京大・吉田寮食堂の『三文オペラ』上映会+劇中歌ライブを開催
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吉田寮食堂大演劇vol.1 音楽劇『三文オペラ』より。 [撮影]中谷利明
実際の舞台が上演された空間で、あの世界を追体験する
100年以上の歴史を持ち、イベントスペースとしても広く利用されている、京都大学の[京大吉田寮食堂]。現在は寮の退去問題で、大学側と寮生側が対立している状況がしばしば報じられている。その渦中の吉田寮食堂で、今年2月に「劇団子供鉅人」の益山貴司演出で上演された音楽劇『三文オペラ』の映像上映会が、公演時と同じ場所で開催される。
参考記事→京大・吉田寮食堂大演劇『三文オペラ』益山貴司×小林欣也インタビュー
益山は、ベルトルト・ブレヒトの傑作音楽劇『三文オペラ』を、吉田寮関係者を含めた大量のアンサンブルを使って上演。さらに舞台美術をほとんど作らず、食堂の内装と雰囲気をそのまま活かした演出で、滑稽にして猥雑、レトロにしてエネルギッシュな異空間を作り上げた。また乞食たちが反乱を起こす様や、新国王の即位式を控えるなどの内容が、令和の日本および吉田寮の状況と恐ろしいほど符合するという、まさにいろんな奇跡が重なった舞台だ。
吉田寮食堂大演劇vol.1 音楽劇『三文オペラ』より。 [撮影]中谷利明
上映会の他にも、上演時にオリジナル楽曲を10曲以上書き下ろした「4日目バンド」による劇中音楽ライブを開催。また同時に、益山+京都に新しくできる小劇場[THEATRE E9 KYOTO]支配人の蔭山陽太+上演時に闇市(屋台スペース)設営を担当した「前田文化」の野崎将太+現役寮生の松村主承+本公演プロデューサーの小林欣也のトークもあり。さらに会場周辺では、ミニサイズながらも「闇市」が再現され、公演当日の面影を垣間見せてくれる。
舞台映像上映の企画自体は珍しくないが、実際に舞台を上演した──しかも「吉田寮食堂が会場だからできた」と評された作品を、その同じ会場で上映するのはレアだろう。公演時は
吉田寮食堂大演劇『三文オペラ』大上映会 ティザー映像
イベント情報
■日時:2019年6月15日(土) 14:00~
■会場:京都大学吉田寮食堂 ※上映会当日屋台の出店あり。詳細は公式サイトにて。
■料金:予約1,500円、当日2,000円
■公式サイト:https://daiengeki.wixsite.com/3monopera
公演情報(終了)
■作:ベルトルト・ブレヒト
■訳:谷川道子(『三文オペラ』/光文社古典新訳文庫)
■企画責任:小林欣也
■演出・出演:益山貴司
■歌手:下村ようこ(かりきりん)、デグルチーニ
■演奏:4日目バンド(イガキアキコ、かんのとしこ、宮田あずみ、中林キララ、三原智行、ワタンベ)
■日時:2019年2月8日(金)~10日(日) 18:00~ ※8日=19:00~
■会場:京都大学吉田寮食堂
■料金:予約2,000円、当日2,500円、小学生以下無料
■公式サイト:https://daiengeki.wixsite.com/3monopera/blank-1