ミュージカル『INTO THE WOODS』のビジュアルが解禁 森を背景に物語を支配する魔女に見下ろされるように、登場人物たちが佇む
(左から)福井貴一、羽野晶紀(後段)花王おさむ、毬谷友子、湖月わたる、朝海ひかる、福士誠治、あめくみちこ、望海風斗 (前段)廣瀬友祐、古川琴音 渡辺大知、瀧内公美、鈴木玲奈、渡辺大輔
2022年1月~2月にかけて、東京・日生劇場、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演する、ミュージカル『INTO THE WOODS-イントゥ・ザ・ウッズ-』のメインビジュアルが解禁された。
本作は、『ウエスト・サイド物語』『太平洋序曲』『スウィーニー・トッド』など、名だたる名作ミュージカルを手掛けてきたスティーヴン・ソンドハイム作詞・作曲、ソンドハイムの長年の盟友でもあるジェームズ・ラパイン脚本により、1986年に発表され、87年にブロードウェイで初演されたミュージカル。88年のトニー賞では、ミュージカル脚本賞、オリジナル楽曲賞、ミュージカル主演女優賞の3 部門を受賞、2002年にはリバイバル作品賞を受賞するなど輝かしい受賞歴を誇り、これまでに世界各国で上演され、日本でも複数の演出家によって上演されている。14年には、巨匠ロブ・マーシャル監督、メリル・ストリープやジョニー・デップなど豪華キャストによって映画化され、アカデミー賞やゴールデングローブ賞に複数ノミネートされるなど大ヒットした。
本作では、タイトルの通り‟森“を舞台に、魔女に呪いをかけられたパン屋の夫婦と、赤ずきん、シンデレラ、ジャックと豆の木のジャック、ラプンツェルなど、童話の主人公たちが登場し、それぞれの物語が交錯。劇中では、主人公たちの「I Wish(願い)」をのせた言葉がめまぐるしく繰り出され、家族の絆や社会の矛盾といった様々なテーマを織り込みながら、誰しもが本質的、普遍的に持つ「人間の業」を描く。
演出は、クラシック音楽やオペラにも造詣が深い熊林弘高が初ミュージカルに挑む。難解なソンドハイムメロディの音符一つひとつから作品に隠されたテーマを読み解き、新翻訳・新演出でおくる。
そして、それぞれのフィールドの第一線で活躍する異色キャスティングが実現。「赤ずきん」より赤ずきん役(※物語50音順)を羽野晶紀、「シンデレラ」よりシンデレラ役をミュージカル初挑戦となる古川琴音、継母を毬谷友子、義理の姉に湖月わたる、朝海ひかる、王子役を廣瀬友祐、執事役を花王おさむ、「ジャックと豆の木」よりジャック役を福士誠治、母親役をあめくみちこ、「塔の上のラプンツェル」よりラプンツェル役を鈴木玲奈、王子役を渡辺大輔。そして、ナレーター・謎の男を福井貴一、パン屋の夫を渡辺大知、その妻をミュージカル初出演となる瀧内公美、魔女役を宝塚歌劇団退団後初ミュージカルとなる望海風斗、さらに巨人の声を麻実れいが演じる。
公開されたビジュアルでは、作品のテーマとなる森を背景に、それぞれの物語の枠組みを額縁で表現。そして物語を支配する魔女に見下ろされるように、登場人物たちが佇んでいます。人間の本能や欲望、深層心理を容赦なく暴き出し、美しく、ときに残酷な作品の世界に期待しよう。