Lucky Kilimanjaroが、FM802『UPBEAT!』初のイベントに登場ーー春の大阪をノンストップで躍らせ、声高らかに乾杯
UPBEAT! presents『HELLO vol.01』 撮影=渡邉一生
UPBEAT! presents『HELLO vol.01』3.28(MON)大阪・心斎橋BIG CAT
FM802『UPBEAT!』(月~木曜11:00~14:00生放送、DJ加藤真樹子)がオーガナイズする初のイベント『HELLO』が、3月28日(月)、大阪・心斎橋BIG CATにて開催された。「新しいアーティストとの「HELLO(出会い)」の場」を提供する同イベント。vol.01に登場したのは、「世界中の毎日をおどらせる」をコンセプトにミュージックシーンを騒がせているLucky Kilimanjaro!
2021年3月に2ndアルバム『DAILY BOP』をリリースし、同年4月には日比谷野外大音楽堂で初のワンマンライブを開催。昨年の全国ツアー『Lucky Kilimanjaro presents. TOUR "21 Dancers"』では、新木場STUDIO COASTにて追加公演も開催するなど、着実にキャパシティを増やしてきた彼ら。2022年3月30日(水)には、1年ぶりの待望のフルアルバム『TOUGH PLAY』のリリースが決定し、アルバムを引っ提げたバンド史上最大動員の全国ツアー『Lucky Kilimanjaro presents. TOUR”TOUGH PLAY”』が5月からスタートする。
そんな絶好のタイミングでの開催となったこの日のイベント。幸運にも当選したリスナー150組300名は、踊る準備万端に開演を待っていた。椅子がないライブハウスは、コロナ禍を経て久しぶりに見る光景。それだけでテンションが上がってくる。
FM802 加藤真樹子
開演前には、FM802DJの加藤真樹子が登場し、イベントにかける想いを紹介。「番組同様、素敵なアーティストや曲に出会ってほしいという想いからこのタイトルにしました。みなさんが記念すべき1回目のお客さんです! 自由に踊れるラッキリのライブ空間を体験してください! 歓声はダメだけどダンスはOK。自由に音楽に身をまかせて楽しんで」と投げかけ、オールスタンディングでありながら検温、マスク、換気など感染症対策を徹底した空間でパーティがはじまった。
Lucky Kilimanjaro
ステージにバランス良く並んだ6人のクラブヒーロー感に高まり、「自由に踊っていきましょう!」と熊木幸丸(Vo)がフロアを先導すると、「ひとりの夜を抜け」からライブがスタート。日常のどうしようもないリアリティが熊木のリズムを縁取る独特の声やリリックからしっかり伝わる。明確でありながら、そっと隣にいてくれるような響きもあって、押しつけることなく「踊るのってこんなに気持ちいいんだよ」と示してくれるから、スニーカーで夜の町をどこまでも行けそうな気分になってくる。
Lucky Kilimanjaro
Lucky Kilimanjaro
序盤から初見の人も一瞬で巻き込み、後方までダンスフロア状態に。興奮のさざなみが「Drawing!」でパワフルに爆発すると「雨が降るなら踊ればいいじゃない」では、大瀧真央(Syn)のドリーミーなシンセが現実を忘れさせてくれる。初期曲「Burning Friday Night」のゆったりしたリズムに無理なく身をゆだねていると、季節の喜びをそのまま音で表現したような「春はもうすぐそこ」へシームレスにつなぐ、というようなライブならではのアレンジが随所に。
Lucky Kilimanjaro
Lucky Kilimanjaro
ミディアムチューン「楽園」のループから、南国的な力強いリズムに引っ張られ、「ひと足お先に、みなさんの知らない新曲をやりたいと思います!」と新アルバム収録の「週休8日」を披露。「リラックス!」と肩をたたかれて、前向きに休もうというポジティブなメッセージが、ダンスミュージックにのせることでより親近感のあるものに。
Lucky Kilimanjaro
Lucky Kilimanjaro
後半は「夜とシンセサイザー」「HOUSE」「踊りの合図」などベストヒット的なセットに歓喜!自分もメンバーの一員になったかのような高揚感とともに、みんなスパートをかけて思い想いに身体を動かす。そして、FM802『UPBEAT!』リミックスなブリッジでさらに盛り上げ、祭り感満載にクライマックスへと誘う。
Lucky Kilimanjaro
3月30日(水)発売のアルバム『TOUGH PLAY』から先行配信されたシングル「果てることないダンス」に続き、本編最後の曲は、「太陽」。なにもかも忘れて音楽に身をゆだねたくなる真夏の開放感に満ちたグルーブの中には、楽しさと同時にせつなさも。
Lucky Kilimanjaro
アンコールの拍手に応え、ビールを掲げたメンバーが中央に集結。「350ml Galaxy」の「ハッピーヒマラヤ」のリフレインが鳴れば乾杯の合図だ。会場のみんなも一斉にドリンクを掲げる。「ハッピーヒマラヤと申します」と熊木が遊び心たっぷりに登場すると、缶ビールを開ける音のSEが、宴が終わるさみしさを吹き飛ばしてくれるかのよう。そういえばコロナ禍のこの数年、一日の仕事を終えて家でビールを飲む瞬間が一番の癒しだった。もう長らく大勢でジョッキを鳴らして乾杯とかしてなかったなあ……なんて思いながら、<うまい酒がのみたい>というみんなの共通言語は無敵だとしみじみ思う。
Lucky Kilimanjaro
最後は、ビールが注がれたジョッキで「今日はありがとう! 乾杯!」と締めくくった熊木。「お酒をテーマにした曲。ステージ上で違法じゃなく飲みたいからセトリにいれています(笑)。みんなよりだいぶ気持ちよくなってます!」とゴキゲンな表情を見せた。
Lucky Kilimanjaro
Lucky Kilimanjaroにとって、2022年初ライブとなったこの日のライブ。「はじめて観た人?」という問いかけにたくさんの人の手が挙がり、改めてこのイベントが、新しい音楽との出会いの場となったことを確認する。
そして、「ラッキリ史上、一番パワフルに踊れるアルバムになった」という3rdアルバム『TOUGH PLAY』のリリース、ゴールデンウィークの清水音泉主催『OTODAMA'22~音泉魂~』への出演、アルバムツアーの6月4日(土)の大阪・Zepp Osaka Bayside公演も告知された。
エンディングは、再びDJ加藤が登場。ステージ前にメンバーが集合した束の間のトークタイムもファンにとっては貴重な時間だ。
Lucky Kilimanjaro
「はじめましてな気がしないほどの温かいステージでした」(大瀧)「ライブで喋ったことないから緊張する!(笑)。ガッツリ曲数あったけど一瞬と感じるくらい楽しかったです」(松崎浩二/Gt)「みなさんたくさん踊ってくれたので、楽しくライブができました」(柴田昌輝/Dr)「楽しかったです! あとはお酒をのむだけですね」(熊木)
とそれぞれ感想を語る中、山浦聖司(Ba)は、「結婚しました!」と左薬指に光る指輪を見せ、突然の結婚発表!(笑)祝福ムードに包まれ、ラミ(Per)は、「久しぶりのライブで心が折れた瞬間もあったけど、一番前のお子さんが元気をくれて頑張れました!」とキャラを裏切らないほっこりエピソードを披露。
さらに会場に集まってくれた人の中から1人に「メンバーのサイン入りポスター」がプレゼントされることに。アルバム発売日にちなんだ整理番号330番のお客さんが選ばれるというイベントならではのお楽しみもあった。
Lucky Kilimanjaro
MCとメンバー紹介をアンコールにまとめ、ほぼノンストップで非現実感を持続させ、踊ることに集中させた75分。本当にあっという間だった。踊りっぱなしなので、彼らのライブに参加するときは、動きやすい靴と服装で来ることをオススメする。待望の新作『TOUGH PLAY』とともに、ハイブリッドに進化し続けるライブを春からはじまるツアーでぜひ味わってみてほしい。
取材・文=岡田あさみ 写真=オフィシャル提供(渡邉一生)
ライブ情報
●会場:大阪心斎橋 BIGCAT
【番組情報】
●番組名『UPBEAT!』
●DJ 加藤真樹子
●オンエア 月曜~木曜 11:00〜14:00
●番組 HP https://funky802.com/upbeat/
セットリスト
03:雨が降るなら踊ればいいじゃない
リリース情報
2. 踊りの合図
3. ZUBUZUBULOVE
4. 果てることないダンス
5. ぜんぶあなたのもの
6. 無敵
7. 週休8日
8. 楽園
9. 足りない夜にまかせて
10. 無理
11. Headlight
12. 人生踊れば丸儲け
13. プレイ
ツアー情報
5月28日(土)福岡:DRUM LOGOS(問合せ:キョードー西日本 0570-09-2424)
イベント情報
https://www.shimizuonsen.com/
壱番風呂:フレデリック
弐番風呂:フラワーカンパニーズ
参番風呂:OKAMOTO’S
四番風呂:クリープハイプ
伍番風呂:04 Limited Sazabys
六番風呂: My Hair is Bad
七番風呂:キュウソネコカミ *トリ
発売日:発売中
料金(前売):1日券8,800円(学割7,500円)、2日通し券(7・8日)16,000円
※小学生無料
※未就学児入場不可
※学割(中・高・大・専門学校生)は各1日券のみ