伊豆シャボテン動物公園でミナミコアリクイの赤ちゃんの様子を生配信、一般公開もスタート
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ミナミコアリクイ「アン」
伊豆シャボテン動物公園で、 2020年12月1日(火)に誕生したミナミコアリクイの赤ちゃんの一般公開がスタートした。
赤ちゃんはメスで、父「ドン」(サンシャイン水族館生れ、推定12才)と母「ココア」(伊豆アニマルキングダム生れ、 8才)の間に誕生し、「アン」と名付けられた。この名前には、兄の「コン」と同じく「ドン」と「ココア」の子供という事と、待望の女の子ということで、母親と父親の名前から一文字ずつとり名付けられたという。
母親は6度目の出産だが、今回も育児放棄をしてしまったため、飼育員が保護することに。以降、飼育担当者が親代わりとなり保育器に入れて人工哺育を開始。 1日6回約3時間おきに授乳を続けており、保護当初は体重333gだったが現在は472g(12/10日現在)を超え、順調に成長しているとのこと。
授乳の様子
左ココア(母)・右トト(次男)
アンの様子は、伊豆シャボテン動物公園グループYouTube公式アカウントにて12月14日(月)20時30分~45分まで生配信され、その後一週間、毎日リアルタイムでミナミコアリクイの配信を実施、自宅にいながらYouTubeで成長ぶりを見ることができる。なお、日ごとに配信時刻が異なるので、SNSなどにて確認を。同園で動物の赤ちゃんの様子を生配信にて毎日公開するのは今回が初の試みとなる。
一般公開は、2020年12月15日(火)11時頃~13時頃まで、ミナミコアリクイ展示場にて行われる。16日(水)以降は当日の天候、体調等を考慮しながら公開される。
なお、アンは生後初日からほぼ毎日、体調に注意しながら温室内のジオラマ通路にあるミナミコアリクイの展示場などで両親や兄の「コン」「トト」「ケイ」と“顔合わせ”をしており、今後は離乳期がある程度終わる3~4ヶ月ほどを目途に、家族のもとへ戻れるように訓練を続けていくという。
施設情報
【英 名】 Southern tamandua、 Lesser anteater
【分 類】 有毛目オオアリクイ科コアリクイ属
【分 布】 ブラジル、 ベネズエラ、 パラグアイなどの南米北中部
【体 長】 頭胴長35~90cm、 尾長35~70cm
【体 重】 3.5~8.5kg ※赤ちゃんは頭胴長約21cm、 尾長約17cm、 体重447.5g (2020.12.9 現在)
【生 態】 黒色のベストを着ているように見える背中のV字型の模様が特徴。 樹上で生活をするため、 尾の内側に毛は生えておらず木に巻き付けて移動ができる。 前肢の大きなカギ爪も特徴で、 この爪は木登りだけでなく威嚇をしたりアリ塚を壊したりするのに役立つ。 壊したアリ塚やハチの巣から、 アリ、 白アリ、 ハチなどを40cmほどにもなる長い舌を使って舐めとるように食べる。 最近の研究では、 ミナミコアリクイのメスは平均して約44日間の発情周期があることが分かっており、 妊娠期間は130~190日ほど、 1回の出産で1頭の子を産む。
【ミナミコアリクイ特設ページ】
https://izushaboten.com/arikui/index.html