TikTokやSNS、テレビでも超話題のおゴージャスで美しきピアニスト・五条院凌のコンサートは圧巻だった

『五条院凌 おゴージャスなお音色で彩るお生おコンサート～お春のお陣～』３月13日（日）＠横浜ワンダーウォール

麗しいピアノの音色を世に届けるため、2021年４月にTikTokという表現世界に降り立った、おゴージャスで美しきピアニスト・五条院凌。SNSやYouTubeのみならず、『超無敵クラス』や『TEPPEN2022冬』など人気テレビ番組にも出演し、圧巻のピアノパフォーマンスで大きな注目を集める彼女が、３月13日（日）横浜ワンダーウォールにて『五条院凌 おゴージャスなお音色で彩るお生おコンサート～お春のお陣～』を開催した。

“ライブレストラン”として、ジャズコンサートなどで使用されているこのお店。ステージにグランドピアノが配置された大人の雰囲気漂う店内は、子供から年配の方まで幅広い客層で満員御礼。開演時間となり客席の照明が落ちると、おゴージャスな衣装に身を包んだ五条院凌が、一輪の真っ赤な薔薇を手に華麗にステージに登場。「みなさん、ご機嫌麗しゅう。五条院凌でございます、お拍手」と挨拶すると、どこか緊張している感のある観客に「麗しいピアノの音色にみなさま、ご存分に癒やされて下さいませ」と優しく言葉をかけ、１曲目「ARTEMIS ～美しきお月光に照らされ、君は何を想ふ～」の優しく美しいピアノの音色でコンサートが始まる。

聴き馴染みある印象的なイントロで始まり、優雅で巧みな演奏を聴かせたショパンの名曲「お幻想お即興曲」の圧倒的演奏スキルで序盤から観客を魅了すると、「ところでみなさま、五条院のこと、おラブでございますか？」と「おラブカ？」を披露。軽快に踊るようなピアノ演奏に自然と手拍子が起きると、五条院が色香漂う表情で観客に目線を送り、「おキュートなカノジョ」へと続く。ポップなボカロ曲のカバーが続くと、序盤の緊張感もほぐれ、観客の表情に笑みが浮かぶ。楽しそうな笑顔を見た五条院も「やはりみなさんの手拍子が、一番のお安心感でございますね」と色っぽい笑顔を見せる。

続いて、「私がYouTubeやTikTokに乗せてる曲で、SNSなどで大変人気の曲を続けて演奏させていただきます。おアゲな曲なので、お手拍子をお願いします」と紹介して披露した曲は、「六兆年とお一夜物語」、「おKING」。ハイテンポな今どきの流行り曲をクラシカルにテクニカルにアレンジし、気品や品格をまとわせた格調高いピアノアレンジは聴き応え抜群。「紅蓮のお弓矢」では勇ましい曲調に観客が興奮ぎみに手拍子を合わせ、パワフルな演奏にさらなる熱気が生まれる。ピアノで生み出すグルーヴに身体を揺らし、激しい曲調に髪を振り乱しながら、凛とした姿勢は決して崩さずに演奏する五条院の美しいパフォーマンスも見逃せない。

MCでは、３歳の頃から毎日、呼吸をするように練習していたピアノの話や、厳しかったお母さまの話など、自身について深く語り、「そんな中、「ピアノをやってて良かった」と初めて心から思えた曲が、小６の時に出会ったこの曲でした」とリスト作曲の「愛の夢」を披露。一音一音にたっぷり気持ちを込めた、情感あふれる演奏に会場中が魅了されると、「五条院凌がこの世界に降り立ったのが、2021年。麗しいピアノの音色を海を越えて届けて、みなさまの心を癒やすという天命を受けて舞い降りました」と真摯に語り、ライブは後半戦へ。

「愛して愛してお愛して」、「人生のメリーゴーランド」と続き、麗しいピアノの音色で観客の心を浄化すると、「まだまだおアゲでまいりますわよ！」とシーケンスのリズムに乗せて始まった「火炎」では観客が身体を揺らして手拍子を合わせ、会場に一体感が生まれる。打ち込みのように丁寧で正確な速弾きとスリリングで情熱的な演奏で魅せた「おフォニィ」、「おヴィエ」で会場を大いに盛り上げると、ライブもいよいよクライマックス。本編ラストは、五条院凌の存在を全国に広めたテレビ番組『TEPPEN』で披露した、「おうっせぇわ おTEPPEN ver.」。番組で見せたパフォーマンスに心打たれた人も多いと思うが、生で見る超絶パフォーマンスは圧巻のひと言！ 激しく流麗な演奏に見惚れていた観客は、演奏を終えた五条院に喜びや感動を伝える大きな拍手を送り、華々しく本編を終了した。

アンコールでは、「おビックなおインフォメーションがございます」と、５月28日（土）蓮田市総合文化会館ハストピアどきどきホールにて、『蓮田市50周年記念コンサート 五条院凌＜ピアニスト＞』を開催することを発表。さらに４月６日にオリジナル楽曲５曲を収録した、ミニアルバムのリリースが決定したことを発表。自身の音楽ジャンルを「クラシカルな麗しい旋律＋お勇ましくお強いおビートによる、“PIANO BEAT MUSIC(ピアノビートミュージーック)”」と説明し、「早くオリジナルソングを聴かせたい」と意気込みを語った五条院。ライブ初披露となるミニアルバム収録曲の「INFERNO GATE 〜煉獄の門〜」、「CASTLE 〜迷宮の城〜」の２曲を演奏し、ミニアルバムへの期待を多いに煽ってライブは終演。限りなく近い距離で生の演奏を堪能出来る贅沢さ、美しいピアノの音色による心の浄化、そして今後の活動への大いなる期待を感じさせる、大充実のコンサートとなった。

４月にミニアルバムのリリースが決定した五条院凌のインタビューは、SPICEにて近々掲載予定。ここからの彼女の大躍進に刮目せよ！

 

取材・文＝フジジュン　Photo by yuta ito