34年ぶりに成田屋の『実盛物語』親子共演が実現&「Clubhouse」から誕生する新作も 『海老蔵歌舞伎』が5月・6月に開催決定
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『海老蔵歌舞伎』
2021年5月29日(土)・30日(日)東京・明治座、6月4日(金)~13日(日)京都・南座にて『海老蔵歌舞伎』が上演されることが決定した。
『海老蔵歌舞伎』は、「海老蔵」と「歌舞伎」の名を冠した歌舞伎公演で、今年1月新橋演舞場で行われた『初春海老蔵歌舞伎』に続く公演だ。今回は、古典歌舞伎の中から『実盛物語』(さねもりものがたり)と、新作歌舞伎舞踊『KABUKU』を上演。古典と新作を一度に楽しむことができる公演となっている。
『実盛物語』は、武将斎藤別当実盛と源氏の白旗を巡って繰り広げられる物語で、平家方の武士で武芸と知性と情を兼ね備えた爽やかな武将・斎藤実盛を市川海老蔵が演じ、物語の鍵を握る堅田の百姓の娘小万の倅・太郎吉を堀越勸玄が演じる。成田屋親子と『実盛物語』の歴史は古く、1956年1月新橋演舞場まで遡る。海老蔵の祖父・十一代目市川團十郎(当時・九代目海老蔵)と父・十二代目市川團十郎(当時・市川夏雄)が実盛と太郎吉を演じた。1987年5月歌舞伎座には海老蔵自身が七代目新之助の名で、父・十二代目市川團十郎と実盛、太郎吉で共演している。今回、実に34年ぶりに成田屋の『実盛物語』親子共演が実現する。
そして、新作歌舞伎舞踊『KABUKU』は、今話題のSNS「Clubhouse」から誕生する新作。主演・演出を海老蔵が勤め、作はマンガ原作者として活躍する樹林伸。二人は2009年8月新橋演舞場にて海老蔵が新たな視点で挑んだ『石川五右衛門』でタッグを組み、今回が2作目となる。
また、歌舞伎の本公演で市川海老蔵、堀越勸玄が明治座の舞台に立つのは初であり、さらに堀越勸玄が東京を離れ歌舞伎の発祥地・京都に建つ日本最古の歴史を持つ南座の舞台にも初めて立つ。
市川海老蔵コメント
この度、5月明治座、6月南座で「海老蔵歌舞伎」を上演させていただく運びとなりました。
お客様に古典、新作とこの公演で歌舞伎の醍醐味を味わっていただけるような演目にしたいと相談し、決定いたしました。
私といたしましては、『実盛物語』で実盛を演じるのは「ABKAI」(2019年11月シアターコクーン)以来、本興行では実に13年ぶりとなります。そして成田屋としては34年ぶりとなる『実盛物語』での親子共演ということで、かつて父と共に舞台に立った時を思い返し、感慨深く、今回こうして倅の勸玄と演じられることを大変嬉しく思っております。
当時9歳の私は、馬に乗るのがとても嬉しく、父の馬に乗った実盛の姿がカッコ良かったことを子供心に覚えております。今回、倅の勸玄が稽古に励み太郎吉を勤められるよう、そして日本文化を支えていく未来の若者たちが活躍できる場にしたいという思いを込めたこの「海老蔵歌舞伎」の舞台で、学び、成長してほしいと願いながら、祖父、父がしてくれた様に親として見守りたいと思っております。
そしてもう一演目は、夢が現実となる今だからこそ生まれる“歌舞伎”、この時代に生まれた新たなSNS「Clubhouse」から、ついに新作歌舞伎舞踊『KABUKU』も誕生しますのでぜひご期待ください。
未だ世界中が厳しいコロナ禍ではございますが、このような時代だからこそできることに挑戦し前を向き、歌舞伎を通してひとりでも多くの方が笑顔になれる機会をお届けできればと考えております。
出演者・スタッフ一同、精一杯努めてまいりますので、何卒お力添えの程、よろしくお願い申し上げます。
堀越勸玄コメント
父としっかりとお稽古をして太郎吉ができるように、一生懸命がんばります。
馬に乗れるのもうれしいです。
はじめて京都で舞台に立てるのが楽しみです。
どうぞよろしくお願いいたします
公演情報
明治座公演:令和3(2021)年5月29日(土)、30日(日)
南座公演:令和3(2021)年6月4日(金)~13日(日)
【出演】市川海老蔵、堀越勸玄ほか
【公式ホームページ】歌舞伎公式サイト「歌舞伎美人」https://www.kabukibito.jp