孤独で心優しい男が大道芸人、そして“悪のカリスマ”へ　ホアキン・フェニックス×ロバート・デ・ニーロ共演『ジョーカー』本予告

10月4日に日米同時に公開される映画『ジョーカー』から、本予告編が解禁された。

『ジョーカー』は、DCコミックスのヒーロー・バットマンの宿敵・ジョーカーを主人公とした映画。孤独な男アーサー・フレックがジョーカーになるまでを描く作品だ。本作でジョーカーを演じるのは、3度アカデミー賞にノミネートされた俳優ホアキン・フェニックス。また、ロバート・デ・ニーロが共演者として名を連ねている。さらに、『ハングオーバー！』シリーズのトッド・フィリップス監督がメガホンをとり、脚本も兼任。『ザ・ファイター』のスコット・シルバー氏が協同脚本で参加している。

解禁された本予告編では、孤独だが心優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)が、母からの「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を胸に、都会の片隅でピエロ姿で大道芸人として生活する様子が切り取られている。アーサーはバスの車内で子供を笑わせようとする優しい姿を見せる一方で、カウンセラーらしき女性に不安と不満を吐露。

そのほか、トーク番組の司会者マーレイ(ロバート・デ・ニーロ)が「誰もがコメディアンになれる日が来た」という言葉と共に、クラブのステージでジョークを披露するアーサーを紹介する場面や、好意を抱く女性ソフィーとの幸せな一幕も。そして、アーサーはピエロのマスク姿で抗議する人々の中で笑顔を浮かべるなど、徐々に“ジョーカー”へと変貌を遂げていく。

本作に出演しているブライアン・タイリー・ヘンリーは、「本作はジョーカーがかつて、いかに“幸せな人間”だったかが語られるところから始まります」とコメント。本作で描かれるジョーカーが、これまでの“ヴィラン”としての姿とは異なることを匂わせている。また、脚本を兼任したフィリップス監督は「ロバートが、脚本をものすごく気に入ってくれたんだ」と、デ・ニーロからの絶賛されたことを明かしている。

『ジョーカー』は、第76 回ヴェネツィア国際映画祭・コンペティション部門への正式出品が決定しており、現地時間8月31日に同映画祭で初上映を迎える。また、第44回トロント国際映画祭のガラ・プレミア部門にも選出されている。

『ジョーカー』は日米同日10月４日（金） 全国ロードショー。