再評価高まる耽美世界 金子國義の回顧展が銀座で開催、初期の油彩を展示
金子國義『千鳥』1971年
画家・金子國義の回顧展が8月23日から東京・銀座の弥栄画廊で開催される。
日本大学芸術学部卒業後、独学で油絵を学び、澁澤龍彦との出会いをきっかけに画家としてのキャリアをスタートさせた金子國義。1974年にイタリアのオリベッティ社から刊行された絵本『不思議の国のアリス』の挿絵が評価され、以降ジョルジュ・バタイユの『眼球譚』『マダム・エドワルダ』などを題材とした制作でエロティシズムの世界を確立し、一世を風靡した。
2015年の逝去後も若年層へ支持を広げ、海外文学との関連により国際的にも再評価の機運が高まっているとのこと。同展では、ファンの関心が特に高く市場でも注目の的となっているという初期の油彩作品約10点が一堂に会する。