MUCC VS シドら12/27 日本武道館で繰り広げるバトルに期待
-
ポスト -
シェア - 送る
毎年恒例となったL’Arc-en-CielやMUCC、シドなどが所属するMAVERICK DC GROUP主催のイベントライヴが、今年は趣向を変えて行なわれる。
事務所の大忘年会として定着してきたこのイベントは、2002年の初開催から2011年まで10年連続で開催され、今年4年ぶりに復活。過去には、事務所設立の1981年からの30年を振り返るセッションを目玉に構成した、日本のロックの歴史を感じさせる企画や、事務所の枠を越え様々なトップアーティストを招いてセッションを行なうなど、フェス規模に成長したこのイベントだが、今年は『BATTLE ARENA』というタイトルを掲げた対バンイベントとなる。出演バンドは、MUCC、シド、ギルガメッシュ、ユナイト、DIV、カメレオというMAVERICK DC GROUP所属の6組だ。
ライヴはタイトルどおりバトル=対バン形式で行なわれ、第一試合が「ユナイト VS カメレオ」、第二試合が「ギルガメッシュ VS DIV」、そしてメインイベントに「MUCC VS シド」という組み合わせで行なわれる。第一、第二試合は60分一本勝負、メインイベントのMUCC VS シドはナント150分一本勝負。通常の対バン形式とは違い、一本勝負の時間をどう戦うのか、各バンドの戦い方が注目される。このバトルスタイルだからこそ発揮される各バンドの個性をしっかりと見届けることができるのも、このイベントの特徴といってもいいだろう。
ユナイト
カメレオ
ユナイトは、ギターでありバンドのプロデューサー的な役割を務める椎名未緒を中心に、バンドサウンドだけにおさまることなく、生楽器をまったく用いらずに構成している楽曲もあるほど挑戦的なバンド。そこに挑むカメレオは、“変幻自在で何でもありなスタンス、かつ、楽しさとオリジナリティを貪欲に追求するスタイル”をモットーとしているバンド。曲の後半で全員が楽器を置いてダンス&ボーカルグループとしてパフォーマンスするといった楽曲も存在する、異色のバンドである。異色なバンド同士の戦いは、どのような変化球で楽しませてくれるのかが楽しみだ。
ギルガメッシュ
DIV
そして。独特なノリを生み出すリズミックなハードチューンに加え、近年ではさらに音を硬派に変化させ、ヴィジュアルシーンにとどまることなく、ラウドロック系のフェスなどでも注目を集めている存在であるギルガメッシュ。ラウド系のバンドサウンドを基盤にしながらも、かなりの同期率で彩られている個性的なミクスチャーロックを追求するDIVとの熱い戦いも、実に見物である。
シド
イベントのラストは、堂々たる150分での戦いを見せてくれるMUCC VS シド。MUCCとシドは、事務所のイベントライヴでは何度も同じステージに立っているバンドなのだが、ガチンコの対バンとなると、2014年に行なわれたMUCC主催の対バンライヴツアー『SIX NINE WARS -ぼくらの七ヶ月間戦争- Episode 6. 「ARMAGEDDON」』以来となる。
MUCC
東京ドーム公演も成功させたシドは、美しいメロディを軸とし、絶対的な演奏力で魅了する硬派なバンド。それに対し事務所の所属年数が出演バンドのなかで1番長いMUCCは、何処か泥臭さを残した混沌とした世界観とヘヴィロックという原点を根底に持ちつつ、その時々の自分たちの中での流行を、貪欲に自らの個性と融合させ、領域を広げ続けている。ヴィジュアルシーンのみならず、彼らに憧れる後輩バンドは多い。世代の近いMUCCとシドとの対バンは、対バンでこそ生まれる化学変化と、ここでしか見ることができない火花を散らしてくれるに違いない。
文=武市尚子
12月27日(日) 日本武道館
OEPN 14:00 / START15:00
【出演】MUCC vsシド、ギルガメッシュvs DIV、ユナイトvsカメレオ
【
【
【公演に関するお問い合わせ】 SOGO TOKYO 03-3405-9999