ミュージカル『ボディガード』の来日公演をオフィシャルサポーターのLiLiCoが語る

2019.10.10
レポート
舞台

LiLiCo

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ケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストン主演で、1992年に全世界で大ヒットした映画『ボディガード』の舞台版の来日公演が間もなく大阪で幕を開ける。グラミー賞を受賞した『I Will Always Love You』をはじめ、映画の楽曲をふんだんに用いた大型ミュージカルで、初演は2012年のロンドン。ショーアップされたステージとサスペンスをはらんだラブストーリーは新たな衝撃と感動を呼び起こし、先の東京公演でも話題となった。人気絶頂の歌手レイチェル・マロンは、謎のストーカーに付きまとわれ、ボディガードとしてフランク・ファーマーが雇われた。姉と共にオスカー賞を目指すレイチェル。任務遂行に身を捧げるフランク。狂気を増していくストーカー……愛情、友情、恐怖、嫉妬、欲望がうずまく複雑な感情に皆が揺り動かされていく。レイチェル役はアレクサンドラ・バークとジェンリー・シャローのWキャスト、フランク役はブノワ・マレシャルで、いずれも世界で活躍するスーパースターだ。ホイットニー・ヒューストンの大ファンで、もちろん映画『ボディガード』も大好きというLiLiCoがこの来日公演のオフィシャルサポーターを務めており、舞台版の魅力を存分に語った。

「最後はレイチェルのライブを観る感覚で楽しめます!」

――まず、映画版との違いを教えてください。

映画は何ヶ月も時間をかけ、莫大なお金もかけて、盛りだくさんで作り込みますが、舞台は削りの美学。無理なところは削ったり演出に工夫を加えなければいけませんが、そこに不自然さがなく、見せ方のバランスが素晴らしい。映画のシーン変わりのように壁を動かすことで転換する演出があって、アカデミー賞授賞式の裏側、ログハウスやレコーディングスタジオ、お家だって作り出しちゃう。ログハウスはもう、林の中の匂いまで伝わってくるようです。

――他に印象的なシーンはありましたか?

レイチェルのライブ中に「危ない!」ってフランクが抱っこをして逃げる有名なシーン。あれをどうやって見せるのかなぁと思っていたのですが、ある表現方法を使っていて。思わず「うわ~」って声が出ましたね。「そういうことか!!」って。

――楽曲はいかがでしたか?

「Queen Of The Night」「Run To You」「I Have Nothing」「I Will Always Love You」。映画に登場する曲数は少ないので、これだけでミュージカルを作るのは難しいのでは? と思っていたのですが、舞台ではホイットニー・ヒューストンの他のヒット曲も入れているんです。「Greatest Love Of All」や「All At Once」、「Saving All My Love For You」もあって。レイチェルが全ての歌を歌うわけではないんです。例えば彼女の姉でもありマネージャーでもあるニッキーも歌いますね。

――レイチェル役はWキャストで、アレクサンドラ・バークとジェンリー・シャローが務めます。

アレクサンドラ・バークはイギリスで大ヒットを遂げている歌手で、彼女が『ボディガード』の主演をするのは凄いことです。歌唱力がすばらしい。結構、筋肉もあって力強い体格。いわゆる日本でいうこぶし、うなりを使って、力強く歌います。ジェンリー・シャローはかわいらしさがあります。同じ役ですが、違うんですよね。それぞれを観た方がいいので、は2枚買った方がいいと思います! ホイットニー・ヒューストンが持つかわいらしさ、強さが、それぞれの俳優から観られるので。イギリスから本場のキャストが来ているということも見逃せない点です。

――なるほど。

そして映画との一番大きな違いは、映画はエンドロールでしんみりと終わってしまうところが、このミュージカルはまるでコンサートのよう。レイチェルのライブをみんなで楽しめることが一番の違いです。そこが生の舞台の素晴らしいところ。ライブに参加しているような感じになるので、最後はみんなでレイチェルのライブを楽しんでください。衣装もすごく素敵ですよ!

――ケビン・コスナーが演じたフランク役のブノワ・マレシャルさんはいかがでしょうか?

ブノワさん! 語らせてください(笑)。フランクはレイチェルと会うまで大物政治家を守ってきた人で、恐らく女性のセレブの守り方とはちょっと違うと思うんですよね。レイチェルからすると、あまり激しく守られるとちょっと怖い。フランクがその強弱をどう調整してくのか、すごく上手に表現されています。プラス、恋に落ちた時のフランクもいいですよ! ブノワさんはフランス人で、細マッチョ。めちゃくちゃイケメンで、忙しく働いている感じが見える無精ひげがありながら、キュートさも感じます。強さもあって、まさに日本人の女性が憧れる外国のイケメン、ハンサムガイです。日本語を少しご存知で、そのしゃべり方もキュートです。

「これが本当のエンターテイメントだと思うはず!」

LiLiCo

――『ボディガード』と言えば「I Will Always Love You」が有名ですが、歌について他にも魅力はありますか?

もちろん、まず「I Will Always Love You」の場面では確実に鳥肌が立ちます。ただ、その前にレイチェルとは別の人がこの曲をちょっと下手に、カラオケで歌うんです。そこがすごく面白いです。あとカーテンコールがライブのような雰囲気になるのですが、ここでは意外な人が歌います。その人がめちゃくちゃうまいので、度肝を抜かれると思います。ニッキーもすごくうまい。嘘でしょっていうくらい。舞台で、これぞエンターテイメントというのを全身にあびて、外に出たら「地味! 外の世界、地味!」って感じると思います(笑)。それくらい、上演時間中はきらびやかなエンターテイメントなんです。

――映画で予習した方が楽しめると思われますか?

映画を観ると「舞台ではこういうふうに再現してるんだな」という発見があると思いますが、観ても観なくても恋に落ちます! 「私も守られたい!」って。若い世代の方は恋人と一緒に観てほしいですね。いつか「私の世代は『ボディガード』と言えばミュージカルだったんだよ」って言うくらいの作品になったらいいなと思います。あと、字幕がついています。なので言葉の壁も大丈夫です。ただもう、途中から曲や演出、役者さんからすべてが伝わってくるので字幕も気にしなくなりますよ!

――他にも、こんな方と観にいくといいよというおすすめはありますか?

映画『ボディガード』は本当に大ヒットしたので、「お母さん、映画を観てお父さんに惚れたのよ」とか、「お父さんとお母さん、これで恋に落ちたのよ」という物語がご家族にあるのであれば、ご家族と一緒に観ると楽しいと思います。私ぐらいの年代でしたら、絶対に何かしら歌にも映画にも思い出を持っていると思います。また、洋楽を好きになるキッカケになってもいいと思います。キャストにとっては、生で歌唱力、才能、本物を見せつけるチャンスであって、大阪の皆さんにとっては本格的なミュージカルを観るチャンス。観客とキャストで、いいケミストリーが生まれたらと思います。

取材・文・写真=Iwamoto.K

公演情報

ミュージカル『ボディガード』来日公演
原作:ローレンス・カスダン 脚本 ワーナー・ブラザース映画「ボディガード」
脚本:アレクサンダー・ディネラリス
演出:テア・シャロック
出演:アレクサンドラ・バーク/ジェンリー・シャロー(Wキャスト)、
ブノワ・マレシャル他
公演オフィシャルサポーター:LiLiCo
 
※生演奏・英語上演・日本語字幕あり

<大阪公演>
日程:2019年10月11日(金)~10月20日(日)
会場:梅田芸術劇場メインホール

お問合せ:梅田芸術劇場(10:00~18:00)〔大阪〕06-6377-3800

主催:フジテレビジョン(東京)/関西テレビ放送(大阪)
アミューズ/トリックスターエンターテインメント/読売新聞社/梅田芸術劇場
特別協賛:ALSOK
後援:J-WAVE(東京)/InterFM897(東京)/ニッポン放送(東京)/TBSラジオ(東京)
FM802(大阪)/FM COCOLO(大阪)/ABCラジオ(大阪)/WOWOW/BSフジ
企画・招聘:梅田芸術劇場
 
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