東京二期会オペラ劇場、指揮・沖澤のどか、演出・眞鍋卓嗣で10年ぶりに『メリー・ウィドー』を新制作上演
(左から)沖澤のどか、眞鍋卓嗣
2020年11月26日(木) ~29日(日) 日生劇場にて、東京二期会が人気のオペレッタ、レハール作曲の『メリー・ウィドー』を新制作上演することが決定した。指揮は、東京二期会オペラ劇場に初登場の沖澤のどか、演出は俳優座気鋭の眞鍋卓嗣が務める。
沖澤は、ベルリン・ドイツ・オペラで新作オペラを指揮するなど海外での実績を重ねており、昨年ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝を果たした。7月11日(土)東京二期会スペシャル・オペラ・ガラ・コンサート「希望よ、 来たれ!」に登場し、11月にいよいよ当公演の指揮台へ上る。
眞鍋は、19世紀ロシア文学作品や別役実の不条理演劇など、多数の名作を手掛けているほか、中島みゆきのコンサート「夜会」のステージングに参加するなど幅広く活躍。 オペラ演出デビューとなった『遠野物語』(こんにゃく座)で絶賛され、今回満を持して東京二期会に初登場を果たす。
指揮・演出ともに二人の若きリーダーを迎える東京二期会のキャストには、ベテランから若手まで、演技、歌唱ともに実力派のメンバーがそろった。ハンナ腰越満美&ダニロ宮本益光、嘉目真木子&与那城敬の主役カップルをはじめ、オペレッタの舞台となるパリを彩るにふさわしい名優、実力派歌手が出演する。
『メリー・ウィドー』は、貴族や文化人たちがカフェに行き交う古き良きパリを舞台に、 架空の国ポンテヴェドロ国からの外交官ダニロ・ダニロヴィッチと、その元恋人で大富豪の未亡人ハンナ・グラヴァリが繰り広げる恋愛ストーリー。レハールの音楽は、派手で軽快なフレンチ・カンカンや、主人公ハンナとダニロによる最高に甘美なワルツのデュエットなど 絶品ぞろいで、どこかで聞いたことのあるメロディが登場することだろう。
さらに、今回の東京二期会公演は、初めてオペレッタを鑑賞される人が楽しめるように日本語訳詞上演(歌唱部分のみ歌詞の字幕付き)で上演される。東京二期会オペラ劇場では、2010年以来10年ぶりの公演となる『メリー・ウィドー』。フレッシュな才能を迎えて上演される令和版・新制作に期待が高まる。