上白石萌歌が、栗山民也演出の舞台『ゲルニカ』のヒロインに決定
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上白石萌歌
2020年9月にPARCO劇場で上演される、PARCO劇場オープニング・シリーズ パルコ・プロデュース2020『ゲルニカ』のヒロインに上白石萌歌が決定した。
PARCO劇場オープニング・シリーズ秋の陣第一弾を飾る本作は、日本のみならず韓国など国外にも活動の幅を広げ、人間への深い洞察力により物語を丁寧に描き、2018年読売演劇大賞及び最優秀演出家賞に輝く演出家・栗山民也と、2018年紀伊國屋演劇賞個人賞受賞、鶴屋南北戯曲賞など数々の賞を受賞し、筆力に定評のある劇作家・長田育恵の待望の初顔合わせによる新作となる。栗山が、スペイン内戦時のゲルニカ無差別爆撃を描いた画家パブロ・ピカソの「ゲルニカ」と出会って以来20年以上、あたためてきた構想をもとに、長田がゲルニカに生きる人々の人間ドラマにフォーカスして物語をつむぐ。
上白石が演じるのは、ゲルニカの貴族の家に生まれ、閉ざされた世界にいた少女・サラ。今年20歳を迎え、若手女優として、ドラマや映画でも活躍が目覚ましい彼女が、満を持して栗山民也演出作品に初登場する。裕福な少女が、スペイン内戦により目覚め、さまざまな人々とのつながりのなか一人の女性として成長し、そして命の果てるその瞬間まで精いっぱい生きぬく難役にどう挑んでいくか、期待が高まる。
本作品では、歴史劇や歴史の悲惨さを問うものではなく、私たちと変わらない普通の人々の生活が突然脅かされ消えてしまった悲劇、そしてそれを乗り超えるべく生きていく人々を描いている。
このたび演出の栗山とヒロインの上白石からコメントが到着している。
演出:栗山民也コメント
20数年前、ピカソの「ゲルニカ」とスペインの美術館で出会いました。絵の前にただ立ち尽くし、ただ見つめていました。人間のいくつもの感情や、地球での惨たらしい死の記憶がそこに刻まれ、魂に触れるということを知りました。
今秋、上白石萌歌さんを迎え、その「ゲルニカ」を主題にした新作を上演します。お姉さんの萌音さんとは去年ご一緒し、その美しく確かな感性を実感、まさに「奇跡の姉妹」だと思います。今度は、妹の萌歌さん、本気でぶつかり合いましょう。
サラ役:上白石萌歌コメント
役者としての夢の1つであった栗山さんの舞台にこんなにも早く出演させていただけることを心から嬉しく思います。パブロ・ピカソが描いた『ゲルニカ』は悲痛な叫び声がいくつも聞こえてくるような、身震いするほどの恐怖を感じる絵。この一枚から浮かび上がるあの日のゲルニカの人たちの想い、祈りとはどのようなものだったのか。必死に受け取りながら演じたいです。今から期待やら不安やらが一気に押し寄せてきているところですが、栗山さんを信じて最後まで駆け抜けられればと思います。どうぞよろしくお願いします。