京太郎がK-1復帰! 1/24『K'FESTA.4』では武尊vsレオナ・ペタスのタイトル戦も

2020.12.25
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1993年のK-1旗揚げの聖地・代々木第1体育館で『K'FESTA』が開催される (C)K-1

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K-1の年間最大イベント『K'FESTA』が、2021年1月24日(日)に国立代々木競技場第1体育館で開催される。

代々木第1体育館は1993年にK-1が旗揚げされた会場で、新体制となったK-1 JAPAN GROUPのスタートは代々木第2体育館。新生K-1にとって代々木第1体育館での大会開催はまさに悲願で、今回はそれが叶った形だ。

K-1の聖地開催”に相応しく、『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K’FESTA.4』はすでに話題にあふれている。対戦カードの第1弾として、武尊vsレオナのK-1スーパー・フェザー級タイトルマッチが発表された。

武尊vsレオナ・ペタスのタイトルマッチ

このスーパー・フェザー級の頂上決戦は、当初、11月3日のK-1福岡大会で行なわれる予定だった。しかし、武尊の負傷により試合がキャンセルに。再度の調整により、『K’FESTA.4』で実現することになった。

『K’FESTA.4』で武尊vsレオナのK-1スーパー・フェザー級タイトルマッチが実現 (C)K-1

K-1スーパー・フェザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R】
武尊(王者/日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
VS
レオナ・ペタス(挑戦者/日本/THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)

試合に向けての両者のコメントは以下の通り。

【レオナ・ペタス】
「皆さん、THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROSのレオナ・ペタスです。まず一つ、福岡で僕と武尊選手の試合を楽しみにしていてくださった福岡の皆さん、試合できないですみませんでした。でも、こうして武尊選手が戻ってきて、代々木で熱い試合をしようと思ってるんで、是非僕の勝つ姿を見に来てください。よろしくお願いします。

(11月の試合が流れて、今回改めて試合が決まったが、お互いに早く試合をしたいという気持ちはあった?)11月3日は武尊選手が怪我してしまって、試合が流れてしまったのは本当に残念に思いますけど、僕は本当にバッチリな武尊選手とやりたかったんで。そのバッチリな武尊選手は1月ということで、一番強い武尊選手に勝って、僕が一番ということを証明したいと思います。

(一度対戦が流れて期間が空いたことで、どんな変化がありそうか?)僕はこういう経験が初めてで、試合に向けて体を作っていたこともあって、今日も朝、体重計に乗ったら62kgとかで体重が落ち過ぎちゃって。まあこういう経験は初めてなんですけど、ずっと追い込みっていうんですかね、武尊選手に向けてのトレーニングはできているんで、過去一で仕上がった僕を見せられるんじゃないかなと思います。

(どういう決着が理想的?)まず11月3日の福岡を楽しみにしていてくれたお客さんもいると思うんで、本当にその人たちが納得してくれるように、バッチリ完全決着でいきたいと思います。

(前回の会見では『自分が勝っているのは身長だけだ』という発言があったが、その後気持ちの変化は?)11月3日にチャンピオンになると思っていて、チャンピオンに相応しい器を作ってきたと思っています。それを1月24日に向けて、さらにチャンピオンに相応しい器を作っていこうと思っているところで、武尊選手より僕のほうが相応しい器なんじゃないかなと思うし、そこは勝ってるんじゃないかなと思います。覚悟の違い……まあ覚悟の違いと言っていいかわからないですけど、そこに向けて作ったんで勝てるんじゃないかなと思います。

(代々木第1体育館という会場で試合をすることに特別な気持ちはある?)僕は5敗しているうちの2敗が代々木第2体育館なんで、代々木には怯えてるんですけど(苦笑)、K-1のチャンピオンに一度勝った場所でもあります。代々木第1ではちゃんと勝って、僕もK-1チャンピオンになりたいと思っているんで、代々木は最高の地になるんじゃないかなと思って、結構ワクワクします。

(武尊から握手を求められて、どういう気持ちになった?)試合は喧嘩じゃないんで、僕と武尊選手なら最高の試合を見せられると思うし、それに向けて気持ちを受けたっていう感じですね。

(意外だとは思わなかった?)元々武尊選手は汚い選手とかじゃないし、心の感じもいい選手だと思っているんで、全然普通だと思っています」

【武尊】
K-1ファンの皆様、格闘技ファンの皆様、そしてレオナ・ペタス選手、お待たせしました。1月の24日に代々木第1で大会を開催できるということで、代々木第1という会場は、K-1にとっても凄い歴史があって意味ある会場だと思うし、そこでレオナ選手とできるのは凄くうれしいです。本当は11月3日に試合が決まっていて、福岡で楽しみにしていてくださった皆様には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいなんですけど、代々木第1でK-1をもっと盛り上げて、大きくして、また福岡にK-1を持っていけるようにがんばるんで、福岡のファンの皆様も、代々木第1の試合に注目してもらって、楽しみにしてくれたらうれしいです。1月24日、代々木第1でレオナ選手とバチバチ殴り合うんで、是非応援をよろしくお願いします。

(11月の試合が流れて、今回改めて試合が決まったが、お互いに早く試合をしたいという気持ちはあった?)11月に試合ができなかったのは本当に申し訳なかったし、早くしたいという気持ちも凄くあったんですけど、レオナ選手が言ってくれたように、最高の状態の体でレオナ選手と戦いたいと思うんで、1月24日は最高の状態に仕上げて、思いっきりレオナ選手とぶつかりたいと思います。

(一度対戦が流れて期間が空いたことで、どんな変化がありそうか?)怪我したことでちょっと練習内容とかは変更があったんですけど、僕は毎回毎試合、同じような追い込みをして、同じように体を作ってやる、いつもと変わらない最高の状態を作りたいと思っています。

(SNS等で拳を使わない練習を発信しているが、万全になるのはいつぐらい?)それは本当にやっていかないとわからないことなんであれなんですけど、1月24日には必ず最高の状態に仕上げる自信があるから、この試合を引き受けたし、この試合をやりましょうという話になったんで、そこには何の言い訳もない最高の状態でリングに上がるので楽しみにしていてください。

(どういう決着が理想的?)試合決着はKOしかないと思うし、僕とレオナ選手だったらKO以外はあり得ないと思うんで。あとは僕もレオナ選手の実力も認めているし、アマチュアで2回戦ったこともあるんで、1勝1敗ということで本当の意味での決着戦になると思うんで、本当に今までやってきた対戦相手とは違う、気持ちよく全力出し合える試合になるんじゃないかなっていう、恨みっこなしの思いっきりの殴り合いをやりたいですね。

(レオナ選手にここは負けないというところは?)前回の会見でも言いましたけど、格闘技は気持ちが大事だと思ってるんで、気持ちで勝ったほうが勝つんで。僕はレオナ選手だけじゃなくて、階級の違う選手にも全員に負けないんで、絶対勝ちます。

(代々木第1体育館という会場で試合をすることに特別な気持ちはある?)昔のK-1で何度か見に行ったこともあるし、K-1にとっては始まりの場所でもあると思うんで。新しいK-1になってからは一番最初は代々木第2体育館で、いつかもう一つ大きい代々木第1にK-1を戻したいと思ってずっとやってきました。僕だけが戻ったわけじゃないんですけど、K-1として戻ってこれたのは凄いうれしいことだし、そこの場所で昔のK-1を超える大会をしたいなと思っています。

(ツーショット撮影の時に握手を求めたのはどういう心境?)お待たせしましたっていう意味です」

京太郎がボクシングのリングからK-1に復帰

『K’FESTA.4』のもう1つの話題として、藤本京太郎あらため京太郎の参戦も決定した。京太郎と言えば、2006年にキックボクサーとしてプロデビューを果たすと、翌2007年には旧体制のK-1に参戦し、第2代のヘビー級王者に輝いたことで知られる。

戦いの場を2011年にプロボクシングへ求めると、日本ヘビー級王座、OPBF東洋太平洋ヘビー級王座、WBOアジア太平洋ヘビー級王座とヘビー級三冠を達成。惜しくも11月12日に引退が発表されていたが、新生K-1のリングでその雄姿が再び見られるわけだ。その意気込みを、京太郎は次のようにコメントしている。

京太郎 (C)K-1

「僕はK-1からスタートし、その後にプロレスを1試合やり、ボクシングをやり、そして最後にまたK-1ということになりました。僕はK-1に対して遊びに来たと思っていて、遊びというのも真剣に取り組まないと何事も成功しない。もういい歳なんで、最後いい感じで、格闘技を終わらせられることが出来ればと思います。あと僕が出たかったABEMAで今日の会見が生中継されて(うれしい)。

(ボクシングを引退してK-1に復帰を決めた一番の理由は?)僕は強くなりたいと思ったことは一切ないですし、格闘技を好きだと思ったことも一切ないです。本当に格闘技が嫌いで、格闘技は僕からしたら、早くやめるべきだなと、頭にも良くないしと思ったんですけど、17歳の時に自分の人生を懸けて、関西からのこの道を選んでずっとやってきて、この道があるんですけど……。

ああ、K-1復帰を決めた理由! 僕は自分をマイナスに捉える人間です。人に必要とされて、こんなにありがたいことはなです。以前K-1をやめて格闘技やめようと思っている中でボクシングの話をいただき、ボクシングでも僕の夢が達成できて、今回K-1の話をいただいて。僕はK-1の話をいただかなければ、どこにも行かなかったし(格闘技を)やめてたと思います。26歳くらいから早く格闘技をやめたいと思っているんですけど、34歳の今でもやっているということは、自分が必要とされているんだなと思います。

K-1に再参戦に向けての練習環境や練習状況は?)僕、人生ノープランでやってまして、僕もこの2年間はほとんど家にいまして、練習していませんでした。先日一回蹴ったところ、両足の足の裏の皮がめくれるという緊急事態が起きて不安ではありますが、試合まで2カ月しかありません。とんでもない不安ですけど、私はやりたいと思います。あとは先日、久しぶりに卜部の兄貴(卜部弘嵩)に会いましたけど、K-1に出たら芸能人と結婚できるということで、私もちょっとそれを楽しみにしております(笑)。

(どんな選手と対戦したい?)僕自身、プロで15年やってきて、一度も誰かと戦いたいと思ったことはありません。やれと言われればやるのが格闘家です。僕自身、こんな格好して真面目なことを言いますけど、なぜこんな苦労をしてK-に1来たのか?と言われますけど、僕はボクシング界に凄いお世話になって、K-1にもお世話になっています。僕はこれからボクシングでも試合したいし、(K-1とボクシングを)両方やっていきたいという想いがあります。僕の最終目標は、10年後にプロを目指す子たちが、もっともっと格闘技で選択肢が広がればいいということ。それが一番の願いです。本当はそういうことを思う人じゃないですけど、ここまで歳を食ってみて、いろんな格闘技をやってみて思うのは、そのことですね。

10年後、子供が、もしかしたら状況的に格闘技をやっている子が減っているかもしれないですけど、それ以上に格闘技の選択肢を、いろんな団体もあるんでね。選択肢を増やしてあげられれば、一番の幸せかなというのが僕の考えです。

(ボクシングにももう一度上がりたい?)僕はそれをやるために、どうにかしてどこにも角が立たないようにやろうと思っています。(K-1とボクシングを)両方やるという夢もあるんで、誰が(その方法を)知っているか分からないですけど、僕はそういう風に動きたいな、と。

(後輩の武尊選手がスターになり、卜部兄弟も活躍をし、それを見てきて刺激された部分はあった?)僕自身、自分のコンプレックスが強くて、自分も人並みに見られたいと思って、チームドラゴンからスタートしてみんなと共にやってきましたけど、僕はずっとボクシングやっている時もずっと暗いトンネルの中にいたというか。ボクシングは競技性が強いスポーツなんで、ずっと一人で戦ってるなと思っていました。17歳で関西から出てきた時も一人でやってきて、ヘビー級という環境もずっと一人でやって来て。特に教えてくれる人もいない中で格闘技を続けてきて、僕は自分の決意を持ってボクシングに行って、その中で後輩のみんながK-1という新しい舞台に立ってでがんばってることは僕にとってうれしいことですね。

みんなが強くなっていくのはうれしいことだし、またこうやっていろいろ回り回ってきましたけど、一緒にできるというのは僕にとってもいいことです。またみんなで一つのものを作り上げていけたら、みんなとまた一緒に(格闘技を)できるのは凄いありがたいです。僕もみんなに負けないようにまた新たに一からという意味で、K-1に対して全力でやる。全力って、僕は基本的に人生65%と思っていて、今までのK-1やボクシングも65%である程度これたんで、ちょっとK-1は75%、80%でがんばってみようかなと思いますね。

今日の会見にK-1とボクシングのベルトを持ってきましたが、過去の栄光には一切興味がないし、格闘家としてそこを誇っているわけでもないですけど、この二つ(K-1とボクシング)を背負ってきているという想いがあるし、さっき言ったように10年後に格闘技の選択肢を増やすことが目標で、僕はこうやってそれを体現してきていると思います」

京太郎の対戦相手をはじめ、対戦カードは今後続々と明かされていく。聖地開催の『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K’FESTA.4』が楽しみだ。

イベント情報

『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K’FESTA.4』

 日時:2021年1月24日(日)
 場所:国立代々木競技場第1体育館(東京都)

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