舞台『おそ松さん3』東京公演ゲネプロレポート 「舞浜アンフィシアターの無駄遣いを精一杯させていただきます」秀逸キャストコメントも
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舞台『おそ松さん』の公演第三弾となる『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~』の東京公演が、舞浜アンフィシアターでいよいよ開幕した。今回の公演テーマは「松野家の1年」。春夏秋冬、季節が巡る中で6つ子たちとその周辺のキャラクターたちがどんな一年を過ごすのかが描かれる。
TVアニメ「おそ松さん」を舞台化し、独自の進化を続けつつ熱狂的ファンを生み出している本作。2016年9月の第一弾、2018年2月の第二弾、F6の歌とダンスパフォーマンスで観客を魅了する2018年8月の「F6 1st LIVEツアー『Satisfaction』」、6つ子メインのお芝居が展開された2018年11月の喜劇『おそ松さん』と公演を重ねるごとに進化してきた。
舞浜アンフィシアターは舞台に奥行きがあり、ステージがとても広い。舞台後方に山のようにそびえる巨大なセットと、それが動きステージ上に再現される松野家の一室。「暇だなー」と部屋でゴロゴロしたり、松野家総出でイベントに参加してみたり。ドタバタしつつも笑顔が絶えない一日、そして働かないニートの一年を過ごしていく。
舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~』ゲネプロより
完璧な6人組「F6」は、今日もまた世界中の女性達を満足させる。彼らの歌とダンス、そしてお芝居一つひとつに黄色い声援が飛んでいた。見た目も華やかで美しいF6のライブパートでは、ペンライトを振りながら舞い降りる雪を見つつライブを楽しもう。
舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~』ゲネプロより
今回の舞台では、アイドルの橋本にゃー(髙石あかり)が初登場。地下アイドルとして成功したいトト子(出口亜梨沙)とライバルであり、ふたりは何かと衝突し、キャットファイトを繰り返す。ふたりに加え、松野家の両親・松造(佐久間祐人)と松代(ザンヨウコ)、イヤミ(窪寺昭)、チビ太(KIMERU)、ハタ坊(原勇弥)というお馴染みキャラクターたちも出演し、ストーリーに様々な変化を与えている。
舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~』ゲネプロより
特に、今回「松ステ3」ではカラ松の活躍回とのこと。体当たりで挑む彼の登場シーンに注目してほしい。
ゲネプロ公演前に記者会見が行われた。本番前ならばどんな舞台でも多少は緊張した空気が流れているもの。しかし数々の舞台を共に乗り越えてきたキャストたちのアットホームな安心感さえ感じられ、立ち姿からオーラを出しまくるF6と、脱力したいつもの6つ子たちの姿があった。
高崎「いつもと変わらない気持ちで来たら、いつも以上に笑える」
舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~』囲み会見より
ーー舞台『おそ松さん』も第3弾となりました。今作の見どころは?
松野おそ松役 高崎翔太:今回の見どころは橋本にゃーちゃんです。にゃーちゃんが可愛い! 男だらけのところに17歳の可憐な子が入ってきました。ほんとにアイドルみたいに可愛くて、いつもそれだけをモチベーションに頑張ってきました!
松野カラ松役 柏木佑介:毎回そうなんですが、今回は身体を張っているものが多くて、そこまで露出するんだ……というシーンが結構あります。
高崎:今回はカラ松の主役回なので! カラ松に注目していただければと思います!
柏木:僕?
6つ子:ウェ~イw
松野チョロ松役 植田圭輔:今回は会場も大きくなって、舞浜アンフィシアターというのはこの作品をやるのに一番ふさわしくない劇場かなと思っているんですが(苦笑)。アンフィの無駄遣いを精一杯させていただいています。あとは本当にたくさんの方々にご来場いただいておりまして、公演の
松野一松役 北村諒:新キャラもそうですし、ショータイムに『喜劇(2018年11月公演)』から引き続き、お父さんお母さんにも出ていただいておりまして、トータルの底上げがされているなと、この1年を通してのおそ松さんという今回のテーマを季節感も感じつつ、楽しんで頂けるような作品になっているんじゃないかなと思います。
高崎:ちゃんとしてるなぁ~。
舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~』囲み会見より
植田:でもこの後もう言うことないでしょ、君たち?
松野十四松役 小澤廉:見どころあります! トッティ役のたろちゃん(赤澤遼太郎)の成長具合が著しいので!
植田:でも廉、たろのこと嫌いじゃん!
小澤:うん、大嫌い!
松野トド松役 赤澤遼太郎:待って、待って!
一同:(笑)
小澤:ビジネスライクです。あとプロジェクションマッピングがあるところ、F6の華やかなところ、僕たち6つ子のテンポの良いコントがあったりと、ずーっと楽しい舞台になってるんじゃないかなって思っております。
赤澤:見どころはなんといっても6つ子のチームワークなんじゃないかなと思います。昨日のリハーサルでも新しい面白さが生まれ、それが日々更新されていくので、ぜひお客様にはその瞬間を目の当たりにしていただきたいです。「舞浜にある夢の家」にどうぞお越しいただければと思います!
高崎:隣が「夢の国」だもんね。
柏木:おい、やめろ!
植田:現場からは以上です。
トド松役、赤澤さんのあざとさ(?)満載のポーズ
ーーF6のみなさん、これまでの稽古場での様子や兵庫公演を終えての裏話などがありましたら。
F6/おそ松役 井澤勇貴:ダンスナンバーがF6は非常に多いので、第一弾、第二弾は稽古が始まる前に事前稽古が毎回あり、今回は稽古開始10日前くらいから振付稽古がスタートしました。第一弾、第二弾、そしてライブ(2018年8月「F6 1st LIVEツアー『Satisfaction』」)を経験したF6のメンバーを「さすがだな」と思ったのが、圧倒的な振り覚えの早さと、ダンスの表現力ですね。そういうところが非常に伸びていて、尼崎の公演でF6が久々に合わさった舞台に立つとなったとき、良い意味で成長を見せることができたのではと思います。
F6/カラ松役 和田雅成:僕たちはライブツアー、6つ子たちは『喜劇』をやって。そして第三弾をまた12人でやれるということが本当に嬉しいです。僕、尼崎の公演中にF6のメンバーに道端で胴上げされるということがありました。安里と井澤の肩に手を回してたら、いきなりこう……(足を持ち上げられてその状況を再現)。
F6/チョロ松役 小野健斗:おそ松兄さん(役の井澤)が、ついこの前27歳の誕生日を迎えました。そして6人でご飯を食べに行き、今日の本番に向けて頑張ろうという会をしました。そして夢の国の
舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~』囲み会見より
F6/一松役 安里勇哉:稽古の時はダンスとかすごく大変なんですが、今回の曲はコール&レスポンスがあったりみんなで盛り上がれるので、稽古場では他のキャストの方が一緒に声を出してくれました。実際に尼崎公演でお客様の前でやらさせてもらって、実際に生でコール&レスポンスを感じました。尼崎公演を経て、この舞浜の公演はさらにさらにテンションあがって一体感をもって楽しんでいけると思います。最後まで楽しく、セカンドライブツアーに向けてさらに上げていきたいなと思っております。
F6/十四松役 和合真一:「令和の和に、合格の合、真実はいつも一つ、だけど生まれは昭和だよ! 和合真一です」ありがとうございます。今回は第三弾ということで、『喜劇』と『ライブツアー』が合わさって、いったいどんなものが生まれるのか非常に楽しみにしていたのでございます。それがもう第一弾、第二弾に匹敵、いやさらにさらに越した素晴らしい舞台になるかなと思っています。それを東京公演で皆様にお届けできる日が本当に楽しみです。ライブビューイングの件ですが、全国“66”会場だそうです。この数、絶対狙っているかと思うんですが、たまたまだそうです。ブラッシュアップした舞台『おそ松さん』を皆様にお届けしたいと思っております!
F6/トド松役 中山優貴:尼崎の千秋楽でF6のセカンドツアーを発表させていただきました。その発表の時の皆さんの歓声がいまだに忘れられません。すごく楽しみにしてくださっている方がたくさんいるんだなっていうことを肌で実感しました。その後、6つ子の皆さんが「Forever 6ock You」を歌ってくれたのが、めちゃくちゃ盛り上がっていて! 僕らも6つ子のみなさんのパワーに負けないようにアンフィの公演も頑張りたいと思います。
舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~』囲み会見より
舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~』囲み会見より
ーー高崎さんにお伺いします。舞台『おそ松さん』第一弾、第二弾を経てパワーアップしたところはどこですか?
高崎:会場、ですかね。
一同:オーイ!
高崎:第一弾、第二弾の時はみんな一生懸命で手探りで稽古が終わってしまったんですが、僕たちは『喜劇』を経て一体感を感じられるようになりました。F6のみんなはダンスの覚えがめちゃくちゃ早いです。稽古でやらなきゃいけない部分以上のことを今回の稽古でできたので、尼崎では完成度の高いものを初日から出せています。そこを経て、いざ東京公演。何かがパワーアップしたというよりかは、僕たち自身がパワーアップした、そんな感じっスかね。いつもと変わらない気持ちで観に来て頂けたら、いつも以上に笑えるんじゃないかなって思いました。……見出し(に使えること言った)!?
植田:うーん、見出しには弱いかな。
舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~』囲み会見より
ーー井澤さんに質問です。新曲があると聞いてます。どんな曲でしょうか。
井澤:「おそ松さん」の舞台の時は毎回新曲を作っていただいていて、今回の2曲を含めますと、トータルでもう10……何曲くらいになります。今回の楽曲は第一弾、第二弾のダンスナンバーというよりはお客様がコール&レスポンスで盛り上がれるような。お客さまを含めてその曲を作るという、一体感のある曲となっています。いままでの僕たちF6のナンバーと比べると、今回2曲ともテイストが違っており、わりと万人受けする曲だなと思います。僕たちの来年のセカンドライブツアーの構成等はまだ考えられておりませんが、もちろん今回与えてもらった曲はやらせていただくので、その時までにコール&レスポンスをもっとお客様にしっかり広めていきたいなと思います。
ーーセカンドライブツアーの意気込みは?
井澤:プロデュースしたいですね。
6つ子:ウェ~イ! かっこいい!
井澤:前回のライブを踏まえて。第一回目はね、僕たちも、うちのメンバーにアーティストもいるんですが、基本的には役者ですので、ライブツアーを回るということがあまりないじゃないですか。そういう経験もなく、第一回目ではやることに必死でしたが、次はその経験があるので、リハも初日から考えられると思うので、そこは望み方が変わってくると思いますが、間違えなくかっこよくなると思います。
ーーもしキャラクターをひとり養うとしたら誰にしますか?
高崎:そんな稼ぎがない場合はどうしたらいいですか?
ーー指さしますか。
高崎:せーのっ!
舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~』囲み会見より
和田:十四松に指してる人だれ?
(和田、植田、北村、和合が挙手)
小澤:あざーっす!
和田:一松も多いよね。3人かな。
(柏木、小野、赤澤が挙手)
舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~』囲み会見より
植田:僕を養ってくれるのだれ~?
高崎:うえちゃんいないんじゃない。
和田:うえちゃん自立できそう。トッティは?
(井澤、中山が挙手)
赤澤:うおー! 好きっ!
高崎:F6のトッティは? ハイ!(挙手)推しだから!
井澤:それ、中山優貴が好きなんでしょ?
高崎:そうなんですよ、可愛いよぉ~! ……僕(を養ってくれる人)は!? やってらんねぇよ~~~。(舞台上でゴロンと寝転がってしまう高崎)
舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~』囲み会見より
舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~』囲み会見より
兵庫公演を経た本公演は、11月28日(木)~12月8日(日)舞浜アンフィシアターにて上演。
文・写真=松本裕美 舞台写真=オフィシャル提供
(C)赤塚不二夫/「おそ松さん」on STAGE製作委員会2019
公演情報
兵庫:2019年11月21日(木)~11月24日(日) あましんアルカイックホール ※公演終了
東京:2019年11月28日(木)~12月8日(日) 舞浜アンフィシアター
【おそ松】高崎翔太 【カラ松】柏木佑介 【チョロ松】植田圭輔 【一松】北村諒 【十四松】小澤廉【トド松】赤澤遼太郎
【F6/おそ松】井澤勇貴 【F6/カラ松】和田雅成 【F6/チョロ松】小野健斗 【F6/一松】安里勇哉 【F6/十四松】和合真一 【F6/トド松】中山優貴
【トト子】出口亜梨沙 【イヤミ】窪寺昭 【チビ太】KIMERU 【ハタ坊】原勇弥 【松造】佐久間祐人 【松代】ザンヨウコ
【橋本にゃー】髙石あかり
※出演者は変更になる可能性がございます。
■原作:赤塚不二夫「おそ松くん」
■演出:小野真一
■脚本:伊勢直弘、鹿目由紀、小峯裕之
■音楽:橋本由香利
■劇中歌プロデュース:TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND
■主 催:「おそ松さん」on STAGE製作委員会2019
■ライブビューイング料金:税込3,900円
※未就学児の入場は不可となります。
※全席指定
※別途プレイガイド手数料がかかります。
※大阪府の劇場は条例(終演時間に対する年齢制限)により16歳未満の方は保護者同伴に限り入場可
(C)赤塚不二夫/「おそ松さん」on STAGE製作委員会2019