青森市の劇団「渡辺源四郎商店」が、留守電ひとり芝居オーディオドラマをリリース
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青森市の劇団「渡辺源四郎商店」が、劇作家の工藤千夏が作・演出を手掛けたオーディオドラマ『居酒屋じぱんぐ 〜みーちゃんの行方〜』を有料でダウンロードできるサービスを行っている。
工藤が主宰する個人ユニット「うさぎ庵」が、2020年4月に東京・ザ・スズナリで、5月に青森で公演を行う予定だったが中止となり、そのキャスト、スタッフによる、リベンジ企画として今回の取り組みが行われることになった。出演は花組芝居の桂憲一、大井靖彦、植本純米、演劇集団キャラメルボックスの西川浩幸、劇団雪の会の田中耕一、渡辺源四郎商店の我満望美、ナレーションは各務立基が務めている。オンラインで演出家と稽古、俳優が自分のスマホで録音したセリフを音響家がドラマに編集したという。
桂憲一
西川浩幸
大井靖彦
植本純米
我満望美
田中耕一
各務立基
公演の初日を迎えるはずだった4月28日(火)から毎日1回ずつデータを配信開始し、楽日の5月6日(水)に総集編が出される。一回きりの配信ではなく、ずっとダウンロード可能ということで、映像配信やズーム演劇とはまた違った新型コロナウイルスと闘う演劇の試みとなる。
工藤千夏のコメント
『居酒屋じぱんぐ〜みーちゃんの行方〜』は、全8回からなる「留守電ひとり芝居オーディオドラマ」です。2020年4月28日にザ・スズナリで初日を迎えるはずだった『コーラないんですけど』座組のメンバーを中心に、音声だけのひとり芝居をつないで、2020年春、東京の、日本じぱんぐのまさに今を描きます。
稽古に集まれない、劇場に集まれない、観客のみなさまの前でお芝居ができないという状況下で、いったい演劇に何ができるのか考え抜き、今回、たどりついたのが、このオーディオドラマのダウンロード販売という方法です。演出家と俳優をオンラインでつなぎ、それぞれの場所で録音。その音声を、音響家・藤平美保子が丹念に編集し創り上げました。
毎日、1回分ずつリリースしますので、毎日ダウンロードして、連続ラジオドラマのようにお楽しみ頂けます。劇場で観劇するようにまとめて聞きたいという方は、楽日5月6日にリリースされる総集編をどうぞ。
GWのザ・スズナリでお目にかかれるはずだった観客のみなさま、ご予定が合わなかったお客さま、留守番電話ひとり芝居オーディオドラマ『居酒屋じぱんぐ〜居酒屋みーちゃんの行方〜』を、どうぞ、ご自宅でゆっくりとお楽しみください。
あっ、どうか、シーズン1で終わりますように。
昨日があっという間に遠い過去になり、明日がはるか未来に感じられ、今日だけが毎日宙ぶらりんの2020年春。
世界の非常事態とは関わりなく、一匹の野良猫が姿を消した。新宿の片隅にある居酒屋じぱんぐのマスターが、いつもエサをあげていたみーちゃん。おーい!みーちゃん!?
この物語はフィクションであり、ちょっぴりファンタジーであり、店に集うことを自粛しながらも、 ささやかな幸福を追い求める心優しき呑んべい達が、マスターとあなたに贈る希望のメッセージである。
リリース情報
留守電ひとり芝居オーディオドラマ