神山智洋(ジャニーズWEST)が、初の単独主演&二人芝居に挑む 『LUNGS』の上演が決定
神山智洋
2021年10月より東京・東京グローブ座、11月より大阪・サンケイホールブリーゼにて、『LUNGS(ラングス)』が上演されることが決定した。
2011年の初演以降世界中で上演され続け、“現代戯曲の最高傑作”との呼び声も高いのが本作。2019年には作者ダンカン・マクミランがさらに戯曲をブラッシュアップし、ロンドンのオールドヴィック・シアターにて、マット・スミス、クレア・フォイというスターキャストにより上演され大きな話題を呼んだ。今この時代に共鳴すると称される物語が、日本で初上演する。
谷賢一
演出を務めるのは、脚本・演出ともに高い評価を受ける谷賢一。2013年『最後の精神分析』の翻訳・演出にて第6回小田島雄志翻訳戯曲賞、文化庁芸術祭優秀賞を、2019年には『福島三部作』の一挙上演で第64回岸田國士戯曲賞を、第二部『1986年:メビウスの輪』で第23回鶴屋南北戯曲賞を受賞するなど、劇作家・翻訳家としても活躍する気鋭の演出家が描くのは、たった二人の会話劇。
主演は、本作が初の単独主演で、二人芝居にも初挑戦となる、ジャニーズWESTの神山智洋。舞台には定期的に出演し、2018年の『オセロー』では、確かな演技力を魅せ高い評価を得た神山。2020年8月の『正しいロックバンドの作り方 夏』以来、約1年ぶりの主演となる。初めて尽くしの作品となる本公演でどのような姿をみせるのか。
背景も、家具類も、小道具も一切なく、マイムもしない。衣裳替えもしない。
照明変化や音響で、時間や場所の移動を示すことも行わない」
これは台本の1ページ目に書かれた作者の言葉。この文章からもわかるように、本戯曲は、二人の俳優、演出家をはじめとするクリエーションチームの想像力、そして客席の観客の想像力のもとに立ち上がる作品。
そろそろ子供をもつべきなのか……。という若いカップルが直面する問いを発端に、リアルでシャープな言葉で、スピーディーに男女の会話が展開していきく。人生を変えてしまうような大きなできごとから、日常のほんの些細なことまで、日々の出来事から人は何を想い、考え、立ち止まり、そしてまた前に進もうとするのか。本作は、自分たちの物語として、誰しもの心に強く響く、特別な作品となるだろう。
演出:谷 賢一 コメント
戯曲を初めて読んだとき、手が震えました。こんなにすごい本があったのか! と。演劇は俳優の演技を通じて、観客が自分の想像力のキャンバスに絵を描いていく芸術です。演者と観客で共に描く絵画なのです。すべての演劇がそうですが、この『LUNGS』は俳優の身体を通じて時間も空間もすべて観客が描き、塗る。演劇の究極の形です。
奇しくも昨年、同じ作者ダンカン・マクミランの作品『エブリ・ブリリアント・シング』を演出・上演して、そのパワーとユーモア、演劇的可能性に圧倒されました。またこうして世界最先端・最高峰の作品に関われることを誇りに思います。主演の神山さんと手を取り合い、息を合わせ、同じ理想を共有し、日本の観客にこの素晴らしい作品を最高の形でお届けしたいと思います。
主演:神山智洋 コメント
単独主演も二人芝居も初めてで日本初上演の作品、お話をいただいたときは「いよいよきたか」と思いましたが、ここまで初めて尽くしを一気にやらせてもらえることは燃えますし、とてもありがたいことだなと感じています。二人芝居は未知数すぎて、ワクワクしている部分ももちろんありつつ、素舞台という絵変わりがないチャレンジングな作品なので、魅せるためには細かいとこまで詰めていかないとと思っていて、稽古期間中は追い詰められているかもしれないです(笑)。
日本初演ということで参考にできるものがないのですが、今後どこかで上演されるときには今回がベースになることもあると思うので、僕たちなりの『LUNGS』を創り上げたいです。
「子供をもつ、もたない」という、今の時代にリアルで身近なテーマを持つ作品です。演出の谷さんともう一人の出演者の方と三人四脚で、スタッフの皆さんにも支えてもらいながら一丸となって、皆さんに楽しんでもらえる、面白いものを創りたいと思います。
僕自身初めて尽くしだからこそ、まずは楽しみながら、せりふの一言一言に想いをこめ、意味を持って伝えられるよう頑張ります!
公演情報
作:ダンカン・マクミラン
演出:谷 賢一
<大阪公演>2021年11月 サンケイホールブリーゼ
主催・企画製作:東京グローブ座
東京公演:東京グローブ座 03-3366-4020
大阪公演:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~16:00 ※日祝休業)