名作童話を宇宙に打ち上げる、劇団 壱劇屋マイム公演『不思議の国のアリス』上演
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劇団 壱劇屋。 [撮影]河西沙織(劇団 壱劇屋)
不条理系無言劇から手に汗握るアクション芝居まで、団員たちの身体性の高さを生かした、ノンヴァーヴァルな舞台に挑み続けている、大阪の劇団「劇団 壱劇屋」。2019年には東京支部を設立するという、ユニークな2拠点体制も注目されている。新型コロナウイルス蔓延以降、非常に慎重に活動を続けていた彼らだが、約1年半ぶりとなる主宰・大熊隆太郎の新作『不思議の国のアリス』を上演する。
『不思議の国のアリス』PV
誰もが一度は、何らかの形で触れたことがあるであろう、名作中の名作童話『不思議の国のアリス』。当然これをモチーフにした舞台も、古今東西数多く作られているが、壱劇屋版ではなんとスペース・ファンタジーに! とある惑星に降り立った少女が、アリスよろしく不可思議な出来事に次々と巻き込まれていく様を、言葉を一切使わず、パントマイムだけで見せるという。
出演もする大熊からは、以下のメッセージが届いた。
というわけで壱劇屋版のアリスは未開の惑星が舞台です。宇宙だけどアリスなので、お茶会や裁判もあれば、兎や芋虫も出てきます。可愛くて気持ち悪くてポジティブな作品になりました~! ちなみに高校生以下無料なので若い方も気軽に来てほしいな。
言葉がない分、自分の経験や知識をフル動員して、自由に想像を広げることができるのが、パントマイムを観る面白さ。特に壱劇屋は「観ている人を楽しませること」を絶対条件に据えるだけに、それほど難解な表現は出てこないはず。高校生以下は無料(席数限定)ということも合わせて、パントマイム未体験者にはぜひ観てほしい舞台だ。
KAVC 新しい劇場のためのwork:02 壱劇屋実験公演『異空間クラスター』(2020年)より。 [撮影]河西沙織(劇団 壱劇屋)
また壱劇屋は本作以外にも、観客がチャットで参加できるインタラクティブな配信公演『1room』(5月末まで不定期に開催)や、WORDLESS×殺陣芝居『猩獣(しょうじゅう)』(4月20~24日/中野ポケット)、『Team Walk』(5月3~5日/静岡市内各所 ※「ストレンジシード静岡2022」参加。サファリ・Pらとの合同企画)と、ここにきて続々と公演の予定が入ってきている。新人劇団員の募集も始まっているので、再び彼らが場所もジャンルも問わずに、楽しげに大暴れしてくれることを期待したい。
『不思議の国のアリス』公演チラシ。
公演情報
■脚色・演出・出演:大熊隆太郎
■出演:北脇勇人、谷美幸、半田慈登、湯浅春枝、吉迫綺音
■日時:2022年3月24日(木)・25日(金) 24日=20:00~、25日=13:00~
※25日は終演後にイベントあり。
■会場:門真市民文化会館ルミエールホール 小ホール
■料金:一般3,500円、大学生・専門学校生2,000円、高校生以下無料(席数限定)
■問い合わせ:ichigekiya.osaka@gmail.com(劇団 壱劇屋)
■公式サイト:https://ichigekiyaoffice.wixsite.com/ichigekiya