TFGにしか生み出せないハッピーな空間、健人の卒業ライブとなった配信ライブをレポート「共に泣いて笑って ずっといつまでも」

レポート
音楽
舞台
2020.9.4
TFG 撮影=田中聖太郎・渡邊玲奈(田中聖太郎写真事務所)

TFG 撮影=田中聖太郎・渡邊玲奈(田中聖太郎写真事務所)

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TFG Special Live 2020 -celebraTion-
2020.8.31

3月に行われる予定だった1stアルバム『celebraTion』リリース記念の東名阪ツアー『TFG Live Tour 2020 - celebraTion-』。新型コロナ感染拡大予防の観点から全日程中止となったこのツアーに代わる一夜限りのライブ『TFG Special Live 2020 -celebraTion-』が8月31日(月)、生配信という形で実現した。

赤澤遼太郎

赤澤遼太郎

 
赤澤遼太郎、前川優希、佐藤信長、坂垣怜次、堀田怜央、桜庭大翔、健人──メンバー7人の笑顔にあふれた一夜限りのパフォーマンス。すべての思いを込めて届けられた幸せに満ちた光景は、最高の盛り上がりと最高の余韻を持って、PARFAN(※TFGファンの愛称・パルファン)たちの胸にいつまでも刻みつけられることだろう。
 
前川優希

前川優希

配信開始。出番直前の楽屋のメンバーが映し出される。互いに声を掛け合いながら、廊下を抜け、階段を降り、ステージ袖へと急ぐ7人。そして円陣を組み、「せーの、いくぞー!!」の声かけでライブの幕が上がった。

佐藤信長

佐藤信長

 
アルバムジャケットと同じピンク色の衣装に身を包んだ7人が弾けるようにステージへと登場、オープニングはグルーヴィーな「Dance with Me」。互いにアイコンタクトを交わしながら1秒ごとにテンションを上げていくメンバーは、とにかく笑顔、笑顔。待ちに待ったこのとき、自分たちのステージが観客の元に生で届いていく嬉しさを噛み締めているその熱い想いが画面越しにもしっかりと伝わり、こちらのワクワクも一気に加速していく。
 
坂垣怜次

坂垣怜次

続く「ニコイチ」は恋の始まりに心ときめかせる男子のドキドキが詰まったナンバー。《ニ コ イ チ さ 僕らは!》のフレーズにステージ上と観客の気持ちがひとつになっていく様子が重なるのも、ニクいダブルミーニングだ。冒頭2曲で瞬く間にライブ熱は沸騰、フレッシュでパワフルなTFGワールドはもう止まらない。

堀田怜央

堀田怜央

ここで最初のMC。まずはそれぞれのイメージカラーとイメージフレグランスにちなんだ自己紹介で視聴者にアピール! そしてそんな時もきっちり決めすぎず、いい感じにぐだってはツッコミながら笑い合うのが彼らの持ち味だ。先日公式に発表された健人のグループ卒業も改めてアナウンスされ、健人からは「最後まで熱くいきたいと思います!」とその決意が伝えられた。

桜庭大翔

桜庭大翔

「Let’s Stay Home!」からの“ダンスbridge”への流れは前半の見せどころ。スマートな健人~男らしい坂垣~セクシーな前川~和の赤澤(殺陣)~キュートな佐藤(パラパラ)~堀田の“ヒロシです”~桜庭のオリジナルメンバー紹介ラップへと、各々の“やりたかったこと”をコンセプトに繋げられたソロスペース。それぞれの個性が見事に際立ったお楽しみパートだ。

健人

健人

続いて和やかな空気から繰り出された「My dear Summer」は、思い出深いデビューシングル。“he~y”“go! go!”の掛け合いや《お待ちどうサマーッ!》と、コール&レスポンスでの盛り上がりも楽しいハッピーサマーチューン。とりあえず今日は心の声で……というこちらの気持ちに応えてくれるように、メンバーひとりずつのハイタッチのアップ画面や、客席降りの姿を追いかけ“目がいくつあっても足りない感”を体感させてくれるアクティブな映像も絶妙!

堀田怜央

堀田怜央

そして暗転。ピアノの旋律。スッとステージ上の空気が変わっていく。スタンドマイクの前に立つ7人。ここは、マンションTFG。一人きりの部屋でそれぞれがなにかを待つ時間をスケッチした、朗読劇が始まる。どこにでもいる等身大の青年の素直な声から伝わってくる、それぞれの日常の物語。役を纏っているようでもあり、素の自分を見せてくれているようでもあり。アーティストから俳優へ、瞬時にスイッチを切り替えながらも“届ける”気持ちは同じ。じっくりと彼らの声に耳を傾けるひとときも素敵だ。と、思っていると朗読のセリフにはいくつものキーワードが。その言葉がたどり着いたのは……次のナンバー「Celebration」。朗読から歌へとバトンが繋がれるおしゃれな展開に沿ってステージ全体をピンクのライトが包めば、響くはスパニッシュテイストのギターの音色。南国の夕暮れに吹き抜ける風をイメージさせる歌詞に合わせ、タオルを振って歌い踊る7人のユニゾンが優しく流れる。時刻もちょうど日没の頃。もし外でこの配信を観ていた人がいたなら、オレンジから紫に変わっていく空の様子も素敵な演出になっていただろう。

赤澤遼太郎

赤澤遼太郎

豊かな気持ちになったところでちょっとチルタイム。配信中リアルタイムで書き込まれたコメントをタブレットでチェックしたり、事前に募集した“こんなシチュエーションで言ってもらいたい一言”をひとりずつ即興で表現したり。ここでも進行は気にしつつもついつい脱線してしまうあいかわらずの7人(笑)。“歌もダンスもトークも常に全力!”なチームワークはさすが。

坂垣怜次

坂垣怜次

さてここからはラストスパート! ハイチェアと赤い薔薇を使った演出が大人っぽいアーバンな雰囲気の「With You」は、コメント欄にも薔薇の絵文字が咲き乱れ、これぞ配信ならではのオーディエンスの一体感!という感動が新鮮。未来への素敵な不安、出会いと別れの愛おしさ、新たな一歩を踏み出すその瞬間の心情を描いたミディアムナンバー「シンセイカツ」は、まっすぐなボーカルが心に染み入ってくる。赤澤の「この曲が誰かの背中を押せますように」のメッセージにはオーディエンスのみならず彼らが自分たちにも言い聞かせているような余韻があり、そこからの「神さま お願い」への流れも秀逸。エンディングに向けて一層研ぎ澄まされていくパフォーマンスのキレに楽曲世界の優しさと切なさが混じり合い、思わず胸が沸き立った。

桜庭大翔

桜庭大翔

「ツアー予定日から約半年、1stアルバムができた喜びを配信ですが届けることができました。またみんなで一緒にライブができるようになる日まで、この状況を乗り越えていきましょう」(桜庭)。
「稽古からみんなでわちゃわちゃ。こうやって7人で自分たちの曲をたくさん歌えて……ほんとに楽しくていいパフォーマンスができました。ここからもっと登りつめていきましょう」(坂垣)。
「こうして俺たちがライブをできるのは、本当に応援してくれるみなさんの声のおかげです。この先どんな道を選んでも自分を信じて歩んでいきましょう」(前川)。
「配信でもこうしてライブを届けられるのは嬉しい。次はいつになるかまだわからないけれど、その日のためにどんどん磨いてチームとして団結していきたいです」(赤澤)。
「やっぱりこのメンバーで集まるとすごく落ち着く。好き。その感じが配信でも伝わっていればいいなぁ。次に会うときもまた最高の姿を見せたいです!」(佐藤)。
「形は変わったけれど、この7人でライブを駆け抜けることができてほんとに良かった。みなさんの思いは受け止めています。今日は特別な日です!」(堀田)。
「やるからには元気を届けようという気持ちでいましたが、実際は自分がメンバー、スタッフ、観てくださるみなさんから元気をもらったなぁって思っています。TFGではホントにいろんな経験させてもらいました。ありがとうございました! これからはパルファンの一員として応援していきます。楽しかったです。」(健人)。

──ラストナンバーを前に、ひとりずつ、今の思いを言葉にする。その挨拶の締めくくりはメンバーに向けて深く礼をする健人と、健人に向けて深く礼を返す6人の姿。互いの愛情とリスペクトが交歓された瞬間だ。
 
佐藤信長

佐藤信長

万感の思いを込めたラストナンバーは「My man, My people」。《共に泣いて笑って ずっといつまでも この最高の仲間で》、直球の友情が詰め込まれた最後を飾るにふさわしい一曲。気を抜いたら涙になってしまいそうな昂ぶる感情を笑顔に変えて繋いでいくソロパート。瞳をかわし、肩を組み、それぞれが自身の感情の赴くままに歌声を鳴らす。なんて美しく幸福な光景だろう。「最後まで楽しく」と言っていた通り、あくまで柔らかくスマートな健人のパフォーマンス、その凜とした姿はメンバーにとっても誇らしかったはず。いつまでも観ていたい、“完璧な”TFGがそこにはあった。

前川優希

前川優希

全てを出し切り名残を惜しみながらステージを後にした7人。やっぱりアンコールはこれでしょうの「My dear Summer」でもう一度ステージへ! 手振りダンスとコール&レスポンスもたっぷり挟み込み、みんなでウェイブを起こしたところにサプライズの花束登場! ラストポーズはメンバーから贈られた花束を抱えた健人を中心に、思い思いの泣き笑い。最後の言葉は「最高のメンバーです! ありがとう! バイバーイ!」。

健人

健人

TFGにしか生み出せないハッピーな空間があると確信できたこのライブ。メンバーもパルファンも悔しい思いを乗り越えてたどり着き、共に過ごした宝物のような時間も過ぎてしまえばあっという間だ。ひとまず次の再会まで、存分に待ち焦がれていよう。

取材・文=横澤由香
撮影=田中聖太郎・渡邊玲奈(田中聖太郎写真事務所)

TFG

TFG

 

配信情報

<配信ライブ情報>
TFG Special Live 2020 - celebraTion-

見逃し配信期間:9月2日(水)正午12時~9月6日(日)23時59分まで
:4,300PT(WithLIVEのサイトよりお買い求めください)
配信プラットフォーム:WithLIVEのWEBサイト
※終了しているライブですので、コメントやギフティング(投げ銭)機能はありません。
※インターネットに接続された環境が必要です。
※ご視聴はアプリからではなく、Safari、Chromeからのみ可能です。
※アーカイブを視聴する際は必ず予約したときと同じアカウントでログインをして、ご視聴ください。別のアカウントでログインをしてしまうと視聴することができません。
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■ジャンボうちわ販売ページURL:https://spacecraft-shop.jp/tfg

リリース情報

1stアルバム『celebraTion』
配信・パッケージ発売日:2020年3月4日(水)
※全形態共通/トレカ全8種ランダム1枚封入

【初回限定盤A】  
VIZL-1743 / ¥7,000+税
[CD](全形態共通)
全11曲収録(通常盤と同内容)
 [DVD収録内容]
▼Music Video
・My dear Summer
・神さま お願い
・シンセイカツ
▼3rd Fan Meeting 「TFG お願い!Autumn Party」(2019.10.20 @Veats Shibuya)
・With You
・My dear Summer
・神さま お願い
・Dance with Me
・Let’s Stay Home!
・My dear Summer(Ancore)
▼1st Documentary〜Road to celebraTion〜

【初回限定盤B】  
VIZL-1744 / ¥5,000+税
[CD](全形態共通)
全10曲収録(通常盤と同内容)
▼豪華100Pフォトブックレット付属

【通常盤】  
VICL-65337 / ¥3,000+税
[CD](全形態共通)
全10曲収録
01 Celebration
02 シンセイカツ
03 My dear Summer
04 Dance with Me
05 神さま お願い
06 Let's Stay Home!
07 ニコイチ
08 With You
09 My Man, My People
10 アルバムできました。−Outro−
11 Celebration−Encore Mix−

音楽ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスにて配信中
※対応ストリーミングサービス:Amazon Music Unlimited/HD、Apple Music、AWA、Google Play Music、KKBOX、LINE MUSIC、mora qualitus、RecMusic、Rakuten Music、Spotify、YouTube Music、ANiUTa
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