オンライン演劇の先駆け『12人の優しい日本人を読む会』出演俳優が仕掛け人 チェーホフの名作『かもめ』を“みんなで”紐解くオンラインイベントが開催
ロシアの劇作家アントン=チェーホフの名作『かもめ』を、“みんなで”紐解き楽しむ新たな試みがスタートする。
出来上がった作品を見せる従来の演劇スタイルを打破し、作品を創作段階から公開し、観客同士で考えたことをシェアしたり、観客自身が俳優体験をしたりしながら「戯曲を紐解いていく過程」までも、たくさんの人を交えて演劇を楽しみ尽くそうというもの。
仕掛け人は、緊急事態宣言の最中に配信され、1カ月に満たない公開期間の間に30万を超える再生数で話題を呼んだオンライン演劇の先駆け『12人の優しい日本人を読む会』に出演していた、Prayers Studio代表の渡部 朋彦。初回の配信は2020年12月23日(水)19時30分からを予定している。録画で好きな時間に視聴することも可能だ。
12月25日(金)19時30分からは、観客も俳優気分になってセリフを読んでみる“ぷち俳優体験”ワークショップを開催、どちらもオンラインのため気軽に参加できる。
■主宰・渡部朋彦コメント
今年はパンデミックで色々なことが変わり、演劇的なことも沢山模索があった1年でした。
確かに厳しい状況ではありますが、この状況だからこそ生まれた新しい方法や可能性も実はたくさんあって、悲観したことばかりではないなとも思うのです。僕らも当初は、「演劇は生であってこそ、オンラインでなんて!」と思っていました。ですが、やってみたらオンラインならではの面白いところもたくさん発見し、更に気軽にどこからでもたくさんの方に参加いただけるということは最大の強みと感じました。
今この時期だからこそ試してみられることを色々試したいという気持ちが僕にはまだまだあります。
一見して悲劇的なこの作品をチェーホフは「喜劇」だと言っていて、これは、世界的にも多くの人が首を傾げる「謎」でもあります。そんなことも含めて、「戯曲を紐解いていく楽しみ」自体を観客の皆さんと一緒に味わい楽しんでみる、そんな演劇の楽しみ方を模索してみたいと考えています。是非たくさんの方にご参加いただければ幸いです。
皆様にとって「かもめ」とはどんな作品か?どこが好きか?嫌いか?共感するか?など、お声を聞かせていただけたら嬉しく思います。もちろん「かもめ」をご存知ない方もお気軽にどうぞ。古典は難しいとされがちですが、皆で紐解くことで、そのハードルを少しだけでも下げられるかもしれません。
『かもめ』作品創りの様子
オンライン俳優体験の様子
劇場で俳優体験をする様子
配信情報
ぷち俳優体験ワークショップ「ドラマトライアル」
オンラインになっても是非楽しんでいただきたいとの思いからこの「ドラマトライアル」も同時開催いたします。