篠原涼子・岩田剛典・安藤政信・長谷川京子がインティマシー・コーディネーター導入の“安心感”を語る Netflix『金魚妻』配信記念イベント
左から、長谷川京子、岩田剛典、篠原涼子、安藤政信
2月15日(火)、ホテル雅叙園東京にてNetflixシリーズ『金魚妻』配信記念イベントが開催され、同作で主演を務めた篠原涼子、共演の岩田剛典、長谷川京子、安藤政信が登壇した。
『金魚妻』は、『グランドジャンプめちゃ』(集英社)で連載中の黒澤R氏による同名漫画を原作にしたドラマ。秘密と想いを抱える女性たちを題材に、篠原涼子、岩田剛典、安藤政信、長谷川京子、松本若菜、中村静香、瀬戸さおり、石井杏奈、眞島秀和、藤森慎吾、犬飼貴丈、久保田悠来、小林優仁、堀未央奈、峯村リエらをキャストに迎え、一線を越えてしまう人々の物語を描いている。作品は、2月14日(月)より配信中だ。
『金魚妻』の舞台は、風情ある風景が残る下町に隣接する高層タワーマンションの最上階。平賀さくら(篠原涼子)は、ある事故をきっかけに美容師としての夢を諦め、結婚。多数のサロンを手がける夫と、誰もが羨む華やかな人生を歩んでいるかと思われていたが、実は夫からのDVとモラハラに苦しむ日々を送っていた。それでもサロンの共同経営者としての仕事を自分の居場所と信じ、夫から離れることが出来ないさくらは、偶然立ち寄った金魚屋で春斗(岩田剛典)と運命的な出会いを果たす。やがて、夫の暴力が限界となって家から逃げ出したさくらは、春斗と一線を越えてしまう。
金魚や作品のカラーに彩られた『金魚妻』配信記念イベントの会場に現れた篠原、岩田、安藤、長谷川の4名。篠原は、「この作品に出演してますます金魚が好きになりました。今では3匹も金魚を飼っているんです」とコメント。「言いたいことを内に秘めるような性格のキャラクターではありますが、どこか芯が通っている強い女性であって欲しいと思い演じていました」と自身が演じた主人公・さくらという役柄について語った。
夫のDVに苦しむさくらの拠り所となる春斗を演じた岩田は、「刺激的なシーンが注目されがちですが、大人の純愛を描いたラブストーリーでもあります」とアピール。さくらの夫・卓弥を演じた安藤は「僕も、もともと金魚好きだったけど、実際に飼うのは難しいのでペットショップに見に行くようになりました」と篠原のコメントに被せる形で挨拶し、会場の笑いを誘っていた。長谷川は「初めての挑戦をさせていただいた作品です。世界配信でもあるので、どんなリアクションをいただけるのか、ドキドキしています」と明かした。
篠原涼子
本作では「金魚妻」のほか、「外注妻」、「弁当妻」、「伴走妻」、「頭痛妻」、「改装妻」という様々な秘密を抱えた6人の妻たちの姿が描かれる。一番印象的だったエピソードを聞かれた篠原、岩田、長谷川の3人は、揃って「弁当妻」と即答。篠原は「弁当妻は想像を絶する展開でびっくり」とコメントすると、長谷川も「私も」とすかさず一言。さらに「意外とコミカルにも描かれているし、私が出演した改装妻とは毛色が違うから一視聴者として楽しめました」と続けると、岩田は「夫役を演じている藤森さんのキャラがとにかくぶっとんでいて、爆笑しながら観ていました」と大盛りあがり。しかし、安藤は、「実は、本編を観ていないんです」と驚きの一言。「役を演じる上で、色々な事をインプットしますが、普段から完成したものはあまり」と自身のポリシーを明かすと、全員から「ぜひ観て」と猛プッシュされる一幕も。
岩田剛典
また、イベントでは、本作の撮影にインティマシー・コーディネーターが起用されたことも話題に。インティマシー・コーディネーターは、ヌードやラブシーンなどセンシティブなシーンについて、演じる側の保護と演出する側の意図を両立させる調整を行う役割を担う。篠原は、「センシティブなシーンにコーディネーターの方が入っていただいたおかげで、安心してできました」「何かあったら、途中で入ってきてくださったり、アドバイスしてくださったり。そういう安心感がありました。自分で見ていないところでも見ていてくださるので、初めての経験だったんですけど、いいやり方だと思いました」と振りかえる。岩田も「コーディネーターの方が、事前に確認事項などを指導してくださいました。かつ、現場にもいてくださったので、信頼関係を築けた中でデリケートなシーンも撮影できて、演者としてありがたかったです」と、こちらも“安心感”を挙げていた。
長谷川京子
また、安藤が6時間におよぶセンシティブシーンについて触れると、長谷川は、「事前にきちんと絵コンテで説明してくれて、そこでインティマシー・コーディネーターの方が入ってくださって、(演者が)自分の意見を言える環境を作ってくださいました」「きちんと、『嫌なことは嫌と言ってください』とか、ストレスを作らずにどうやって撮影に挑めるかということを、ここまで綿密に作ってくださったということに、すごくびっくりしました。興味深かったです」と明かした。
安藤政信
最後に、長谷川は「全世界配信ということで、海外のリアクションも楽しみです。色々な国の吹き替えも楽しんでみたいと思います」とコメント。安藤は「真夏の熱い中、とても苦労して作った作品です。自分は監督もやっているので。もし自分に興味を持ってくれたら、ぜひNetflixから監督のオファーもいただけると嬉しいです」とアピールし、場内を笑いに包んだ。岩田は、「初めてのNetflix作品への出演で、世界に作品を発信していくチャンスでもあると思っています。コロナ渦でもあるので、この作品が皆さんの生活を彩るひとつになってくれたら嬉しいです」とコメント。篠原は「2年くらい温めて、やっと配信を迎える事ができました。男女問わず楽しめる作品になっています。ひとりでこっそり楽しんでください」と締めくくり、イベントは幕を閉じた。
『金魚妻』はNetflixにて全世界独占配信中。