藤井 風や中村佳穂のニューアルバム、ミセスの「フェーズ2」開幕曲など、『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』が今週注目の新譜を紹介
New Music Wednesday [Music+Talk Edition]
毎週水曜日に更新! 話題の新曲を最速で知れる、Spotifyの人気プレイリスト『New Music Wednesday』を、ナビゲーターの竹内琢也が深掘りするポッドキャスト『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』。SPICEでは、同番組で紹介されている、プレイリストだけでは知ることのできないエピソードや、Spotifyのエディター(プレイリストを構成している人たち)のこだわりをピックアップして掲載。今週は、カバーを飾っている藤井 風や中村佳穂のニューアルバム、Creepy NutsとYOASOBIのAyase、ikuraのコラボ曲に、海外からはマシン・ガン・ケリーやロザリアの新曲など、注目の新作13曲を紹介!
藤井 風「まつり」
藤井 風の2ndアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』がリリースになりました。前作『HELP EVER HURT NEVER』の対となる作品で、「へでもねーよ」、「旅路」、ストリーミング累計2億回再生を突破した「きらり」、2021年の『NHK紅白歌合戦』でサプライズ生演奏した「燃えよ」など、1stアルバムリリース以降コンスタントにリリースしてきた配信シングルに、未発表曲を加えた全11曲が収録。前作と同じくYaffleがサウンドプロデューサーとして参加しています。『New Music Wednesday』にリストインしている「まつり」は和を感じさせるトラックで、古来からの日本人の死生観を彷彿とさせる楽曲。「第2のデビュー曲と言っても良いくらい、今の自分にとって大切なお祝いソング。アルバム制作の最後に取り掛かった曲でもあるから、今出来る音楽を、今言える言葉を全部詰め込んだれ! みたいな勢いで完成させることができた」とコメントしています。さらに今回のアルバムの初回盤特典には、『LOVE ALL COVER ALL』(piano arranged covers)を収録。ジャスティン・ビーバー「Sorry」、アリアナ・グランデ「No Tears Left To Cry」、リゾ「Good As Hell」、ポスト・マローン「Circles」など11曲のピアノカバー曲が収録されています。
中村佳穂「NIA」
中村佳穂が約3年半ぶりとなるニューアルバム『NIA』をリリースしました。前作『AINOU』は全国初流通盤ながら、音楽シーンに衝撃を与え、各音楽メディアも絶賛。Spotifyの『Early Noise 2019』にも選出されていました。その後、細田守監督作品『竜とそばかすの姫』の主人公・すず/Belleの声と歌を担当し『紅白歌合戦』に出演するなど、大活躍する中村佳穂。昨年リリースされた「アイミル」、石若駿を迎えた「さよならクレール」、君島大空が参加した「Hank」などを含めた全12曲が収録されています。人と人の出会う形が大きく変わり、物理的に距離を取るようになった近年、「「見る・会う・触れる」ときに感じる「心のものさし」の距離は、それぞれの想像力によっていくらでも近くなる」という思いを、「near(近い)」から連想して今作のタイトル『NIA』を名付けたといいます。『New Music Wednesday』にリストインしたリードトラック「NIA」は、2021年に中村佳穂が感じたことを綴った、日記のような歌詞が特徴的な作品です。Spotifyでは、日本のインディーシーンの注目曲と最新曲を集めたプレイリスト『Edge!』のカバーを飾っています。
Creepy Nuts×Ayase×幾田りら「ばかまじめ」
Creepy Nutsと、YOASOBIのAyase、ikuraこと幾田りらによるコラボレーションソング「ばかまじめ」がリリースになりました。オールナイトニッポン55周年記念舞台『あの夜を覚えてる』の主題歌として書き下ろされた楽曲で、作詞はR-指定とAyase、作編曲はDJ松永とAyaseが手がけており、ついがんばってしまう「ばかまじめ」な人たちを讃えた人間讃歌となっています。3月20日(日)から上演される舞台『あの夜を覚えてる』は、2022年10月に『オールナイトニッポン』が放送開始から55周年を迎えることを記念した生配信演劇で、55周年イヤーを飾る1発目の企画です。同番組に関わるパーソナリティやスタッフ、そしてリスナーの「あの夜」をテーマに舞台化される演劇で、ニッポン放送の社屋全体で行われるラジオリスナー待望の企画。3月27日(日)に千秋楽を迎えます。
小山田壮平「アルティッチョの夜」
小山田壮平(AL/ex. andymori)が2曲入りの配信シングル「スライディングギター/アルティッチョの夜」をリリースしました。同作は4月24日(日)から始まる全国ツアー『小山田壮平バンドツアー2022』に向けてリリースされたもので、『New Music Wednesday』にリストインした「アルティッチョの夜」は、小山田の友人が店長を務めていた今は無きバーで、夜な夜な過ごした風景が切り取られている楽曲だそう。トランペットでファンファンが参加しています。
ビッケブランカ「アイライキュー」
ビッケブランカが、メジャーデビュー5周年記念ベストアルバム『BEST ALBUM SUPERVILLAIN』をリリースしました。同アルバムの収録曲はファン投票によって決定した楽曲を中心に、2016年のメジャーデビュー以降に発表した全作品から35曲と、新曲「アイライキュー」を含めた全36曲が収録されています。『New Music Wednesday』には「アイライキュー」がリストイン。ファン投票の結果、1位は「ウララ」、2位は「北斗七星」、3位は「Winter Beat」となっており、Spotifyの曲順はCDとは異なり、1曲目の「アイライキュー」以降はファンからの人気順となっています。日本のシンガーソングライターの楽曲を特集するプレイリスト「ブルーにこんがらがって」のカバーも飾っています。
おとぼけビ〜バ〜「PARDON?」
おとぼけビ〜バ〜の新曲「PARDON?」がリリース。2018年にはアメリカの音楽フェス『Coachella Valley Music and Arts Festival』に出演し、2019年にリリースされたアルバム『Itekoma Hits』が多くの海外音楽メディアから高評価を受けるなど、日本のみならず海外でも多くのファンを獲得しているおとビ〜。2020年のシングル「Dirty old fart is waiting for my reaction」以来のリリースとなります。5月6日(金)には、ニューアルバム『SUPER CHAMPON』のリリースも発表されています。Spotifyではプレイリスト『She Rocks』のカバーを飾っています。
Daoko & Yohji Igarashi「MAD」
DaokoとYohji Igarashiによる初EP「MAD EP」がリリースとなりました。昨年から自主レーベル・てふてふからのリリースを続けるDaokoと、昨年からDaokoのライブDJも務めるDJ兼プロデューサーのYohji Igarashiがタッグを組んだ作品。昨年の5月に行われたコライト企画『TOKAソングライティング・キャンプ』でのスタジオ・セッションにて制作され、小袋成彬もソングライター/プロデューサーとして参加している「escape」など、4曲が収録されています。『New Music Wednesday』にはリードトラックの「MAD」がリストインしています。DaokoはSpotifyのプレイリスト『Electropolis』のカバーを飾っています。
XG「Tippy Toes」
XGのデビューシングル「Tippy Toes」がリリースになりました。XGはJURIN、CHISA、HARVEY、HINATA、JURIA、MAYA、COCONAからなる7人組のHIPHOP/R&Bガールズグループで、1月25日(火)から各SNSアカウントを立ち上げ3月18日(金)にデビュー。オーディション番組などを一切行うことなく突如としてシーンに出現し、ネット上でも話題になっています。Spotifyでは、デビュー曲にも関わらずいきなり『New Music Friday Japan』のカバーを飾り、今週の『New Music Wednesday』にもリストイン。MVも既に250万回以上再生されており、注目度が日増しに高まっています。
マシン・ガン・ケリー「maybe(feat.ブリング・ミー・ザ・ホライズン)」
マシン・ガン・ケリーが、UKのバンドで2月にエド・シーランの楽曲「Bad Habits feat.ブリング・ミー・ザ・ホライズン」にも参加していた、ブリング・ミー・ザ・ホライズンをフィーチャーした新曲「maybe」をリリース。マシン・ガン・ケリーとブリング・ミー・ザ・ホライズンのフロントマン、オリヴァー・サイクスは3月4日(金)に、アメリカ・ロサンゼルスで開催された『Emo Nite』で同楽曲をサプライズで披露していました。マシン・ガン・ケリーは今週3月25日(金)にニューアルバム『mainstream sellout』をリリース予定で、ガンナやヤング・サグ、ブラックベアー、イアン・ディオール、そしてコメディアンのピート・デヴィッドソンの参加が既に発表になっています。さらにマシン・ガン・ケリーは、今週アメリカやヨーロッパを周る大規模なアリーナツアーを発表。6月からスタートとなり、サポートアクトとしてアヴリル・ラヴィーン、トラヴィス・バーカー、ブラックベアー、トリッピー・レッド、イアン・ディオール、ウィローなどが参加する事が発表されています。
ロザリア「CANDY」
スペインのシンガー・ロザリアが自身3枚目となるアルバム『Motomami』をリリースしました。アルバムからは先行シングルとして、「SAOKO」や「CHICKEN TERIYAKI」、ザ・ウィークエンドを迎えた「LA FAMA」、「HENTAI」がリリースされていました。スペインの伝統音楽であるフラメンコにR&Bやポップスなどを融合させていて、ローリング・ストーンやピッチフォークなど多くの海外メディアのイヤー・エンド・リストにリストインした前作『El Mal Querer』と比べると、実験的でありながらもメインストリームを意識した音作りになっている印象。レゲトンミュージックに大きく影響を受け、ロザリアにとって初めて「パーソナルな事」を音楽に詰め込んだアルバムとなっています。海外主要音楽メディアの評価は非常に高く、NME、インディペンデント、テレグラフなどは5つ星、ピッチフォーク・メディアも高評価の指標となる8を超える8.4をつけています。
優河「ゆらぎ」
シンガーソングライター、優河が約4年ぶりとなるニューアルバム『言葉のない夜に』をリリースしました。優河が、この2年じっくり自分と向き合いながら、2018年発表の前作「魔法」でタッグを組んだ魔法バンド(岡田拓郎、千葉広樹、神谷洵平、谷口雄)と共に作り上げたアルバムとなっています。アルバムにはドラマ『妻、小学生になる。』の主題歌として書き下ろした楽曲「灯火」、既に配信リリースとなっていた「WATER」、28歳の最後の夜に書いた曲という「28」など全10曲が収録されています。その中から『New Music Wednesday』には「ゆらぎ」がリストインしています。
藤原さくら「わたしのLife」
藤原さくらの新曲「わたしのLife」がリリースになりました。サウンドアレンジに初のタッグとなる、Yaffleを迎えた楽曲で、自身のTwitterでは「毎日がんばってる皆と自分に、「えらい!よくやってる!」と伝えたくて生まれた曲です」と語っています。藤原さくらは現在放送中のドラマ『ファイトソング』にも出演するなど、多方面で活躍中。さらに、自身約2年半ぶりとなる全国ツアー『藤原さくら 弾き語りツアー 2022-2023 “heartbeat”』を開催する事も発表されています。
Mrs. GREEN APPLE「ニュー・マイ・ノーマル」
Mrs. GREEN APPLEの新曲「ニュー・マイ・ノーマル」がリリースになりました。Mrs. GREEN APPLEは、2020年7月に「フェーズ1完結」という宣言とともに活動を休止していましたが、今回新章となる「フェーズ2」の開幕を宣言、約1年8か月ぶりに活動再開することを発表しました。3月14日(月)には東京渋谷駅前の大型看板にバンド名とともに「3.18 Fri. 21:00」とメッセージが掲げられるなど話題になっていました。活動再開に合わせてデビュー日の7月8日(金)にミニアルバムをリリース、同日にアリーナ公演を開催すること、そしてInstagramでメンバーの個人アカウント開設など、様々なアナウンスがされています。Spotifyでは日本のティーンエイジャーに聴かれている話題曲を集めたプレイリスト『Teen Culture』のカバーを飾っています。
文=竹内琢也、Y.SHOGO
『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』とは……
毎週水曜日に、その週リリースされた注目の新曲を中心に更新される、Spotifyのプレイリスト『New Music Wednesday』をさらに深掘りするSpotify公式ポッドキャスト。この番組をチェックすると話題の新曲をいち早く、そして詳しく知ることができて、今の音楽シーンがまるわかりに。あなたの通勤、通学、スキマ時間に無料で聴くことができるので是非チェックを。また番組では、Spotifyアプリの「Q&A」からメッセージやリクエストも募集中。あなたのオススメ曲や思い出ソングが紹介されるかも!?
今週のメッセージテーマは「あなたの好きなさくらソングは?」
Podcast情報
『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』
『New Music Wednesday』