超人予備校、自分のことをヤドカリだと思い込む男を描いた、第16回本公演『ヤドカリン』を上演

2021.4.1
ニュース
舞台

超人予備校第16回本公演 『ヤドカリン』

画像を全て表示(5件)


2021年4月2日(金)~4日(日)大阪・インディペンデントシアター1stにて、超人予備校第16回本公演『ヤドカリン』が上演されることがわかった。

超人予備校とは、元・遊気舎の魔人ハンターミツルギが自分の目指す演劇を創る為に2005年に旗揚げした劇団。メンバーは、ミツルギが遊気舎在籍時代から活動していた出演者公募ユニット「トリオ天満宮」の参加者と、「演劇ぶっく」の劇団員募集欄への応募者。ほとんどのメンバーが、20代後半から30代前半の演劇初心者となり、「キャリアは浅いが年齢は高いという不思議な劇団」として誕生した。

過去公演『デザート砂漠』(2019年)より

彼らの公演は、「下手くそ、学芸会並み」という評価を下す声があったが、「そういう手があったか!」と新たに、かぶりものをして動物の芝居「動物劇」を繰り広げるようになった。毎年、干支にちなんだ芝居を行い、また、野菜・果物の公演も開催している。そのため、超人予備校の公演は別名「大人の学芸会」と呼称されている。

超人予備校は台本無しのコントイベントである「ラボライブ」(春公演)、小劇場で活躍する役者や一般公募者を含む多人数劇の「トリオ天満宮」(夏公演)、「超人予備校本公演」(秋公演)の3本柱で公演を行っていたが、現在は「トリオ天満宮」は休止しており、「ラボライブ」と「超人予備校本公演」をメインに毎年公演を行っている。

過去公演『ラクダイス』(2019年) より

そんな彼らが新たに行うのが第16回本公演。本来、昨年の11月に上演の予定だったが、今年の4月に延期となった。超人予備校は、干支の芝居をし続けて12年、それ以降は新しい干支を芝居にしており、新作公演は「ヤドカリ」がテーマとなる。テレワークで誰とも会えなくなり、自分のことをヤドカリだと思い込むようになった男の物語だ。どんな公演になるのか、被り物コメディに期待しよう。

超人予備校主宰 魔人ハンターミツルギ  コメント

魔人ハンターミツルギ

こんにちわ、劇団超人<初めまして>予備校主宰の魔人ハンター<よろしくお願いします>ミツルギです。
超人予備校第16回本公演『ヤドカリン』のお知らせをさせていただきます。
本来、昨年の11月に上演の予定でしたが、今年の4月に延期いたしました。

ずーっと干支の芝居をし続けて12年経ち、それ以降は新しい干支を決め、芝居にしてまいりました。
昨年を「ヤドカリ」年に決めたところ、新型コロナ騒動が起きてしまいました。
「引きこもり」についての話を作ろうと思ってたのですが、世界が引きこもってしまったのです。

生活がコロッと変わってしまいました。
もちろん演劇も延期、中止が相次ぎ、未来が見えない状態でした。
そこを乗り越え、ようやく元に戻せそうかな?というときに2度目の緊急事態宣言です。
今、稽古を始めている劇団もちゃんと上演できるか不安を抱えているでしょう。
私もそうです。

一度、この話はもう時代に合わないかな?と思ってやめてしまおうかと思いましたが、やはり今だからこそやろうと決めました。

部屋に引きこもった人々は、リモートでつながりを持とうとします。
つながっても、簡単なゲームとかして遊ぶだけなのですが……。
その中に、まるで今の世の中は海の底だという幻想を持つ男がいます。
海の底を舞台に様々な妄想をしています。

海の妄想とリモートで遊ぶ大人たちのシーンが交互に綴られていきます。
孤独を抱えた大人たちを通して、今の世の中を見てみようと思います。
もちろんコメディーとして、面白いものにいたします。
コロナ禍を生きる人々にエールを送るコメディです。
どうか超人予備校第16回本公演『ヤドカリン』をどうかよろしくお願いします。

【あらすじ】
集まれない人々。
リモートでつながりを持とうとする。
しかし、やることは、簡単なテーブルゲームで遊ぶだけなのだ。
その中の梨田という男は仕事はテレワークで一人暮らし。
誰とも会えない生活を過ごしている。
自分のことをヤドカリだと思い込むようになった。
そうでもしないと自分が保てなくなったのだった。
この世の中は海底で、息苦しいのはそのせいだと思っていた。

妄想の中の彼は海の底でじっとしている。
ただそれだけ。
いつもいつも……。

しかし、ある日、想像の中のヤドカリが動き出した。
そこでいろんなものたちと出会うのだった。
梨田とかけ離れて大冒険するヤドカリ、名前は忠太郎。
現実と妄想がかけ離れていく。
やがて、妄想の中で苦悩することになるのだった。

「孤立」だけは避けたいとジタバタする人間を面白可笑しく描きたいと思います。

海の底で繰り広げられる超人予備校ならではの被り物コメディにご期待ください。

名前も知らない人々がリモートでゲームに興じる
そんな時間に救いを求めている。

 

公演情報

超人予備校第16回本公演
『ヤドカリン』
 
【日程】2021年4月2日(金)~4日(日)
※受付開始、開場は開演の30分前 ※当日受付順での入場 ※当日指定
【会場】インディペンデントシアター1st
住所 〒556-0005 大阪市浪速区日本橋3丁目3-19 
 
【出演者】
尾松由紀 山名伸右 魔人ハンターミツルギ(以上、超人予備校)
友井田亮 本多真理(三等フランソワーズ) 藤井愛希子
萬谷真之 森世まゆみ 月亭文都
 
【スタッフ】
舞台監督:青野守浩/照明:鎌江文子/音響:大西博樹
受付:姫野ねむり/撮影:森達行(もみあげフラメンコ)
振付:留奈(Cheeky☆Queens)/音楽協力:小松一也
宣伝美術:阿保知子、まゆぽん/ソウル大臣:アボンボ/web制作:山名伸右
制作:超人予備校
 
【料金】 (完全予約制、当日指定)
一般:前売 3000円
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01kwwmrtd9i11.html
割引 U-22 1500円/高校生 1000円/小中学生 500円
*U-22(22歳以下)は年齢を証明するもの、中高生は学生証提示要
*お子様は静かに鑑賞していただけますようお願いいたします。
*未就学児不可
 
 
【問合せ】
天満宮オフィス(超人予備校)
メール cho-jin@hotmail.co.jp
HP http://www14.plala.or.jp/choyobi/
公式Twitter https://twitter.com/choyobi/
  • イープラス
  • 演劇
  • 超人予備校、自分のことをヤドカリだと思い込む男を描いた、第16回本公演『ヤドカリン』を上演