グラブル人気楽曲満載 人気声優が大いに歌う! 『グラブルフェス2020ナイトパーティー』配信ライブレポート
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2020.12.12(sat)グラブルフェス2020ナイトパーティー @Streaming+
Cygamesが開発した大人気マルチプレイヤーオンラインRPG『グランブルーファンタジー』。その高いゲーム性と壮大な世界観で幅広い年代から支持される本作はソーシャルゲームの枠に止まらず、アニメ化やコミック化もなされる絶大な人気を誇るタイトルとなっている。
そんな当作を人気を更に押し上げるべく「グラブルフェス2020」が12月12日、13日の二日間に渡ってネット配信された。そして12日の夜には『グラブルフェス2020ナイトパーティー』と題し、グランブルーファンタジーの楽曲が存分に楽しめるライブイベントも開催された。当ゲームにてキャラクターソングを歌う錚々たる人気声優やアーティストが名を連ね、その中にはアニメソング界の帝王、水木一郎が名もあった。「グラブルフェス2020」にも注目が集まる中、こちらのナイトパーティーも決して見逃すことのできないライブとして大いなる存在感を放っていると言えただろう。
ライブスタートと同時に壮大なライブセットをバックに登場したのは当作で主人公、グランとジータの声を担当する小野友樹、金元寿子の二人と主人公と常に行動をともにするルリアを演じる東山奈央。披露したのはもちろん「OVER THE SKY」だ。「グラブルフェス2017」にて初リリースがなされたこちらの楽曲、ゲームの世界観を表現した歌詞と爽やかなメロディがこのグランブルーファンタジーの世界観を凝縮して表現し、視聴者を一瞬にして作品世界へと引き込んだ。
そしてそこに続いたのがフェリ役、米澤円による「ソラのミチシルベ」だ。グランブルーファンタジーの世界観を表現する「空」をテーマにした爽快感溢れる楽曲を二曲続けて披露することで視聴者の心を完全にグランブルーファンタジーの世界に没入させたのであった。
そこから空気は一転、植田佳奈と白石涼子の二人和服をモチーフにした衣装に身を包んで登場。披露したのは「蒼紅華之舞」だ。「グラブルフェス」大常連である二人による圧巻のステージを見せたかと思うと舞台上には突如、ホストクラブのような椅子と机が。そこに腰掛けるのは白石稔、石井マーク、榎木淳弥。三人がコミカルに歌って見せたのは勿論「カフェdeパーリナイ ダンチョのお悩み俺らがまるっと秒で解決編SP」だ。彼らの心から楽しみながらパフォーマンスするその姿は作中に登場する白石稔演じるローアインとそのダチ公二人、まさにそのものであった。
そんな楽しげな3人が舞台上から姿を消すと高森奈津美、瀬戸麻沙美の二人がシリアスな表情で舞台上に現れる。「ヨゾラのシズク」を歌い上げ会場を引き締める。それに続いてルリア役、東山奈央「Sky Journey」を披露し、二曲連続で披露されたバラードによって舞台上はしっとりとした空気に舞台上は包まれた。
ここまでの息をつかせぬライブの連続を経て一度ここまでのライブを振り返るMCパートが挟まれる。ここまでの楽曲を披露した人気声優陣が舞台上に一同に会し、白石稔が司会進行のもとここまでの感想を語った。ゲームリリースから長きにわたり、同じコンテンツを支えてきた仲間達のチーム感が非常によく伝わる印象的な一幕だ。
一度、ここまでのライブを送ってきたメインステージを離れ、映像は和を基調としたスタジオへと切り替わる。その中心に立つのはM・A・O。披露したのはグランブルーファンタジーのキャラクターソングの中でも絶大な人気を誇る楽曲「泡沫夢幻・胡蝶刃」だ。メインステージとは一味異なる、全方位的に作り込まれたスタジオから送られるクールなパフォーマンスは見るものを魅了した。
そしてクールなパフォーマンスを終えて人懐っこい笑顔に戻ったM・A・Oがバトンをパスしたのはベアトリス役、平野綾だ。彼女の演じるベアトリクスを彷彿とさせる輝くブルーのドレス、そして印象的な青の照明の中で彼女が披露したのはこちらも大人気楽曲「PRIDE」。自らの演じるキャラクターのあり方を歌と演出を使って表現する、こちらも目の離せないパフォーマンスだった。
印象的な青の世界から続いて画面に映し出された対照的な赤い世界だった。赤いジャケットに身を包んだ谷山紀章が真っ赤な照明に照らされながら立つ。そして彼の演じるアオイドスのキャラクターソング「Judgment Night」そして「Unfinished Melody」を立て続けに披露したのだ。
メインステージを離れ、各スタジオで披露されたここまでの4曲。グランブルーファンタジーが一人ひとりのキャラクターを綿密に描いてきたからこそ実現したコンセプチュアルな演出だったと言えるだろう。そして、コンセプトの根幹が強くあることで、パフォーマンスの魅力は大いに伝わったのだ。
そして映像は再びメインステージへ。そこには異様なまでに煌びやかな服装をしたの稲田徹とその姿を見て笑いを必死に堪える広橋涼の姿があった。「今の歌を継ぐにはこういう格好しなきゃもうダメでしょ!!」と稲田とその見た目に圧倒されてリアクションに戸惑う広橋。そしてそこに高森奈津美が合流して今夜限りの特別ユニットで「メリーラァヴ」を披露した。12月のこの時期にぴったりのクリスマスソング、パーティ感あふれる服装に負けない楽しい雰囲気が存分に詰め込まれた一曲でだった。
3人によるパフォーマンスを終えて舞台上に登場したのは東山奈央、長谷川明子、今井麻美、立花理香、田中美海の五名。披露したのは新年のお祭り気分を彷彿とさせるパーティ感溢れる一曲「Happy New Genesis」だ。二曲続けて披露されたこの時節ならではのお祭り気分溢れる楽曲に、多幸感に包まれなかった人はいないだろう。そして「Happy New Genesis」を披露した5人は立て続けに「Never Ending Fantasy」を披露する。ノンストップに楽しさを表現した楽曲の応酬に視聴者の幸せな気持ちは更に加速したのであった。
ここで改めてのMCタイム、東山奈央が司会を務めてここまでの歌った楽曲に対する感想を聞いた。グラブルフェス初出演である田中美海が出演常連組である面々に温かく迎え入れられ、和気藹々と話す姿は非常に印象的だった。
ここで満を辞して登場したのが水木一郎、言わずと知れたアニメソング界の帝王だ。披露したのは勿論、当ゲームの大人気キャラクター、ロボミのテーマソングである「ロボミ」だ。そしてこれに続けて先日レコーディングしたばかりの楽曲である「愛・鋼戦士」を歌い上げる。長年のキャリアが培った、人の心を熱くする力強い歌声が聴く人の心を揺さぶった。そして翌年2月、ここまで披露した二曲の入ったキャラクターソングCDが発売されることが発表された。最後には「ありがとうZ!!」との発声で舞台から去っていく水木一郎、決してサービス精神も忘れない。重ねたキャリアの上で決して傲ることのなく、時には腰を低く落とす彼の姿に称賛が集まり、SNS上でも大きな話題となった。
そして大先輩からのバトンを引き受けたのは東山奈央と加藤英美里の二人、披露したのは「マホウのノート」だ。そして今井麻美による「アナザースカイ」、立花理香による「彩花の契り」が続いた。当イベントもいよいよクライマックス、作品内でも高い人気と力強さを誇る楽曲達が惜しみなく披露された。そして当フェスもついに締めくくりに入る。
最後のMCタイムから締めの一曲に向けて金元寿子、東山奈央、今井麻美、長谷川明子の四名が舞台上に並び立った。そして四名がラストナンバーのタイトルを同時に告げる「キミとボクのミライ」と。グランブルーファンタジーのキャラクターソング第一弾としてリリースされた当曲、ファンにとって忘れることのできない思い出がそこには詰まっている。
曲の合間ではここまで演者が舞台上に一同に集結し、全員でこの楽曲を歌い上げた。こうして「グラブルフェス2020ナイトパーティー」は大きな盛り上がりの中で締めくくりとなったのであった。
今後も目を離すことのできない一大コンテンツ「グランブルーファンタジー」。この勢いはまだまだとどまるところを知らない。本年は配信での開催となったが、来年の同ライブはきっと、満員の来場者の前で披露されることとなるだろう。その日を心から待ち望もう、全ての視聴者がそれを胸に決めたに違いない。
レポート・文:一野大悟
セットリスト
2020.12.12(sat)グラブルフェス2020ナイトパーティー @Streaming+
01.OVER THE SKY
02.ソラのミチシルベ
03.蒼紅華之舞
04.カフェdeパーリナイ ダンチョのお悩み俺らがまるっと秒で解決編SP
05.ヨゾラのシズク
06.Sky Journey
07.泡沫夢幻・胡蝶刃
08.PRIDE
09.Judgment Night
10.Unfinished Melody
11.メリーラァヴ
12.Happy New Genesis
13.Never Ending Fantasy
14.ロボミ
15.愛・鋼戦士
16.マホウのノート
17.アナザースカイ
18.彩花の契り
19.キミとボクのミライ