ダンサー森下真樹が率いる森下スタンドがベートーヴェン 交響曲第9番を踊る 新作ダンス公演開催
2019年10月3日(木)から6日(日)にかけて、ダンサーで振付家の森下真樹が率いるダンスカンパニー・森下スタンドが新作ダンス公演『ベートーヴェン 交響曲第9番 全楽章を踊る』を開催する。
2016年に若手ダンサーを中心に発足した森下カンパニーは、これまで『ベートーヴェン交響曲第5番『運命』全楽章を踊る』に挑んできたが今回最高峰といわれる第9番に挑戦、第5番はソロで上演されたが、第9番は群舞となる。
森下はベートーヴェンの音楽はすでに完成されていて、踊りの入る隙が全くないと常々感じていたという。しかし荒々しく繊細で強靭なベートーヴェンの音楽を聴きこんでいくうちにどんどんのめりこみ「あ、もうこれは、一生ベートーヴェンと付き合えと天からお題を与えられたな」と感じ、ベートーヴェンの曲で踊ることに挑むことになったとか。第5番も第9番も、ベートーヴェンに通底している「苦境を乗り越え歓喜へ、逆境を乗り越え、新境地へ」と、今を必死に生きる若者たちに照らし合わせて「どんなにどん底でも喜びへ向かう」ことをテーマにしたいという。ベートーヴェン生誕250年のプレ・シーズンにあたる2019年にどのような新作ダンスが誕生するのか期待したい。
ベートーヴェンの⾳楽をムシャムシャ⾷べて
⾎や⾁や魂に変える
平均年齢25.5歳の10の個の
バラバラに離れてしまいそうなエネルギーを
つなぎとめて
どんなどん底でも歓びへと向かいたい
いまを⽣きる若い⼒は ベートーヴェンのように
世界中を 勇気づけてくれます
なんとも 雄々しく 逞しい
いま⽣きるこのカラダを奮い起たせ
全⼒で挑むことがテーマです
ベートーヴェンの第9は、⾃らを引きちぎるかのように全ての細胞が外へと放射するエネ ルギーと、世界中の全てのものを吸収し⼰のものとすべく内へと凝縮するエネルギーが、 常に拮抗しています。それはすなわち、森下スタンドそのものだと 思います。
プロフィール
森下真樹 Maki Morishita
森下真樹 Photo: RYO OHWADA
振付家・ダンサー ・森下スタンド主宰 幼少期に転校先の友達作りで開発された遊びがダンスのルーツ。これまで 10 カ国 30 都 市以上でソロ作品を上演。現代美術家・束芋とのコラボレーション作品『錆からでた実』 や MIKIKO、森⼭未來、⽯川直樹、笠井叡という全く異なるバックグラウンドを持つアー ティストが各楽章の振付を担当するソロ「ベートーヴェン交響曲第5番『運命』全楽章を 踊る」など、ジャンルにとらわれない活動をする。2016 年には個性豊かな若⼿ダンサー らを中⼼に実験的な場を求め、ダンスンパニー「森下スタンド」を発⾜。100 ⼈ 100 様 をモットーに幅広い世代へ向けたワークショップや作品づくりを⾏う。周囲を⼀気に巻き 込み独特な「間」からくる予測不可能、奇想天外ワールドが特徴。2014 年第 8 回⽇本ダ ンスフォーラム賞受賞。2015〜2017 年(公財)セゾン⽂化財団シニアフェロー。2019 年春スタジオHIKARIリニューアル記念「森下真樹 てんこもり」ダンス公演を開催。
森下スタンド
Photo: bozzo
Morishita STAND オーディションで選ばれた個性豊かな若⼿ダンサーを中⼼に 2016 年か ら活動するカンパニー。平均年齢 25 歳の若⼿ダンサーが⽻ばたけるよ うな、⾃由な発想、⾃主性を尊重する新しいカンパニーのスタイルを模 索中。2018年にカンパニー旗揚げとなるトライアル公演を実施。
公演情報
■座席料⾦:前売 3,800円 当⽇ 4,000円 学⽣ 2,000円 ⾼校⽣以下1,500円(前売・当⽇共)※当⽇、学⽣証をご提⽰ください。