日生劇場だけの特別版 オペラ『ルチア~あるいはある花嫁の悲劇~』が上演決定
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NISSAY OPERA 2020 特別編 オペラ『ルチア~あるいはある花嫁の悲劇~』
2020年11月14日(土)・15日(日)日生劇場にて、オペラ『ルチア~あるいはある花嫁の悲劇~』が上演されることが決定した。
新型コロナウイルスの影響により、NISSAY OPERA 2020の6月公演を中止、11月公演も発売を延期としていた日生劇場。今回上演が決定したオペラ『ルチア~あるいはある花嫁の悲劇~』は、当初予定していたオペラ『ランメルモールのルチア』を翻案し日生劇場だけの特別版として上演するものだという。
「この時代だからこその表現を探究したい」という演出・翻案 田尾下哲と指揮 柴田真郁のタッグにより、ドニゼッティの手によるオペラ 『ランメルモールのルチア』の本質を、悲劇の花嫁ルチアに焦点を絞って新たな角度から描き出す特別版オペラ『ルチア』。ルチアを演じるのは、森谷真理と高橋維という希代のソプラノ歌手たち。全1幕 上演時間 約90分(休憩なし)に凝縮しての上演される。上演に向けて、演出・翻案 田尾下哲と日生劇場芸術参与 粟國淳よりコメントが到着した。
森谷 真理
高橋 維
指揮 柴田 真郁
■演出・翻案 田尾下 哲
演出・翻案 田尾下 哲
コロナ禍により大変な時代ですが、この時代だからこその表現を探究したいと思っています。それは、制限によりスケールダウンしたものをお届けするのではなく、最大限に危険を回避した環境の中で、ドニゼッティの音楽を、ルチアの物語を最大限にお伝えする方法です。それが今回のルチアの一人芝居版への思いです。この作品だからこそ、タイトルロールのルチアに焦点を絞るからこそ描ける世界をご覧いただき、ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』の新たな一面を感じていただけるようにカンパニー一同頑張りますので、是非お楽しみにいらしてください。
■日生劇場芸術参与 粟國 淳
日生劇場芸術参与 粟國 淳
今回の『ルチア』は、これまでとは違った角度から作品の本質に迫るつくり方になると思います。田尾下さんと柴田さんたちのチャレンジは、台本も音楽も決まっているオペラで、よりルチアにフォーカスして、一つの「作品」として成立させるというもので、このエネルギーは途轍もないものです。この作品の後に、通常のオペラの表現を観ると、より一層オペラの魅力を感じていただけるのではないでしょうか。ひとつだけ確実に言えるのは、田尾下さんも柴田さんも、ドニゼッティの音楽の本質、オペラの本質というものを絶対に裏切らないということです。彼らと日生劇場が目指す作品をぜひ観に来てほしいと思います。
■あらすじ
17 世紀のスコットランド、ランメルモール地方。アシュトン家当主エンリーコは、領主ラヴェンズウッド 家を制圧し、この地を統治していた。アシュトン家の令嬢ルチアとラヴェンズウッド家当主エドガルドは、 ともに愛し合っていた。しかし、ルチアの兄エンリーコは、傾いた家運の再盛と宿敵エドガルドの破滅とを 目論み、妹ルチアにバックロウ領主アルトゥーロとの結婚を強要する。家同士の憎しみ合いによって、自由 を奪われたルチア。彼女を待っていたのは、血塗られた婚礼、そして狂気だった…。 ドニゼッティの手によるベルカント・オペラの傑作を翻案。日生劇場だけの特別版でお贈りします。
公演情報
全1幕 原語[イタリア語]上演・日本語字幕付
指揮: 柴田 真郁
演出・翻案:田尾下 哲
管弦楽:読売日本交響楽団
会場:日生劇場
上演時間:約90分(休憩なし)
一般発売:2020年9月1日(火)10:00 ~
学生席発売: 2020年10月14日(水)10:00 ~
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
*1 日生劇場[Web
*2 学生席は日生劇場電話予約のみの取り扱い。28歳以下。法令で定められた学校に在学中の方のみ有効。要学生証提示。
ルチア:高橋 維/森谷 真理
エドガルド:宮里 直樹/城 宏憲
エンリーコ: 大沼 徹/加耒 徹
ライモンド:金子 慧一/妻屋 秀和
アルトゥーロ:髙畠 伸吾/伊藤 達人
アリーサ:与田 朝子/藤井 麻美
ノルマンノ:吉田 連/布施 雅也
泉の亡霊(助演):田代 真奈美(両日)
※当初オペラ『ランメルモールのルチア』の上演を予定しておりましたが、内容を変更して上演いたします。
助成:芸術文化振興基金 公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション 公益財団法人朝日新聞文化財団
後援:東京都
協賛:日本生命保険相互会社