豊原功補企画・脚本・演出による舞台2作品が衛星劇場にてテレビ初放送 毎熊克哉&芋生悠主演作も
2020.7.28
ニュース
舞台
-
ポスト -
シェア - 送る
2020年9月26日(土)、俳優・豊原功補が企画、脚本、演出による舞台2作品、芝居噺『名人長二』と芝居噺弐席目『後家安とその妹』がCS衛星劇場にてテレビ初放送されることが決定した。
芝居噺『名人長二』は、三遊亭圓朝の『名人長二』を原作に11人の役者が17人のキャラクターを演じ分け、演劇と落語を融合した芝居噺シリーズ第一弾。江戸から明治への転換期、伝統的な話芸に新たな可能性を開いた落語家三遊亭圓朝が、フランスの小説家モーパッサンの短編小説『親殺し』をもとに、近所に住んでいた実在の指物師(箪笥や箱などを作る職人)長二郎をモデルに新聞連載として創作した長編人情噺『名人長二』。しかし、自ら高座へあげた事はなく、古今亭志ん生ほか数人しか手を付けていない幻のような作品だ。今作では、豊原が企画、脚本、演出、主演の4役に挑み、高橋惠子、山本亨をはじめ舞台初出演となる森岡龍、そしてモロ師岡、梅沢昌代、花王おさむ他ベテラン勢が脇を固める。
芝居噺弐席目『後家安とその妹』は、『名人長二』に続く芝居噺シリーズ第二弾。遊亭圓朝と古今亭志ん生の落語を原案に、今作も俳優豊原功補が企画、脚本、演出を手掛ける。主演は連続テレビドラマ『まんぷく』や『恋はつづくよどこまでも』など、数々のドラマ・映画に出演している注目の俳優、毎熊克哉。ヒロインには数々の映画に出演し、8月公開予定映画『ソワレ』では主演も務め、日本インディーズ映画界から出演オファーが絶えない芋生悠。御家人を追われた恨みを腹に持つ年若い兄妹に翻弄される人々の運命を描き出す。
芝居噺『名人長二』は、9月26日(土)午後7:20放送、芝居噺弐席目『後家安とその妹』は、9月26日(土)午後9:50放送だ。
放送情報
芝居噺『名人長二』
■放送:CS衛星劇場
■日程:2020年9月26日(土)午後7:20
■作品情報
2017年(2017年5月25日~6月4日新宿・紀伊國屋ホール)
企画・脚本・演出:豊原功補
原作:三遊亭圓朝「名人長二」
原案:ギ・ド・モーパッサン「親殺し」
出演:豊原功補、森岡龍、モロ師岡、梅沢昌代、花王おさむ、菊池均也、神農直隆、岩田和浩、牧野莉佳、山本亨、高橋惠子
<あらすじ>
舞台は享和から安政の時代(江戸時代後期)、本所の〆切(今ではスカイツリーが立つ辺り)に住む評判の腕利き指物師(机や箪笥を作る家具職人)の長二(豊原功補)と、弟子の兼松(森岡龍)。足の悪い兼松を気遣い湯治のため訪れた湯河原の温泉宿、そこで長二は自分の出生の秘密を知る事になる。長二を何かと気にかけ贔屓にしている亀甲屋幸兵衛(山本亨)とその妻お柳(高橋惠子)。この夫婦が赤ん坊だった自分を棄てた生みの親だと気づいた長二は一言でいいから親と名乗ってくれと詰め寄る。頑なに認めようとしない亀甲屋夫婦と揉め合ううちに二人を殺めてしまう長二。迷惑を掛けないようにと、師匠や兼松に縁切り状を叩きつけ、自ら奉行所に訴え出る。さて、この事件に南町奉行所の下した助命とは。
芝居噺弐席目『後家安とその妹』
■放送:CS衛星劇場
■日程:2020年9月26日(土)午後9:50
■作品情報
2019年(2019年5月25日~6月4日新宿・紀伊國屋ホール)
企画・脚本・演出:豊原功補
原案:三遊亭圓朝「鶴殺疾刃庖刀」、古今亭志ん生「後家安とその妹」
出演:毎熊克哉、芋生悠、森岡龍、広山詞葉、足立理、新名基浩、福島マリコ、塚原大助、古山憲太郎、豊原功補
<あらすじ>
江戸時代の末期、弘化の三年というころのお話。徳川の直参、十万石のお大名である東城左近大夫氏勝(古山憲太郎)が、江戸から大阪へと物見遊で訪れたおり、道頓堀の日本橋を渡っている最中、一陣の風に父の形見の陣笠が吹き飛ばされ川に落ちてしまう。一艘の屋根船から拾い上げたは若く美しいお藤(芋生悠)という娘だった。名君と呼ばれる氏勝だったがひと目でお藤に惚れ込んでしまい側室に迎えることになる。お藤には元御家人の安三郎(毎熊克哉)という兄がいて、落ちぶれてヤクザまがいのその日暮らしをしている。因果応報とはこの事か、兄妹をこんな暮らしに落としめたのは何を隠そう氏勝の先代、氏家だった。兄妹にとって東城家はさしずめ親の敵。因果は皿の縁をくるくると回りだし、兄妹の戯れに全ての歯車が狂い出す。後家安とその妹、哀しい目をしたふたりに翻弄される人々の命運はいかに。