市川猿之助、中村隼人が交互出演 スーパー歌舞伎Ⅱ『新版 オグリ』が九州初上陸 “Wオグリ“が、豆まきで邪気払い
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市川猿之助【右】と中村隼人【左】
博多座で2020年2月4日(火)に初日を迎えるスーパー歌舞伎Ⅱ<セカンド>『新版 オグリ』。初日を前に、市川猿之助と中村隼人が博多座での囲み取材に登場し、公演の成功祈願を兼ねて邪気払いの豆まきも行った。
市川猿之助【右】と中村隼人【左】
市川猿之助と中村隼人による交互出演で話題を集める本作は、平成3年(1991)初演の市川猿翁による伝説のスーパー歌舞伎『オグリ』を、令和の新時代に生まれ変わらせた作品で、博多座初の客席左右同時両宙乗りや巨大な映像、本水の立廻りなど壮大なスケールで描く。昨年10・11月に東京・新橋演舞場での2カ月連続上演で喝采を浴び、いよいよ九州へ初上陸する。
市川猿之助【右】と中村隼人【左】
「博多座は、“スーパー歌舞伎座”と呼ばれるくらい、音響・照明・劇場空間すべてがよく、“スーパー歌舞伎”の上演に適した劇場。改作と言ってもいいくらい、(昨年の新橋演舞場での公演から)演出を大幅に変更し、映像を使用した演出や、本水の量もさらに増量。良い形で『オグリ』を観ていただけると思います! 鬼は外、といいますが、鬼でも福でもなんでも劇場に来ていただければ(笑)」と市川猿之助。
市川猿之助
猿之助と交互出演で主人公のオグリ役を勤める中村隼人は、「(母が鹿児島出身なので)私は鹿児島生まれの九州男児。九州・博多の地で舞台を勤められること、本当にありがたく思っています。観ていただければ人生観が変わる作品ですので、一人でも多くのお客様に劇場に足を運んでいただきたい」と語った。
中村隼人
「鬼は外、ではなくて、“鬼も内!“にしよう!」劇中には地獄のシーンがあり、鬼も登場することから、猿之助の提案で豆まきの掛け声が決定。”鬼も内!福も内!“の掛け声に合わせて、猿之助と隼人が博多座エントランスで威勢よく豆をまき、邪気払いを行った。
「不景気や病気、世の中にはいやな事もたくさんある。でも、この節分を気に世界がガラっと幸せな方向へ向かっていけば」と語る猿之助。「この作品のテーマにも、“人間は幸せになるために生まれてくる“という思いを込めています。歓喜こそが人生。2月という寒い季節ですが、博多座の劇場は熱く燃えていきたい」と公演の成功を誓った。
公演期間中、博多座の正面玄関には、約6m×8mの巨大エントランス【歓喜の門】などの巨大装飾が登場。また、初日となる4日の夜の部終演後には、作品で重要なアイテムとして使われる登場するバラの花のプレゼントなども実施される。上演は2月25日(火)まで。
歓喜の門