カイヤ・サーリアホ作曲、能「経正」「羽衣」を題材にしたオペラ『Only the Sound Remains -余韻-』が日本初演

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2021.6.1
Only the Sound Remains -余韻-

Only the Sound Remains -余韻-

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フィンランド出身の世界的作曲家、カイヤ・サーリアホのオペラ『Only the Sound Remains』が2021年6月6日(日)、東京文化会館 大ホールにて日本初演される。

まもなく70歳を迎えるカイヤ・サーリアホ。 その作風は、基本の管弦楽に電子音響が加わった、視覚的なイメージを想起させる独特なサウンドにあり、彼女の作品は世界の主要オーケストラや歌劇場等で常に取り上げられる、極めて注目度の高いアーティストだ。『Only the Sound Remains』は、能を題材に書き上げたサーリアホの4作目となるオペラで、2016年にアムステルダムで世界初演。その後、パリ・オペラ座など欧米でも上演され大きな話題を呼び各誌で大絶賛されている。

カイヤ・サーリアホ (C)Maarit Kytoharju

カイヤ・サーリアホ (C)Maarit Kytoharju

今年開館60周年を迎えた東京文化会館では、この作品をヴェネツィア・ビエンナーレ他との国際共同制作により新制作。指揮はクレマン・マオ・タカス、演出にアレクシ・バリエール、振付・ダンスに森山開次。サーリアホの持つ独特の世界観、そして、日本の伝統文化にも見出すことができる無限の空間を舞台、音楽、ダンス、映像の融合によって体現する。

クレマン・マオ・タカス (C)Vasco Pretobranco

クレマン・マオ・タカス (C)Vasco Pretobranco

アレクシ・バリエール

アレクシ・バリエール

森山開次 (C)石塚定人

森山開次 (C)石塚定人

公演情報

東京文化会館 舞台芸術創造事業〈国際共同制作〉
オペラ『Only the Sound Remains -余韻-』

〈日本初演/原語(英語)上演 日本語字幕付〉
 
公演日:2021年6月6日(日)15:00開演
会場:東京文化会館 大ホール(JR上野駅公園口前)
作曲:カイヤ・サーリアホ
原作:第1部 能「経正」/第2部 能「羽衣」
台本:エズラ・パウンド、 アーネスト・フェノロサ
 
指揮:クレマン・マオ・タカス
演出・美術・衣裳・映像:アレクシ・バリエール
振付:森山開次
美術・照明・衣裳:エティエンヌ・エクスブライア
音響:クリストフ・レブレトン
舞台監督:山田ゆか
 
【出演】
第1部:Always Strong
経正:ミハウ・スワヴェツキ(カウンターテナー)
行慶:ブライアン・マリー(バス・バリトン)
ダンス:森山開次
第2部:Feather Mantle
天女:ミハウ・スワヴェツキ(カウンターテナー)
白龍:ブライアン・マリー(バス・バリトン)
ダンス:森山開次
 
ヴァイオリン:成田達輝*、 瀧村依里*
ヴィオラ:原 裕子*
チェロ:笹沼 樹*
カンテレ:エイヤ・カンカーンランタ
フルート:カミラ・ホイテンガ
打楽器:神戸光徳
(*東京音楽コンクール入賞者)
 
コーラス:新国立劇場合唱団
ソプラノ:渡邊仁美
アルト:北村典子
テノール:長谷川 公
バス:山本竜介
 

S席13,200円 A席11,000円 B席8,800円 C席6,600円 D席4,400円 E席2,200円
東京文化会館サービス他で販売中。
※C席~E席売切(B席僅少)
※各種割引あり
※本公演は、 客席内にスピーカーを設置いたします。
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※やむを得ない事情により、 内容が変更になる場合がございますので予めご了承ください。
 
 
【あらすじ】
第1部:Always Strong (原作:能「経正」)
一ノ谷の合戦で命を落とした琵琶の名手平経正を弔うため、 仁和寺の僧都・行慶は、 経正の愛器「青山」を手向け、 管弦講を催す。 すると、 夜更けに経正の亡霊が現れ、 青山を奏でて昔を懐かしむ。 しかし、 戦での憤りの心から、 修羅の道に落ちた姿に変化すると、 それを恥ずかしく思った経正は、 みずから燈火を消し、 姿を消す。
第2部:Feather Mantle (原作:能「羽衣」)
三保の松原に住む漁師・白龍は、 松の枝にかかった美しい布を見つける。 家宝にするため持ち帰ろうとすると、 天女が現れ、 「羽衣がなくては天に帰れない」と悲しむ。 白龍が天女の舞を見せてもらうことを条件に羽衣を返すと、 天女は舞を舞い、 地上に宝を降らせ、 富士の峰へと昇っていく。
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