大森南朋×長澤まさみ×田中哲司 舞台『神の子』テレビ放送を前にキャストコメントが到着

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舞台
2020.3.16
 撮影:引地信彦

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2020年3月20日(金・祝)WOWOWにて、大森南朋が主演、長澤まさみがヒロインを務め、赤堀雅秋が作・演出・出演を務める話題の舞台『神の子』が放送される。田中哲司、大森、赤堀によって結成された演劇ユニットが、2016年に行なった舞台『同じ夢』の上演以来、約4年ぶりの復活となったステージだ。

時にぶざまな、時に滑稽な、ダメでありながらも愛すべき人間たちのリアルな姿を描き出し、独特なユーモアを交えながら観客を不思議な空間へと誘う、そんな独特な切り口で多くの支持を集める赤堀の最新作。キャストには、田中、大森、赤堀の3人と長澤に加え、でんでん、江口のりこ、石橋静河、永岡佑、川畑和雄、飯田あさとという実力派の豪華な面々が集結した。

撮影:引地信彦

撮影:引地信彦

撮影:引地信彦

撮影:引地信彦

撮影:引地信彦

撮影:引地信彦

このたび、田中、大森、赤堀、長澤の4人に舞台についての思いを聞いた。

赤堀:僕は、舞台と映画をあまり線引きしていなくて、自分自身が今作りたいものをただ純粋に作っているだけなんです。舞台に対して特別な“俺は演劇人なんで”みたいな自覚も思い入れもないんですよ。

大森:舞台に出る季節、時期といいますか、それだけをずっとやり続けるという楽しみもありますし、緊張感も毎日のことですし、それを楽しめるようにしていきたいなという感じです。自分と向き合う、それができる場というのはなかなか映像ではないのかと思います。

長澤:定時に帰れるのがいいですね。映像の仕事をやっていると、すごく不規則な生活になってしまうことが多いのですが、なんとなく自分の人間らしさがなくなっていく感覚があって。定時で帰れる生活をした場合、ちょっと人間らしい自分を感じられるし、お芝居にもちゃんと向き合えている気がする。自分を整える場所でもあり挑戦する場所でもあって、自分のためになっている感覚があって勉強になっていますね。

田中:舞台って自分にとってちょっとしんどいという認識です。でも避けては通れない。特に翻訳物の時に、心のどこかで拒絶しているような逃げたくなるような気持ちがあるんです。ただ赤堀くんの舞台はそれがないんですよ。トントントンって舞台に出ていけるっていうか、そんな手汗もかかないし。毎日楽しくて2ステもそんなに苦痛じゃないですよ。

WOWOWでは、この4人の座談会も舞台本編に加え放送され、今回の稽古のエピソードなどを語っている。

この舞台のタイトルは、赤堀いわく「ヤクザだろうが、子どもだろうが、警察だろうが、老人だろうが、女子高生だろうが、皆等しく“神の子”、という意味から付けました」とのこと。にじみ出る暴力性や悲哀が、観ている人たちの心を打つ。そんな“何もない状態”の中で生きる人間のさまを克明に描く赤堀ワールド。その特有の世界観にどっぷりと浸っていただきたい。

<ストーリー>

路上で警備員として働く独身で貧乏な3人の男たち、池田守(大森南朋)、五十嵐健(田中哲司)、土井春彦(でんでん)。3人はいつもそろってなじみのスナックに行き、日曜にはパチンコに通うという毎日を過ごしていた。目的も展望もない生活にウンザリしつつも、抜け出すほどのヤル気はなく、漠然とした不安の中で日々をやり過ごしていた。

そんなある日、池田は田畑美咲(長澤まさみ)、斎藤真理子(石橋静河)という若くてきれいな2人の女性と出会う。彼女たちの誘いを受け、池田は街頭でのゴミ拾いボランティアに参加することになり、あきれるほど単調な日常の中に小さな変化が兆す。田畑との出会いに、池田はほのかな夢を見るのだが…。

 

公演情報

『神の子』
2020年3月20日(金・祝)夜9:15~ [WOWOWライブ]
 
■作・演出:赤堀雅秋
■出演:大森南朋 長澤まさみ でんでん 江口のりこ 石橋静河 /
永岡佑 川畑和雄 飯田あさと / 赤堀雅秋・田中哲司

■公式サイト:
https://www.wowow.co.jp/detail/116546/001
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