古代オリエント博物館で、夏の特別展『ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち』

サンシャインシティ（東京・池袋）にある古代オリエント博物館にて、夏の特別展『ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち』が、2019年7月13日（土）～9月23日（月・祝）まで開催される。

「人類最古の文学」と称される、古代メソポタミアの英雄を扱った『ギルガメシュ叙事詩』。友情、生と死、信仰、英雄による冒険譚など、現代文学に通じるテーマも盛り込まれ、後世に影響を与えたばかりでなく、現代でもなおその輝きを失っていない。近年、ゲームの登場キャラクターにも採用されるなど、若年層を中心に知名度が高まっている。

英雄ギルガメシュが王として君臨したとされるウルク遺跡（イラク）は、考古学的にみて「世界最古の都市」であり、また世界最古の文字（楔形(くさびがた)文字）が発明された地として知られている。

本イベントでは、そこでの5,000年前当時の生活の様子、さらには英雄ギルガメシュをはじめとする古代オリエントの英雄や神々の世界、そしてこの英雄叙事詩の後世への影響などについて、実際の考古資料や古代美術品、再現模型を展示し解説する。

その他、夏休み期間にあわせ、子どもでも楽しめる自分だけの文様が刻める円筒印章製作体験教室や、古代メソポタミアの王に扮して記念写真が撮影できるコーナーを設置。ギルガメシュ叙事詩の訳者であり専門家である当館館長による講演会など、知的刺激も充実している。

また7月26日（金）、8月23日（金）、9月20日（金）は、20:00まで開館時間を延長し、ナイト講座も実施する。