京都の劇団・安住の地がTheatre E9 Kyotoのオープニングプログラムで『Qu’est-ce que c’est que moi?』を上演
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音楽的な演出を取り入れた演劇作品を数多く上演してきた京都の劇団・安住の地が、2019年9月13日(金)〜16日(月・祝)、谷口未知とフルイケナツキによる音楽ユニット『バカがミタカッタ世界。』とコラボし、「消えゆく声を拾う」をテーマに音楽劇『Qu’est-ce que c’est que moi?』(読み:ケスクセクモア)を上演する。本公演は「京都に100年続く小劇場を」との理念を掲げ、設立されたTheatre E9 Kyotoのオープニングプログラムで、同劇団にとって初の音楽劇への挑戦となり生演奏で上演される。
安住の地とは、2016 年7月結成された京都を拠点に活動するアーティストグループで、メンバー全員が 90 年代生まれ。若い年齢のメンバーが集まっていることを活かし、「同時代性のある芸術作品」を目指した芸術作品を発表している。2019 年1月上演『ポスト・トゥルースクレッシェンド・ポリコレパッショナートフィナーレ!』では、「平成」と「ポップカルチャー」を題材に取り上げ、おもちゃが散乱する舞台美術、現役 Youtuber ぶんけい氏とのコラボやオリジナル Vtuberキャラクター「安住ゆる」の登場など、今の時代ならではの演出プランを数多く採用した。
演劇以外にも、音楽、映像、写真、美術など様々なジャンルの芸術作品を発表。写真家 manimanium や Youtuber ぶんけい氏、音楽ユニットバカがミタカッタ世界。といった他ジャンルで活躍している人物とのコラボレーションもその一環である。特に音楽は演劇作品にも積極的に取り入れ、舞台演劇という一つのジャンルにとらわれない作品づくりを目指している。2018 年 9 月上演の PLOW#1『EPOCH』、今回上演の『Qu’est-ce que c’est que moi?』などでは、台詞の「意味」を一度捨て、「日本語本来の音や会話のリズムを利用して“音楽”として立ち上げる」という独自の演出手法を用いて、観客の耳に残る「音楽性の強い」作品づくりを行っている。特に『Qu’est-ce que c’est que moi?』では従来のミュージカル・音楽劇の手法も取り入れつつ、上記の演出手法を基本として制作している。
―私とは何か? を問い続ける地底の音楽劇。
激動の19 世紀パリ、厭世と退廃の詩人ボードレールが 厳格なフランス韻文詩のルールを 覆し『散文詩』を確立する。同じころ、寂れた街に生き、飢えと詩情と虚無の間で揺蕩う者たちがいた。ヴォキャブラリイを持たない彼らは自らの心にある妙なものがいったいなんであるのか言い表せない、 伝えられない、わからない……。それでもとめどなく湧いて出る “サムシング”にハナから形式のない小市民たちが詠んだナチュラル散文詩!