箏アーティスト・LEO、10月に紀尾井ホールにてリサイタル開催が決定 6/26『題名のない音楽会』に出演
LEO
和楽器界の新星として注目を集める箏アーティストのLEOが、2021年10月22日(金)に紀尾井ホールでリサイタルを行うことが発表された。
LEOは日米にルーツを持つ23歳の箏曲家で、16歳の時に史上最年少で邦楽界の登竜門・くまもと全国邦楽コンクールを制し、2019年出光音楽賞受賞。2021年4月には藤倉大委嘱新作の箏協奏曲を読売日本交響楽団と共に世界初演するなど、邦楽界に留まらない躍進を続けている注目のアーティストだ。
プログラムでは3つの初演作品が披露される。まずは、4月にサントリーホールで管弦楽版が初演され話題を呼んだ、藤倉大作曲「箏協奏曲」を、新たに室内楽版で初披露。気鋭の指揮者・坂入健司郎と、特別編成室内管弦楽団との共演で演奏される。藤倉は「一人一人の奏者と箏の音楽的な緊密なやりとりができるように作曲した。」と語っており、和と西洋の融合から繰り出されるアンサンブルに注目だ。
また、ピアニスト・作曲家として世界的に活躍している高橋悠治、ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』の音楽を担当しその才能が絶賛されている若手作曲家・坂東祐大という二人の作曲家たちによる新作も初演される。さらには尺八界のトップランナー・藤原道山との共演で、沢井忠夫作曲の不朽の名曲「上弦の曲」を演奏するなど、この日だけの特別なプログラムとなっている。
6月26日(土)にはテレビ朝日『題名のない音楽会』に出演。MVが話題を呼んでいる「坂本龍一:1919」を角野隼斗、伊藤ハルトシと共に演奏するほか、藤倉大の箏独奏曲「竜」なども披露される。
LEO メッセージ
この度10月22日に紀尾井ホールにて初のリサイタルを開く事が叶いました。新型コロナウイルスの蔓延からもうすぐ1年半が経つ中で、こうして開催決定出来たことを本当に幸せに思います。演奏会を中々開催できないもどかしい時期もございましたが、お客様の前で演奏する事の幸せを改めて実感し、より一層お客様への感謝の気持ちと演奏へ対する思いが募っています。
この演奏会は、約3年前から構想を練ってきた今回限りの特別プログラムです。
高橋悠治、藤倉大、坂東祐大という名だたる作曲家の先生方の新作初演、また大変尊敬しております尺八演奏家の藤原道山氏、指揮の坂入健司郎氏率いる今回のための特別編成室内管弦楽団といったゲストをお招きし、豪華メンバーでお届けします。私の信じる箏の音色を皆さまにお届けする事を、大変楽しみにしております。
藤倉大 メッセージ
若きスーパースター箏奏者のLEOさんの個人委嘱で作曲した箏協奏曲。僕のほとんどの協奏曲がそうであるように、2つの版があり、管弦楽版を作ってから室内楽版を作った。室内楽版は、アンサンブル一人一人の奏者と箏の音楽的な緊密なやりとりができるように作曲した。両方の版がこの初演を機に、日本国内外で再演され、LEOさんの素晴らしい演奏が世界各地で輝くような協奏曲になればいいな、と思う。