パリ・オペラ座バレエ シネマ『シンデレラ』12/24公開 バレエダンサー・二山治雄のコメントが到着
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『シンデレラ』 Photos (C)Yonathan Kellerman/OnP
日本でも人気エトワールだったカール・パケットの引退公演で、森英恵が衣装を手掛けた『シンデレラ』が、2021年12月24日(金)から日本の映画館のスクリーンに甦る。
このたび『シンデレラ』に出演していた日本人バレエダンサー、二山治雄からコメントが到着した。
バレエダンサー・二山治雄コメント
二山治雄
今回公開されるシンデレラは2018年12月31日カールパケットの引退公演での舞台です。この公演では僕も1幕の撮影スタジオでの警察官役、時計役、パパラッチのカメラマン役として出演しました。1986年初演のヌレエフ版のシンデレラですが、ストーリーと舞台セットは当時のまま、森英恵デザインの衣装は当時のデザインで今回の公演のために新しく作られました。カールパケットの引退公演という事もあり、普段主役を張るほどの実力派でエトワールのリュドミラ・パリエロ、ドロテ・ジルベールが義理姉の役を演じています。主役二人は言うまでもないですが、彼女達の2人の踊り、そして演技力は必見です。実際の舞台では客席からだと中々見えない表情なども、劇場のスクリーン鑑賞ならではの楽しみ方ができると思います。また主演のカールパケットは長年エトワールを務めてきたダンサーでもあり、容姿端麗で、踊りだけでなく演技力もあり、今回のシンデレラの王子役にはとてもぴったりでした。最後のカーテンコールでは息子さん、またクロードベッシー、エリザベット・プラテル他、歴代の先生、元エトワールも観に来ており華やかに幕が閉じられ、感動の瞬間に僕も立ち会えることができました。現在はもう引退している主演のカールパケット他、豪華キャストでの貴重な公演なので、映画館でぜひ観ていただけたらと思います。
二山治雄プロフィール
白鳥バレエ学園にて塚田たまゑ・みほりに師事。2014年第42回ローザンヌ国際バレエコンクール第1位(同コンクールにおける日本人出場者では、1989年の熊川哲也、2012年の菅井円加に続く3人目の1位獲得者である)、YAGP NY決戦シニア男性部門第1位、ローザンヌ国際バレエコンクールのスカラシップでサンフランシスコ・バレエスクール トレイニー・プログラムに留学。2016年ワシントンバレエ団スタジオカンパニーに入 団。2017~2020パリ・オペラ座バレエ団契約団員として入団する。アブダビ、シンガポール、上海ツアーにも参加。
2019年パリ・オペラ座バレエ団外部オーディション1位。
2014年読売巨人軍創立80周年記念開幕式で踊る。サイトウ・キネン・フェスティバルにて小澤征爾氏の指揮で踊る。
2016年NBAバレエ団"Stars and Stripes "にゲスト出演。
2018年・2019年キエフバレエ団日本公演にゲスト出演。
なお『シンデレラ』を皮切りに2022年は『プレイ』『ジェローム・ロビンズ・トリビュート』も公開される。日本に居ながらにして世界最高峰のバレエ団のゴージャスな演技を存分に楽しみたい。