ジャニーズWESTの桐山照史が主演した、鄭義信作・演出『泣くロミオと怒るジュリエット』が書籍化
2020.6.9
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『泣くロミオと怒るジュリエット』
2020年6月12日(金)劇作家で演出家の鄭義信が生み出した、『泣くロミオと怒るジュリエット』の本が発売されることが決定した。
本作は、作・演出を鄭が務め、ジャニーズWESTの桐山照史が主演、柄本時生らが出演した舞台。シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』を題材に、初めての恋に突っ走る若い2人と、それを取り巻く不器用に生きる人々を、役名や地名はそのままに、舞台を戦後の関西の港町へ移し、セリフは全編関西弁、キャストは全員男性で創り上げた。公演は好評を博すも、コロナ禍で一部公演が中止(東京公演は2月8日(土)~2月26日(水)のみ実施、大阪公演は全て中止)となった。
そんな本作の戯曲が書籍として緊急出版される。再演希望の声が高まる傑作を体験できるのは、本書のみ。「再起」と「希望」の物語を本書で体感しよう。
鄭義信 コメント
鄭義信
ロミオは泣き濡れている。ジュリエットは怒りまくっている。時代は嵐に向かっている。僕たちは嵐に向かって叫ぶことはできるのだろうか。
「演劇は不要、不急の代物なんかじゃない!」
今こそ、今だからこそ、もっと生きることの喜びを! もっと愛を、希望を、勇気を! そして、もっと演劇を!
担当編集者 コメント
東京公演の中止が決定した3月下旬、すぐ出版を決めました。鄭版ロミ・ジュリが埋もれてしまうことはあまりにも惜しかったからです。その後、演劇界はどんどんと苦しい状況に陥りました。鄭さんはこの出版が、被害の警鐘とファンドの立ち上げなど再起に動き出す人たちの一助になればとも、あとがきに書いています。
リリース情報
『泣くロミオと怒るジュリエット』
発売日:2020年6月12日(金)全国発売(株式会社リトルモア刊)
作:鄭義信
本体2000円+税
四六判/194ページ/並製/絵・阿部海太/ブックデザイン・宮川隆
ISBN978-4-89815-524-0
本体2000円+税
四六判/194ページ/並製/絵・阿部海太/ブックデザイン・宮川隆
ISBN978-4-89815-524-0
【あらすじ】
とある戦争から5年後の、とある工場街。愚連隊「モンタギュー」 と「キャピレット」の抗争が、暗い街の空気をさらに不穏にしていた。元モンタギューのメンバーだが、今は更正してカストリ屋台を引いているロミオは、幼馴染と繰り出したダンスホールで、田舎から出てきたばかりのジュリエットに出会い、人生初の恋に落ちる。しかし ジュリエットは、敵方キャピレットのリーダーの妹だった。2人の出会いはほんの短い間に、周囲の運命まで一変させることになり……
とある戦争から5年後の、とある工場街。愚連隊「モンタギュー」 と「キャピレット」の抗争が、暗い街の空気をさらに不穏にしていた。元モンタギューのメンバーだが、今は更正してカストリ屋台を引いているロミオは、幼馴染と繰り出したダンスホールで、田舎から出てきたばかりのジュリエットに出会い、人生初の恋に落ちる。しかし ジュリエットは、敵方キャピレットのリーダーの妹だった。2人の出会いはほんの短い間に、周囲の運命まで一変させることになり……