兵庫県の酒蔵「播州一献」直売所が火災から復活、「播州一献ストア」としてリニューアル

兵庫県の酒蔵「播州一献」の直売所が、「播州一献ストア」として2020年4月4日（土）にリニューアルオープンする。

以前の建物は、江戸末期～明治期に建築され、兵庫県より「景観形成重要建造物」に指定された代々守り続けてきたものだった。しかし、残念ながら2018年11月8日に見舞われた火災によって消失。先祖より受け継いできたかけがえのない財産であったこと、町の景観にとっても大切なものであることから、外観は火災以前の復元し、事故から1年4か月を経て、この4月に復帰にたどり着いたという。

リニューアル後の「播州一献ストア」では、これまで以上に地域に貢献できる酒蔵でありたいという想いから、播州一献の商品はもちろん、地元産の発酵食品や藍染めも取り揃え、発酵のまち・宍粟市の発酵文化を発信できる“発酵セレクトショップ”へと進化。店内にはテイスティングできるカウンターバーを設置し、有料・無料それぞれ試飲でき、気に入ったもは売店で購入できる。

また、従来の建物のなかで焼け残った梁の炭を削り落とし、江戸、明治の資材を再利用するとともに、火事になった歴史を後世に伝えるモニュメントとして活用。壁の一部には、同じ兵庫県・淡路島の土を使用し、伝統的な版築塗りをあしらっているほか、地元兵庫県宍粟市音水産の樹齢250年のヒノキを使用した大型のテーブルを設置している。