小説家・恩田陸が高校時代の体験を描いた小説の舞台化　音楽劇『夜のピクニック』オンライン配信が決定

2020年10月1日（木）～4日（日）水戸芸術館ACM劇場において上演された音楽劇『夜のピクニック』のオンライン有料映像配信が決定した。本作は、原作者である作家・恩田陸の水戸一高在学中の体験に基づき、一晩かけて高校生たちが語り合いながら歩いていく姿を描いた感動の舞台作品となる。

今回の映像配信では、カメラ4台を駆使し公演を収録。劇場では決して見られないマルチアングルや、俳優の熱演に迫る大迫力画面など、映像ならではの編集で届けられる。劇場で観劇した人も、今回鑑賞が叶わなかった人も楽しめる、もう一つの音楽劇『夜のピクニック』となる。

脚本は高橋知伽江、演出を深作健太が手掛け、元宝塚歌劇団のトップスター・剣幸や歌手・女優としても評価の高い吉川友、加藤良輔らが初演に引き続き出演、新たに茨城県出身で声優、コンサートライブ、舞台と幅広い活躍をしている安達勇人、ミュージカル界の若き俊英・北川理恵が出演している。

コロナ禍における公共劇場の地域への貢献としても、全国に先駆けて行われるこの映像配信は、ウィズコロナと言われる今後の公共劇場の在り方も示す大きな挑戦でもある。水戸で生まれた名作が、観劇できなかった人たちへ、そして日本各地の演劇を望む人へ、届けられることだろう。