パーヴォ・ヤルヴィ、N響首席指揮者の就任記念演奏会を放送

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クラシック
2015.12.5

マーラーの語る言葉はどういうわけか私の心に響くのです

今年の9月にNHK交響楽団の首席指揮者に就任したパーヴォ・ヤルヴィの就任記念演奏会の模様が12月6日のクラシック音楽館(Eテレ)で放送される。

この演奏会では、総勢200名近い大編成でマーラー作曲 交響曲第2番「復活」が演奏された。パーヴォは首席指揮者になる前の今年2月にN響と共演した時には交響曲第1番「巨人」を演奏。また、フランクフルト放送響とはマーラーの交響曲を全曲演奏するなど、パーヴォにとってマーラーの交響曲は大切なレパートリーとなっている。

パーヴォは交響曲第2番について「マーラーが自分の存在の根源にかかわる問題を直視し始めた重要な作品。巨大な編成、オーケストレーションやソリストの使い方すべてに天賦の才能が宿っています。私にはマーラーの言わんとしていることは、初めて聴いた瞬間からすんなりと理解できました。スコアをつぶさに調べる以前に。マーラーの語る言葉はどういうわけか私の心に響くのです」と語っている。

また、番組の後半では〈パーヴォ×日本人アーティスト 白熱音楽トーク〉と題してパーヴォが指揮の哲学を語る。この企画は「さまざまなジャンルで活躍する日本の若者と音楽を語り合いたい」というパーヴォの希望から実現したもので、翌週は第二弾としてSNSは音楽界にどんな変化をもたらすのか、音楽教育やコンサートのあり方など、クラシック音楽の未来について熱い議論が交わされる。

放送情報
クラシック音楽館(Eテレ)
■日時:2015年12月6日(日)21:00〜23:00
■曲目:マーラー/交響曲第2番「復活」
■出演者:
管弦楽/NHK交響楽団
ソプラノ/エリン・ウォール
アルト/リリ・パーシキヴィ
合 唱/東京音楽大学
指 揮/パーヴォ・ヤルヴィ
■公式サイト:http://www4.nhk.or.jp/ongakukan/​

 

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