高松市のアートディレクターに多田淳之介氏就任

2015.7.20
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高松市創造都市推進局facebookより(SPICE編集部による掲載)

香川県高松市は、文化芸術に関する同市の取り組みについて幅広く指導・助言する「市アートディレクター」を新設し、多田淳之介氏(東京デスロック主宰)を起用した。10日付の四国新聞社が報じた。

高松市では、平成25年に文化芸術の振興に関する「高松市文化芸術振興条例」を制定。同条例に基づき今年3月には「高松市文化芸術振興計画」(計画期間は平成27年〜30年度までの4年間)が策定され、「市アートディレクター」はこの計画の一環で配置された。同市の文化を軸にプランニングできる人材(芸術監督)として、俯瞰的・集約的にマネジメントし、文化芸術施策の展開を図っていくことが求められる。

市町村が作成する「芸術振興条例および振興計画」はその性質上、総花的/画一的な内容になりがちだが、高松市の文化芸術振興計画は、現状の課題認識と、今後の計画の体系が非常に明確であり、同振興計画を元に、多田氏が今後どのようなマネジメントを行っていくのか、注目していきたい。

なお、多田氏はこれまでに、公共施設「サンポートホール高松」(高松市文化芸術ホール)でのワークショップなどを担当。平田オリザ氏が客員教授・学長特別補佐をつとめる四国学院大で、「身体表現と舞台芸術マネジメント(演劇コース)」のドラマ・エデュケーション講師も務めている。

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◇ 高松市文化芸術振興計画(平成27年3月策定)

◇ 身体表現と舞台芸術マネジメント(演劇コース)のドラマ・エデュケーション・講師陣|四国学院大学