神田伯山、新春連続読み『寛永宮本武蔵伝』完全通し公演が2022年1月開催 一般抽選販売発表
神田伯山 新春連続読み『寛永宮本武蔵伝』完全通し公演
2022年1月6日(木)〜1月16日(日)あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)にて、講談師 神田伯山 新春連続読み『寛永宮本武蔵伝』完全通し公演 令和四年が開催される。
2021年1月に開催予定であった本公演は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、1年後の開催を約束して、公演延期を決定。このたび一般抽選販売が行われることが発表された。詳細は12月15日(水)頃に劇場ホームページにて公開される。
『寛永宮本武蔵伝』は伯山が初めて覚えた連続物で、あうるすぽっと初登場の際の読み物も本作の一席「狼退治」(『武蔵』第4話)だった。「狼退治」は一席物としても人気だが、連続読みの中で聴く機会が少ないため、その点もファンにとっては楽しみのひとつとなるだろう。伯山自身も「初心に立ち返って、徐々にですが“真打の武芸物”を模索する第一歩にしたい」と意気込みを語っている。
2020年1月"『畔倉重四郎』完全通し公演2020" 舞台写真 撮影:橘 蓮二
緩急自在の語り口と巧みな張り扇のリズムで物語を引っ張り、演劇的とも言える演技性の高い会話表現によって登場人物に息を吹き込む様が魅力で、客席は情熱的でドラマチックな迫真の語りに息をのみ、物語にのめり込んでいく。真打となり、伯山の名では初の一人で挑む連続物の通し公演。講談人気の復活のために先陣を切り、歴史に名を刻む“伯山のいま”を目撃できる公演となるだろう。
2020年1月"『畔倉重四郎』完全通し公演2020" 舞台写真 撮影:橘 蓮二
伯山は本作について、「宮本武蔵は、江戸から東海を通って九州に向かう旅の話です。物語も西へ西へと旅するので、各地のお客様には、武蔵が近づいてくる感じも皮膚感覚で楽しんでいただけるものと思います」と話している。また「伯山の名を継いだ今、このライフワークについては、お客様にも連続物の会だけは特別、というか、連続物の時の伯山は、いつもとはちょっと違って鬼気迫るものがあるな、と思っていただけるよう、“真打としての芸”を突き詰めていきたいと思っています」と語っている。
なお本公演は、当初の予定通り、東京だけでなく、あうるすぽっとに似た環境をもつ名古屋と福岡の劇場でも上演することが決定している。
神田 伯山 メッセージ
ありとあらゆる興行が、延期をしております。ひどいのになりますと、延期興行の延期興行のそのまた延期興行で、お客様半分にしてのソーシャルディスタンス昼夜公演という、大変な状況になっております。「寛永宮本武蔵伝」は、私もお客様も一年間待たされました。佐々木小次郎を待たせてジリジリさせた、宮本武蔵の計略のようです。そう思うと、この公演は武蔵の思い通りかもしれません。さぁ、ようやく武蔵が参ります。開幕です。
公演情報
【一般抽選販売】12月17日(金)12:00〜21日(火)23:59まで
http://www.ffac.or.jp/634/