渡辺えり、八嶋智人が喜劇初共演「今だからこそ、ぜひやりたい作品です」~舞台『喜劇 お染与太郎珍道中』製作発表

2021.1.7
レポート
舞台

(左から)八嶋智人、渡辺えり

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2021年2月から東京・新橋演舞場にて舞台『喜劇 お染与太郎珍道中』が上演される。本作の製作発表会見が1月7日(木)都内にて行われ、主演を務める渡辺えり八嶋智人が出席し、今の心境を語った。

渡辺えり

「元気ですかー!?」とアントニオ猪木さんモードの八嶋さん

本作は、米問屋の箱入り娘・お染(渡辺)と手代の与太郎(八嶋)が繰り広げる訳あり夫婦のドタバタ喜劇。コロナ禍によってこの1年近く、舞台の延期、中止が相次いだことに触れ、渡辺は「我慢に我慢を重ねてきました。そして今回の2回目の緊急事態宣言を受けて、また中止にしようとしている劇団も増えています。それでもやっていくというのは、生の演劇が、コロナ禍だからこそ、精神面を癒す仕事として大事なんだと再確認してきたから」と想いを吐露。八嶋も「劇場が開いたら、役者はやるだけ」と力強く語っていた。

この二人が喜劇で共演するのは意外にも初めてとのこと。渡辺が自身の役柄について「わがままなお嬢様で、24、25歳の役」と説明すると、すかさず「その時点で喜劇じゃないですか!」と八嶋がツッコミ、笑いを誘っていた。

会見では常にノリツッコミの応酬に!

昨年3月には、渡辺が出演予定だった新橋演舞場の舞台『有頂天作家』が、コロナ禍の影響で全公演中止となった。このときの心境を振り返った渡辺は「『有頂天作家』は、本番と同じようにゲネプロまで何回もやって、本番ができなかった切なさは今でもあります。また、あの時は、岡江久美子さんがゲネプロを観に来てくれて、そのまま会えない人になってしまった。今でも開いた口がふさがらなくて……」と亡き岡江さんについての想いも口にし、「あの時のみんなの悲しさ、悔しさは自分の身体の中の細胞に全部入れて、今回その人たちの分もやろうという想いでいます。できなかった人たちの魂や想念を糧にしてやっています」と語っていた。

渡辺えり

今回の上演も全席数の49.8%となり708席を利用して、公演をするという。

「コロナ禍で鬱状態に精神が追い込まれていく人がいる今だからこそ、ぜひやりたいし、観に来てほしいし、大笑いしてほしい。劇場側の対策は万全にしますので、安心して来てください」と渡辺は改めて笑顔で語っていた。

取材・文・撮影=こむらさき

公演情報

新橋演舞場・南座『喜劇 お染与太郎珍道中』
■作:小野田勇(『与太郎めおと旅』より)
■演出:寺十吾
■出演:渡辺えり、八嶋智人
西岡德馬、あめくみちこ、広岡由里子、一色采子、宇梶剛士、太川陽介
石井愃一、有薗芳記、三津谷亮、石橋直也、春海四方、深沢敦
 
■日程・会場:
<東京公演>2021年2月1日(月)~17日(木) 新橋演舞場
観劇料(税込):1等席:12,000円 2等席:8,500円 3階A席:4,500円 3階B席:3,000円
 
<京都公演>2021年2月21日(日)~27日(土) 南座
観劇料(税込):1等席:12,500円 2等席:7,000円 3階A席:4,000円 特別席:13,500円
 
■松竹ホームページ https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/enbujyo_202102/
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