いわきFCが新体制発表会―― 山口新キャプテン「他のチームを圧倒してJFLを優勝」
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いわきFCは2021シーズンに向けた新体制発表会を行った
いわきFCは1月31日(日)、2021シーズンに向けた新体制発表会を行った。
クラブとチームの新スローガンは、“原点回帰”を意識
冒頭で大倉智代表取締役社長は、クラブとチームのスローガンを発表。クラブとしては「WALK TO THE DREAM -原点回帰-」、チームとしては「HUMBLE & HUNGRY. -成長を、挑戦を貫く-」を掲げた。
クラブスローガン「WALK TO THE DREAM -原点回帰-」
チームスローガン「HUMBLE & HUNGRY. -成長を、挑戦を貫く-」
大倉社長によるとクラブスローガンの「WALK TO THE DREAM -原点回帰-」は、「いわきFCがスタートした当時からある言葉」だという。このスローガンを掲げた理由について、大倉社長は以下のようにコメントしている。
「きっかけは昨年、(J3に)昇格できなかったということでした。毎年カテゴリーを上げてきた中で見えるものが見えなくなってしまった。もう一度原点に戻って当時、どういう思いでいたのかなという気持ちを持って、夢を叶えていこうということで全面に出しました」
チームスローガンの「HUMBLE & HUNGRY」についても、「すでにあった言葉」とのことで、こちらもクラブスローガン同様に原点に立ち返る意味で採用された。直訳すると「謙虚に貪欲に」となり、「地に足をつけた戦いを今シーズンは実行していく」という決意が伺える。
いわきFCが2021シーズンに着用するユニフォーム
いわきFCの新ユニフォーム(4種類)
その後は今シーズンの新ユニフォームのお披露目が行われた。
このユニフォームでは、いわき市と双葉郡の姿をイメージした9本の斜め線(グローイングスラッシュ)を採用。右袖にはいわき市のマークがプリントされている。
全8名の新加入選手、シーズンへの意気込みは?
今シーズンで5年目となる田村雄三監督
今シーズンで5年目となる田村雄三監督は、来シーズンに向けての意気込みを以下のように語った。
「毎年階段を1段1段、みなさんの声援のおかげで上がってこられましたが、昨年初めて次のカテゴリーに上がることができず、最終戦にどうすべきか色々考えました。今年は借りを返すという覚悟を持って選手と1つになり、泥臭く目の前の1戦1戦をしっかり戦っていきたいと思います」
さらに、今シーズン新たにいわきFCに加入した、8名の選手も登壇。それぞれが新天地への意気込みを語った。新加入の選手は以下の通り。
・MF 嵯峨理久(仙台大学)背番号2
・DF 奥田雄大(徳島ヴォルティス)背番号4
・MF 宮本英治(国士舘大学)背番号6
・MF 関野元弥(流通経済大学)背番号16
・FW 吉澤柊(作新学院大学)背番号18
・GK 射庭康太朗(いわてグルージャ盛岡)背番号27
・FW 古川大悟(ジェフユナイテッド市原・千葉)背番号34
・DF 江川慶城(京都サンガF.C.)背番号35
※()は前所属
MF嵯峨理久(仙台大学)背番号2
【嵯峨】
「攻守に渡ってアグレッシブなプレーで、いわきFCの勝利に貢献できるよう頑張ります」
DF奥田雄大(徳島ヴォルティス)背番号4
【奥田】
「チームが優勝できるように、その力になれるようピッチで頑張ります」
MF宮本英治(国士舘大学)背番号6
【宮本】
「JFAアカデミー福島出身ということもあり、福島に縁を感じています。みなさんと1つでも多くの勝利を分かち合えるように頑張ります」
MF関野元弥(流通経済大学)背番号16
【関野】
「1試合でも多くの勝利に貢献できるよう頑張ります」
FW吉澤柊(作新学院大学)背番号18
【吉澤】
「FWなので得点をとって熱いプレーでチームに貢献します」
GK射庭康太朗(いわてグルージャ盛岡)背番号27
【射庭】
「関西出身なのですが、東北のチームはこれで3チーム目になります。今年はいわきのみなさんに喜んでもらえるよう頑張ります」
FW古川大悟(ジェフユナイテッド市原・千葉)背番号34
【古川】
「いわきFCのために全身全霊をかけて戦います。みなさんも共に戦いましょう」
DF江川慶城(京都サンガF.C.)背番号35
【江川】
「普通に自己紹介したいところですが、練習がハードすぎてパワー足らないのでみなさん僕にパワーをください。元気だー! この持ち前の明るさと元気でチームといわき市を元気にできるように頑張ります」
山口新キャプテン「他を圧倒しJFL優勝」
いわきFCに所属する25名の選手
新体制発表会の最後には、今シーズンを戦う25名の選手が登場した。
今シーズンから新たにキャプテンに就任したMF 山口大輝は、チームの目標について以下のように語っている。
「今年は『HUMBLE & HUNGRY. -成長を、挑戦を貫く-』というスローガンを掲げています。謙虚に貪欲に常に上を目指し、1試合1試合魂の息吹くフットボールを体現して、他のチームを圧倒したいと思っています。勝ち点70、得点70、失点30という明確なチームの目標があるので、その目標に向かって日々の練習の取り組みや、1人1人が試合で最大限のパフォーマンスを発揮できる準備をして、達成できるように頑張りたいと思っています。昨年悔しい思いをしたので、今年は他のチームを圧倒してJFLを優勝し、J3昇格を果たして、ファンやサポーターのみなさまと喜びを分かち合える1年にしたいと思っています」
さらに、震災から10年が経つ被災地に向けては、「僕たちいわきFCが今年JFLを優勝して、いわき市民と東北の盛り上げになったらなと思っています」(山口キャプテン)と語りかけている。
なお、山口キャプテンが目標としてコメントした数字について、田村監督はその意図を以下のように説明している。
「昨年はハーフシーズン15試合でしたが、24得点24失点と得失点差が0でした。失点の形の75パーセントがセットプレー、もしくは横からのクロスということで、その失点を減らして1試合平均0点台になるように対策をして、昨年以上に得点をとるサッカーが主体になると思います。70という勝ち点を昇格の数字ということで設定しましたが、32試合96勝ち点(全勝)を狙うつもりで、圧倒してJ3に上がれるよう頑張っていきます」
会場では「他を圧倒してJリーグ参入」という言葉を、監督をはじめ選手それぞれが口にしていた。昨年の悔しい思いを胸に、いわきFCは今シーズンを戦っていく。
今シーズン掲げた数字について話す田村雄三監督
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