松伯美術館で、絵師・上村松園の「下絵」と「素描」を紹介する展覧会

2019.6.27
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アート

上村松園《虫の音》

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展覧会『下絵と素描から知る上村松園 ~絵師としての気概~』が、2019年7月13日(土)〜10月6日(日)まで、奈良・松伯美術館にて開催される。

上村松園《美人納涼》(後期展示)

松伯美術館には、松園が残した「下絵」や「素描」が多数収蔵されている。松園の写生からは、人物だけでなく花や鳥、風景など様々な対象に関心を寄せていたことがわかる。また古画などを小さく模写した「縮図」からは、勤勉で熱心な姿勢が伝わってくる。そして線や形の描写・構図が完成する「大下絵」を含め、これらの簡潔な画面からは、「美」を生み出そうとじっくり取り組んだ松園の「絵師」としての試行錯誤の跡を確認できると共に、松園の製作意図も鮮明に伝わってくる。

上村松園《序の舞(下絵)》

本展覧会では、上村松園の作品、初期から晩年までの「下絵や素描」を中心に紹介。松園がどのように思索を重ね、理想の絵画世界を創造していったのか。生涯、「絵師」として最高のものを生み出そうと制作に打込んだ心意気を明確に感じ取ることができる貴重な機会となっている。

なお、本展覧会の会期中に期間限定(7月13日(土)~9月1日(日))で『夏休みこどもキャンペーン』として、小・中学生の入館料が無料に。さらに本展覧会をより楽しみながら鑑賞し、美術に親しめるよう、体験コーナーも設ける。

上村松園《母子(下絵・初公開)》

イベント情報

下絵と素描から知る上村松園 ~絵師としての気概~
会期:2019年7月13日(土)~10月6日(日)※会期中、前期・後期で一部展示替えあり
●前期:7月13日(土)~8月18日(日)
●後期:8月20日(火)~10月6日(日)
会場:松伯美術館