劇団 温泉ドラゴン、『SCRAP』公演中止に伴う発生した損害金支援のためのクラウドファンディングを開始

2020.4.17
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日韓三部作第3弾『SCRAP』 撮影:宿谷誠

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劇団 温泉ドラゴンが、温泉ドラゴン10周年記念公演 日韓三部作第3弾『SCRAP』の公演中止に伴い、発生した損害金支援のためのクラウドファンディングを2020年4月15日(水)より開始した。

2020年4月1日(水)~5日(日) に上演予定であった、温泉ドラゴン10周年記念公演 日韓三部作第3弾『SCRAP』公演は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大、それに伴う東京都の外出自粛要請から、やむなく中止となった。

撮影:宿谷誠

本作では1950年代に、大阪砲兵工廠跡地に埋められた鉄屑を掘り起こし、それを売ることで生計を立てる「アパッチ族」を取り上げている。すでに忘れられてしまった人々に演劇を通じて光を当てることで、歴史を「点」ではなく「線」で捉え、その線の先端である「現代社会」と「現代に生きる我々」を問い直す試みを行っているとのこと。

撮影:宿谷誠

特に、本公演を企画した2019年は日韓関係が冷え切っていた。外国人実習生の劣悪な労働環境の問題も根は同じだが、彼らのことを「知らない他人」として「見えないことにしてしまう」ことから問題が発生すると温泉ドラゴンは考えている。
また、演劇を通じて、自分とは異なる価値観や文化を実感することは、現代の我々が人間的に生きるために極めて重要な行為。日韓関係が冷え切っている時代だからこそ、在日コリアンにフォーカスをあて、「なぜ彼らが日本に来て現在も住んでいるのか」という本質論を語る作品を上演することは両国の建設的な未来のためのきっかけになると強く信じ、この上演に向き合ってきた、と伝えている。

撮影:宿谷誠

撮影:宿谷誠

新型コロナウイルス感染症の感染拡大、それに伴う東京都の外出自粛要請から、本公演は上演中止となったが、DVD収録用の上演のみをかろうじて行うことができたため、映像という形では届けることが可能になった。しかしながら、たくさんのお客様に来場してもらう予定が、 無観客となったため、発生した経済的損失に対しREADY FORが実施している「新型コロナウイルスによる中止イベント支援プログラム」に参加することを、温泉ドラゴンは決断した。

撮影:宿谷誠

彼らはこの挑戦を通じ、コロナウイルスによる中止や延期で壊滅的な経済的打撃を受けた劇団、ひいては舞台芸術に関わる多くの方々へ「手を尽くせば生き残る道はある」というメッセージを届けたいとのこと。また、中止を決定した日からその後の詳細については、劇団 温泉ドラゴンの代表シライケイタが論座に寄稿している。

概要

プロジェクト名:温泉ドラゴン『SCRAP』公演中止に伴う損害金支援のお願い

内容:温泉ドラゴン10周年記念公演 日韓三部作第3弾『SCRAP』の公演中止に伴い発生した損害金支援のためのクラウドファンディング。
 
【さまざまなコースをご用意】
1口1,000円からご支援いただける応援プランから、公演当日お客さまにお配りする予定だった当日パンフレットがついてくる3,000円コース 、『SCRAP』DVD付きの5,000円コース 、劇団員のビデオメッセージ付きの10,000円コース 、10周年記念冊子がついてくる30,000円コース 、次回公演のご招待がついてくる50,000円と100,000円のコースなど、さまざまなコースがございます。

期間:5月18日(月)午後11:00まで
目標金額:3,000,000円 リターン:1,000円-100,000円

劇団ウェブサイト: https://www.onsendragon.com/
プロジェクトページ: https://readyfor.jp/projects/onsendragon

<本来の上演内容>
温泉ドラゴン10周年記念公演 日韓三部作第3弾『SCRAP』
日程:2020年4月1日(水)~5日(日)
会場:東京芸術劇場 シアターイースト

作・演出:シライケイタ
出演:阪本篤、 筑波竜一、 いわいのふ健(以上温泉ドラゴン)
水野あや、 松永玲子、 山崎薫、 喜多村千尋、 香川耕二、 内田健介、 猪熊橋蔵、 坂本岳大、 山崎将平
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