演出家・長野和文を中心に結成された演劇集団・池の下、ハロルド・ピンター作『いわばアラスカ』を12月に上演

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2021.11.1

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2021年12月17日(金)~12月19日(日)劇場MOMOにて、池の下第28回公演『いわばアラスカ』が上演される。

『いわばアラスカ』

『いわばアラスカ』

『いわばアラスカ』

『いわばアラスカ』

演劇集団・池の下は、1996年に演出家・長野和文を中心に、演劇と舞踏の融合する新たな地平を目指し結成された。1999年に愛知芸術劇場招聘公演『青森県のせむし男』、グローブ座 フェスティバル『青ひげ公の城』を上演。2006年には、利賀演出家コンクールにて『犬神』を上演して優秀演出家賞を受賞した。

2007年『狂人教育』を3カ国6都市連続公演(韓国:密陽演劇祭/ソウル公演)(大阪公演)(名古屋公演)(東京公演)(上海:国際小劇場演劇祭)。2019年にはポーランドのグダニスク・シェイクスピア劇場とグロトフスキ研究所より招聘を受けて『狂人教育』を上演して反響を呼んだ。

この度の海外作品シリーズは、日本の現在を照射する海外の現代戯曲を取り上げていく企画。これまでに2012年『エレベーターの鍵』(アゴタ・クリストフ作)、2015年『アガタ』(マルグリット・デュラス作)、2018年『灰から灰へ』(ハロルド・ピンター作)を上演してきた。今回は出演者に元唐組の赤松由美を迎え、ハロルド・ピンター第2弾を上演する。

■あらすじ
幸せな少女時代を過ごしていたデボラはある日、嗜眠性脳炎により29年間眠り続けることになる。治療薬が開発されて29年ぶりに目覚めた彼女は、自分の事をまだ16歳だと思っている。彼女の治療にあたってきた医師のホーンビーは、彼女にいまは29年後であることを分からせようとする。はじめは信じないデボラも、40代になった妹のポーリーンの登場により、そのことを理解しはじめる。デボラが死体のように眠り続けている内に、母は死に父は失明してしまった。覚醒後の現実を受け入れられないデボラ。ホーンビーは本当に苦しかったのは29年間デボラをずっと生かし続けてきた自分とポーリーンだと言う。ホーンビーとポーリーンの苦しみを前に混乱するデボラが見い出すものは……。

 

公演情報

『いわばアラスカ』
 
作:ハロルド・ピンター/翻訳:喜志哲雄
 
■日程    
12月17日(金)19:00開演
12月18日(土)14:00開演/19:00開演
12月19日(日)14:00開演
 
■劇 場:
劇場MOMO
(JR中央・総武線/東京メトロ東西線 中野駅南口より徒歩7分)
 
】 前売 3,500円/当日 4,000円(全席自由)※10月1日発売開始
 
■キャスト:稲川実加、赤松由美、SUMIO
 
■スタッフ
演出・美術:長野 和文
照明:安達 直美
音響:髙沼 薫
舞台監督:田中新一
制作協力:潮田 塁
宣伝美術:濵口真央
企画製作:池の下
 
◎池の下公式ホームページ http://www.ikenoshita.com
 
■長野和文プロフィール
池の下代表、演出家、俳優教育指導者、美術家。東京、浅草生まれ。小学校時代から油彩をはじめ、水上敬司(二紀会)より指導を受ける。桐朋学園演劇専攻在学中から舞踏に傾倒。大野一雄に師事。専門学校、大学で俳優教育の講師を続けながら、身体ワークショップを行い、そこを基盤に演劇集団 池の下を結成する。寺山修司全作品上演計画やMISHIMA PROJECTなどを展開し、フィジカルでシンボリックな舞台は国内外を問わず高い評価を得ている
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