betcover!!、踊ってばかりの国2-MAN GIG、音楽に愛された2バンドによるライブが熱く儚く終了
betcover!!がリスペクトを寄せるアーティストとの対バン企画第1弾が2020年11月13日(金)新代田FEVERにて行われた。
第一回目のこのライブは、本年7月にリリースされたbetcover!!のアルバム『告白』にコメントも寄せてくれ、ヤナセジロウが敬愛するバンド〝踊ってばかりの国″。コロナ渦で枚数限定で販売、発売後数分で売り切れ急遽配信も決定したこのライブ。世代こそ違え不思議と似た雰囲気を纏った両バンド、初顔合わせのこのライブは期待値の高いものとなった。
そして踊ってばかりの国からライブスタート。海遊しながら喜び悲しみを問いかける「クロール」、やさしさに包まれながらどこか厭世的なラブソング「光の中に」、軽やかに体踊らせる「orion」、下津による“ヤナセくんはいい眼をしてますね、眼が好きです”との対バンへの思いを短くも優しいMCの後、グッドメロディによりサビのこの上ない高揚感を呼ぶ「weekender」。
ここから浮遊感とメロディは残しながらもカオスでエモーショナルにシフトチェンジ、「ひまわりの種」「ghost」で一気にディープな踊っての世界に。そして「それで幸せ」。スロウで静かなメロディと爆音を残し2時間のフルセットかと思わせるようなあっという間の7曲が終了。短くも踊っての世界が十分に堪能できる流石のステージだ。
胸を借りるかたちで緊張感を持ちながらステージに気合充分で現れたbetcover!!。
まるで踊ってばかりの世界のステージの続きかのように浮遊し揺らめきながらスタートした「回転・天使」、軽やかに哀しさを歌う人曲「羽」、「失踪」の勢いそのままに、これまで以上にストレートに力強く響いた「NOBORU」。新加入したロマンチック安田と日高理樹の持ち味が存分に発揮された「東京」「海豚少年」、夢の中の多幸、いつかは醒める儚さをを感じさせた、この日の対バンライブのテーマのようなラスト2曲。同じくあっという間でありながらbetcover!!の音楽的な力強さを感じさせたステージだった。
愛も怒りも、時に爆音で時に囁くように音楽に昇華させた2バンド。儚い夢のような一夜は長い余韻を残しあっと言う間に終了した。
betcover!!は、来年対バンライブ企画を積極的に行う予定。世代を越えてアーティストからの信頼の厚いアーティストだけにどんな対バンが見られるか楽しみだ。
SET LIST
踊ってばかりの国
1. クロール
2. 光の中に
3. orion
4. weekender
5. ひまわりの種
6. ghost
7. それで幸せ
betcover!!
1. 回転・天使
2. 羽
3. 失踪
4. NOBORU
5. 東京
6. 海豚少年
7. あいどる
8. ゆめみちゃった