木梨憲武展が京都で開催!自身のアートの発想について「瞬間のドラマから新しいテーマが生まれる」と語る

2021.2.26
レポート
アート

『木梨憲武展 Timing―瞬間の光り―』

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お笑いコンビ・とんねるずの木梨憲武による展覧会『木梨憲武展 Timing―瞬間の光り―』が2月16日(火)~3月28日(日)まで京都文化博物館にて開催され、その内覧会と取材会が2月15日(月)に行われた。

『木梨憲武展 Timing―瞬間の光り―』

画家としても知られる木梨は、1994年に初個展「太陽ニコニカ展」を実施して以降、日本国内だけでなく海外でも活躍。今回は、自身2度目の全国美術館ツアーとなっており、ニューヨークやロンドンでの個展で披露された人気シリーズや絵画のほか、ドローイング、映像、オブジェなど自由な発想から生まれた約200作品が展示。

赤富士『木梨憲武展 Timing―瞬間の光り―』

なかでも注目は、京都会場でお披露目となる「赤富士」だ。富士山をモチーフとした作品は数多いが、これまでとは違った鮮烈な色使いとインパクトを残す。ちなみに会場では、同作のタイトルプレートにも着目をしてほしい。

『木梨憲武展 Timing―瞬間の光り―』

京都での開催について、「大好きな場所、光栄です」と声を弾ませた木梨。親交が深いJRAの武豊騎手が京都出身ということもあり、「困ったことがあれば武豊くんに相談します。今日の午前中も豊くんとミーティングしたんです。を多めに置いておいてください、と言われました」と裏話を披露。さらに「僕は東京に戻るので、このあとのプロモーションに関しては豊くんにお任せします。土日重視で」と個展の宣伝を名手にたくした。

『木梨憲武展 Timing―瞬間の光り―』

2018年7月の大阪会場を皮切りにスタートした同展はもともと2020年で終了するはずだったが、大好評とあって2022年まで続くことが決定。さらにロックバンド、MAN WITH A MISSIONのミュージックビデオでは監督をつとめたことも発表されるなど、クリエイターとして引っ張りだこの状況だ。

『木梨憲武展 Timing―瞬間の光り―』

木梨は、自身の作品づくりの発想について「自分が何かイメージして(作品が)出来ていくというより、そこにちょっとしたドラマが起きたものがストーリーになり、新しいテーマが生まれていきます。テレビも配信もそうなんですけど、瞬間(いま)を大事にしてやっているつもりです。というか、そうやって作品をつくる方が楽しいです」

さらに「音楽だと目の前の人に聴いてもらったり、笑ってもらうということになるけど、アートに関しては、そういう出来事が一つひとつの作品に起きています」と、手掛ける作品のすべてに木梨のドラマが詰まっていると話す。

『木梨憲武展 Timing―瞬間の光り―』

富山会場での開催時にはガラスアーティストたちと話し合って作品をつくったという木梨。「そのときの「ガラスのREACH OUT」も今回、飾っています。そうやって団体の力がどんどん広がってできあがった作品が、このフロアにあります」と周りを見わたし、最後に「明るくなれる作品ばかり。何かを感じてほしい」とPRした。

『木梨憲武展 Timing―瞬間の光り―』

同展の京都開催は3月28日(日)まで。以降は山形、鳥取、宮崎、福井、東京を巡回する予定。

取材・文=田辺ユウキ

イベント情報

木梨憲武展 Timing-瞬間の光り-
【会 期】 2月16日(火)~3月28日(日)
【会 場】 京都文化博物館 4階・3階展示室(京都市中京区三条高倉)
【開室時間】 午前10時~午後6時(金曜日は午後7時30分まで)※入室はそれぞれ閉室の30分前まで
【休 館 日】 月曜日
【主 催】 京都府、京都文化博物館、京都新聞、産経新聞社、読売テレビ、イムラアートギャラリー
【特別協力】 コッカ        【協賛】 ソニー・ミュージックエンタテインメント
【公式サイト】  https://www.kinashiten.com/
【一般の問い合わせ】 京都文化博物館 075-222-0888