「劇場を使わない演劇」に特化した[THEATRE E9 Air]ラインアップ発表

2020.6.12
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笑の内閣『オンライン演劇「信長のリモート・武将通信録」』(6/20・21)

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新型コロナウイルスの自粛の余波で、大中小関わらず、なかなか本格再開とはなっていない各劇場。そんな中、京都の小劇場[THEATRE E9 KYOTO(以下E9)]が、劇場空間を使わない演劇表現を発表する仮想劇場[THEATRE E9 Air(以下Air)]を5月にオープン。こけら落とし公演の、THE GO AND MO’S『THE JOKE AND MO’S vol.3 妄想コント』に続いて、7団体が登場することが決定した。

劇場開設と同時に、上演を希望する団体を募集した[Air]。その結果「笑の内閣」「HIxTO(ヒクト)」「mimacul」「MTCproject」「N₂」「共通舞台」「劇団なかゆび」が名乗りを上げ、2020年6月から順番に作品を公開する。

HIxTO『Connection theater』

笑の内閣『オンライン演劇「信長のリモート・武将通信録」』(6月20日・21日)は「もし戦国時代にZOOMがあったら」という設定で、あの「本能寺の変」前後の武将たちのやり取りを描いていくコメディ。HIxTO『Connection theater』(7/4)は、参加者に送られる「自宅劇場キット」を用いた公演を各自室で行い、公演後に全員で感想などをオンラインで共有するWS 企画だ。

mimacul『anima[岩波真]』(8月3日~9日)は、「岩波真」という名前から連想される人物像を参加者から募集(6/24まで受付中)し、その意見を反映したキャラを作り上げ、映像化するというインタラクティブ作品。MTCproject『一人芝居「わたし」』(7月18日・19日)は、同プロジェクトの代表作である、発達障害をテーマにした一人芝居を、初めてオンライン演劇として公開する試みだ。

mimacul『anima[岩波真]』

[Air]設立に先駆けて、E9芸術監督のあごうさとしが発表した『無人劇』も、THE GO AND MO’Sの『妄想コント』も、観客と情報を共有して、思考を広げることを楽しむという、非常にアナログな試みだった。しかし6月以降は、映像や最新のコミュニケーションツールを利用するなど、さらに多様な“劇場”の使い方を提示するものが連発しそうだ。残りの3組の公演の詳細は、後日発表される。

公演(配信)情報

「THEATRE E9 Air オープニングプログラム」
 
■出演団体・作品名:
○笑の内閣『オンライン演劇「信長のリモート・武将通信録」』
○HIxTO『Connection theater-仮想劇場と繋がるプロジェクト-』
○mimacul『anima[岩波真]』
○MTCproject『一人芝居「わたし」』
○N₂『Tab.10 街の死:necropolises.』
○共通舞台『ロミオへの手紙』
○劇団なかゆび『セーフワード』
■会場:THEATRE E9 Air
発売・お問い合わせ:https://askyoto.or.jp/e9(THEATRE E9 KYOTO)