中村吉右衛門らによる『双蝶々曲輪日記 引窓』と中村芝翫ら出演の『奥州安達原 袖萩祭文』を衛星劇場で初放送
CS放送局「衛星劇場」にて、テレビ初放送の作品として、昨年9月に歌舞伎座で上演された『双蝶々曲輪日記 引窓』を2021年11月1日(月)に、同じく歌舞伎座で昨年1月に上演された『奥州安達原 袖萩祭文』を11月4日(木)に放送することがわかった。
『双蝶々曲輪日記 引窓』 /(C)松竹株式会社
『双蝶々曲輪日記 引窓』は初世吉右衛門(俳名 秀山)ゆかりの本作は「秀山ゆかりの狂言」として上演された。中村吉右衛門、尾上菊之助、中村雀右衛門、中村東蔵が出演した、親子の情愛に感じ入る心温まる義太夫狂言の名作。
『奥州安達原 袖萩祭文』 /(C)松竹株式会社
一方の『奥州安達原 袖萩祭文』は、平安時代末期、源義家らによって滅ぼされた安倍一族の再興を志す貞任と宗任兄弟による復讐を軸に、それに関わる家族や人々の悲劇を描く。前半は袖萩が幼い娘を伴い三味線を弾きながら祭文に事寄せて心情を語る場面、後半は袖萩の夫で実は敵方だった貞任(芝翫)が本性を顕す見せ場が見どころの時代物の傑作だ。
なお、衛星劇場では、毎日平日午後4時から歌舞伎を放送しており、毎月約20本の演目を楽しむことができる。
放送情報
『双蝶々曲輪日記 引窓』
放送日:2021年11月1日(月)後5:15~/23日(火)後4:00~
放送局:CS放送局「衛星劇場」
2020年/令和2年9月・歌舞伎座
出演:中村吉右衛門、尾上菊之助、中村歌昇、中村種之助、中村雀右衛門、中村東蔵
出演:中村吉右衛門、尾上菊之助、中村歌昇、中村種之助、中村雀右衛門、中村東蔵
京都近郊の八幡の里。南与兵衛(菊之助)は、父の後妻となった義母・お幸(東蔵)と女房・お早(雀右衛門)と暮らしている。仲秋の名月を明日に控え、お幸とお早が放生会の準備をしているところへ、幼い頃に養子に出されたお幸の実子、相撲取りの濡髪長五郎(吉右衛門)が訪れる。実は長五郎は主筋への義理で人を殺めてしまい、母に一
目会おうとやってきたのだった。そこへ代官にとり立てられ、十次兵衛を名乗ることを許された与兵衛が帰って来た。お幸とお早とともに喜び合うが、与兵衛に命じられた代官としての初仕事は、長五郎を捕縛することで…。
『奥州安達原 袖萩祭文』
放送日:2021年11月4日(木)後4:00~/19日(金)後4:00~
放送局:CS放送局「衛星劇場」
放送局:CS放送局「衛星劇場」
2020年/令和2年1月・歌舞伎座
出演:中村芝翫、中村勘九郎、中村七之助、市川笑三郎、中村東蔵、中村雀右衛門
出演:中村芝翫、中村勘九郎、中村七之助、市川笑三郎、中村東蔵、中村雀右衛門
しんしんと雪の降る中、父、平傔仗直方(東蔵)の難儀を知った盲目の袖萩(雀右衛門)は、娘お君に手を引かれ駆けつけるが勘当された身ゆえ門戸を開けられない。そこへ直方と母の浜夕(笑三郎)が姿を現す。親の意に反して身分も分からぬ男と駆け落ちした袖萩は対面することすら許されないのだった。そこへ源義家(七之助)の命を狙う安倍宗任(勘九郎)が現れ…。
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