RADWIMPS、“見えない光”を捉え桜色に広がる映像美で表現した「鋼の羽根」のMV公開
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RADWIMPS「鋼の羽根」MV
RADWIMPSの新曲「鋼の羽根」のミュージックビデオが完成し、4月13日(火)22時よりYouTubeにてプレミア公開された。
RADWIMPSとして、本人出演のミュージックビデオがプレミア公開されるのは初。一面に広がる桜色の世界観は、合成ではなく「赤外線撮影」という手法を用いて撮影された。「赤外線撮影」とは、太陽光に含まれる「赤外線=可視光外の見えない光」を生かして撮影する技法で、通常のカメラ撮像センサー前に装着されている赤外線をカットするフィルター(このおかげで通常撮影時、赤外線は大幅にカットされている)を取り外し、可視光と赤外線を同時に感光することで色味が変化して撮影されたもの。桜の季節に撮影されたため、赤外線撮影で生まれた桜色の映像世界に、本物の桜が共存する神秘的な映像となった。今作で監督を務めた大河臣氏よりコメントも到着した。
「鋼の羽根」ミュージックビデオに寄せて 監督:大河臣コメント
▽企画動機
報われなかった努力やそこから生まれる感情というのは、100人いれば100人のストーリーがあるはずなので、きっと公約数的なものは存在せず、十人十色。 そんな「戦ってきた人々、折れそうな人々」が必要とするものを「映像において」という観点で想像しました。
「物語」は与えるものではなく、この曲を必要とする人・視聴者それぞれにとっては、もう既に持っているものかもしれません。なので、今回必要なものはきっと「創作された物語」ではなく「映像から自己体験を想起し、置き換え、投影できるもの」なのではないでしょうか。
このような思いから「ただ事象のみが静かにそこにある実景を映し出し、視聴者に感情を委ねたい」と考えたのが、今回の企画の出発地点です。
▽赤外撮影の企画意図
「光」というものは時に眩しく、時に世界を美しく彩るものですが、目に見えないものもあります。
報われかった努力、夢が折れてしまった瞬間、挫折や羨望。それらは日向には出づらく、見えづらいもの。でも、僕らが生きるこの世界にそれらは確かに存在していて、決して無かったことにはならないもの。
そんな苦い思いも、それに向き合いもがく人々も、ちゃんと見ている人はどこかにきっといる。 そしてそれらを、この曲を通じて肯定したい。
そんな想いから「可視光外の『見えない光』:赤外線を捉えることで美しく色づく世界」の中、『確かにそこにあった、見えない輝き』を望遠鏡越しに観測するという企画を基軸に描こうと考えました。