ゲーム実況あり、迫力のサウンドあり！ M.S.S Projectがその優れたエンタテインメントを提示したパシフィコ横浜公演

全力疾走のパフォーマンスが笑顔の理由

この度、オリコンデイリーチャート1位を記録した4thアルバム『M.S.S.Party』を携えて、全国ツアー『“Ｃｈａｏｔｉｃ　Ｈｅａｖｅｎ　Ｐａｒｔｙ　２０１５”』を敢行したM.S.S Project（以下MSSP）。FB777、KIKKUN-MK-II、あろまほっと、eoheoh（えおえお）の4人で構成された彼らは、ゲーム実況を初めとした数々の動画で100万再生を達成するなど、ニコニコ動画の投稿者のなかでも群を抜いた人気を誇る。そんな彼らがこのたび挑戦したのはキャパシティ5000人を誇るパシフィコ横浜の大ホールでのライブだ。ここで披露された彼らの"音楽活動"の集大成を語らっていこう。

入場を見学していたのだが、長い長い行列が横浜みなとみらいに集まり、輪を作っていく様は壮観。彼ら彼女らがホールを埋め尽くす5000人の大観衆として、全員が待ちに待ったMSSPのパーティーを楽しみにしてきたのだろう。みんな笑顔に満ち溢れており、開幕前からこのイベントの魅力が伝わってきた。

オープニングはムービーからの入場、そしてモンハンクロスの4人プレイへと続く。ゲーム生実況はいつもながらの爆笑トークとドジっ子プレイで観客のハートをキャッチしていた。そして今日のメインイベント、ライブシーンへと雪崩れ込んでいく。

1曲めから、太鼓の音色が心地よく身も心も踊らせてくれる「Shadow Hearts」で、会場のボルテージはぐんぐんとMAX状態に。2曲めはゲーム「チュウニズム」にも収録されている｢幾四音-Ixion-｣。FB777とKIKKUN-MK-IIのユニゾンボーカルverでお披露目となった。この後はアニメ『影鰐』のオープニング曲となった「Arrival of Fear」とボーカル曲が続く。

場内は曲のイントロが流れるたびに黄色い歓声に包まれ、その盛り上がりをKIKKUN-MK-IIが煽り立てていく。歌とシンセで活躍するFB777、パフォーマーとして場を盛り上げるあろまほっととeoheoh。4人のカラーが混ざり合い、一つになって会場をコントロールしていく様は圧巻。ライブパフォーマンスを持って、大観衆を完全に掌握してステージングできていた事実は観客たちの笑顔と歓声が証明していたといえるだろう。

パーティーソングあり、KIKKUN-MK-IIのギターがむせび泣くエモーショナルな楽曲あり、お得意のコール＆レスポンスで一体化する曲ありとハイテンションで突っ走った90分。本編を「M.S.S.Party」で締めくくった４人は、アンコールで再びステージへと戻ると、さらに３曲をドロップ。オーラスは「We are MSSP!」で幕引きとなった。

この日のライブは、実力派ぞろいのバックバンドとKIKKUN-MK-II、FB777の融合が、CDやインターネットでは楽しめない一体感を醸し出し、とても満足度の高い空間になっていたように感じる。しかも、これでまだまだ伸びしろがあるのだから、MSSPがモンスターユニットになる未来もそう遠くないように感じる。これからも彼らを注目していきたいと思わせてくれる、そんなライブであった。

 

最後に、こっそり中打ち（本気の打ち上げではない関係者内の簡単な打ち上げ）に侵入してきたので、突撃インタビューを掲載しておく。

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――今日のライブ感想を簡単にまとめていただけますか？

FB777：今日はツアーで一番デカイ所ということもあって僕らも緊張したんですけど、今までの積み重ねがあって成功させられたかな、と。

――オーディエンスの反応も素晴らしかったですね。来場者の皆さんにコメントするなら？

KIKKUN-MK-II：今日は僕らのパシフィコ横浜……横浜パシフィコ？（爆笑）にお越しいただきまして、有難うございました。僕らも5回めの公演を終えて、パフォーマンスがどんどん上がってきて成長していることを実感しているので、それを見ていただいて嬉しく思っています。

――ファンのみなさんも一緒に成長されていると？

一同：そうですね、まさにそういう感じですね。これからも一緒に成長していきたいです！

 

文＝鶴岡八幡